玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

歴史はくりかえす

2012-09-12 21:00:52 | 左様出尾蛇瑠
葉隠聞書一 教訓の中にある一節

「口のさきの上手にて物をすまし、少しも骨々のある事はよけて通り候」*1)

鍋島直茂に仕えた和歌の師であり、眼科の医術で小城藩初代元茂の付け人となった松隈亨庵の言。

「昔は男女で脈が違っていたので治療も区別していた。しかし50年この方、男女の脈が同じように

なってきた。これに気がついてからは、男女の別なく眼病の治療をしてもよくなった。

さては、世も末となって、男の気質が衰え、女同様となってしまったものと考えられる。

これは経験から会得したもので、とくに秘伝にしておいた。」と話した。

・・

亨庵は1660年に没であるから、350年前には「嘆かわしい男」が石を投げれば当たるほどいたと考えられる。

とにかく、武士でありながら縛り首になった人間の首さえも切った者が少なく、切腹の介錯などできるものは

数えるほどで、上手に断るものを利口者とか出来た人間とかいう時代となってしまった。

すべての男の仕事というのは血なまぐさいことだった。それを今の時代は、バカのように言って、口先ばかりの上手でうわべを繕い、少し骨のおれる仕事だと避けて通ってしまう。

若い者に十分に反省してもらわねば困る。と嘆いたのは山本常朝。

・・

戦がなければ、男はすることもなく、女と間違われるほどと世間に落胆させるほど、堕落したように見えたのは昔も同じようです。

しかし、それから200年後に明治維新をなとげたのも同じ日本男児。

政権を愚弄するバカ長老と太鼓持ちのお調子者政治家がはびこる今日。100年前の唯物論の洗脳からいまだ抜けられないのは、日本思想を忘れて西洋にかぶれた報いでしょうか。

どうも、もっと悲惨な事態を見ないと目覚めることがないようです。

この浮かれた、なんちゃって二大政党の選挙を見ていると、そう思わざるをえない。













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