玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

デフレの元凶が巣くうデフレ脱却会議

2013-01-24 16:13:14 | 左様出尾蛇瑠
安部政権のめざす、デフレからの脱却政策は、「大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略」の『3本の矢』だ。

これにもとずいて昨日と今日にかけて、産業競争力会議規制改革会議が行われた。

ご存じのように、産業競争力会議には小泉構造改革の主要政策遂行を担当した竹中平蔵が、また規制改革会議にはおなじく小泉内閣の経済財政相である太田弘子がはいっている。

デフレからの脱却を掲げて政策をつくるはずの会議に、まさにデフレの元凶をつくった人が入り、しかもデフレ政策とおなじことを主張しているのだから笑える。

まずは、デフレは98年橋本の内閣の財政改革からはじまり、小泉内閣のデフレ政策が法制化され固定化したことを見なければならない。

このデフレの元凶をやさしく解説いただけるのが、菊池英博さんのこちらの動画です。

『アベノミクスと麻生イズム①』菊池英博 AJER2013.1.11(1)

『アベノミクスと麻生イズム②』菊池英博 AJER2013.1.11(2)

『アベノミクスと麻生イズム③』菊池英博 AJER2013.1.18(1)

『アベノミクスと麻生イズム④』菊池英博 AJER2013.1.18(2)

わかりやすいですね。この会議が機能するかどうかは、このデフレの元凶であり不良学者である竹中と太田をどう黙らせ切腹させられるかにかかっているということでもあります。

グローバルな人材

2013-01-22 21:35:03 | 左様出尾蛇瑠
『10年後に食える仕事 食えない仕事』の著者、渡邊正裕氏と杉並区立和田中前校長の藤原正博氏の対談

エリート以外の99%はコミュニティが仕事場

3ページ目の「グローバル化時代の職業マップと代表的職業」がおもしろい。さて、あなたは何処?

グローバル化に対応した人材を育てるとうたっていない大学は無いほどですけど、グローバルな人材は要らないようです。







五蘊皆空 その心

2013-01-20 14:19:30 | 左様出尾蛇瑠
自分が感じているように世界が存在すると考え、自分の体験にもとづいた世界の理解を常識とするのを素朴実存主義という。

しかし、私たちが五感で感じるように、物体にはそれぞれ色がついているわけではない。色がついて見えるのは光のある波長帯の光を放出あるいや吸収する性質を物体の表面がもっているにすぎない。色がついてみえるのは、目と脳の働きによるものである。これは色にかぎったことではなく、音も匂いも味も人間の脳が処理してそのように思っているにすぎない。

脳科学における心は外部刺激にたいする知覚認識を心のできごとととらえてるので、心の一部の機能と思えば誤解もなくなる。

そして、わたしたちが存在していると考えている世界が、脳の中につくられた世界であるということである。

脳の活動が心の生成に必要なことは誰でも認めるところだが、脳の活動だけで心の説明はできない。

脳科学やコンピュータ技術が発達したからといって、心をもつロボット「鉄腕アトム」はできないということだ。*1)

・・

般若心経でいう「五蘊皆空」は、脳科学では常識であるということですね。釈尊がうまれたのは定かではないが二千五百年ほど前、釈尊は宇宙人だったのでしょうか?

されば、

応無所住而生其心

三世心不可得

もまた 私たちが 心せねばならぬ教えということでございます。


引用
1)「見る」とはどういうことか-脳と心の関係をさぐる 藤田一郎著 化学同人

 

錯視で心が動く?

2013-01-19 13:29:03 | 左様出尾蛇瑠
「蛇の回転」が回って見えることと、「心のはたらき」と何か関係あるのでしょうか。

この錯視が眼球の動きに起因するものShifty eye movements behind famous optical illusionと、セミール・ゼキのように錯視図を見ているときの脳の活動を計測して、本来静止画で刺激される領域以外のMT野という領域が活動していることから、心に感じる動きだ、として主張するものもある。1)

脳科学の進歩により、視覚刺激にたいして脳のどの部分が活性化するのかはかなり猿を調べてわかってきた。人の場合、見るという働きに大脳皮質全体の三分の一を使っているのだという。そして視覚にかかわる脳の部位としては、後頭葉のすべてと、頭頂葉と側頭葉の一部がつかわれる。また、視覚機能に関して脳のどこが壊れるとどんな運動障害がおきるかもいくつか知られている。

老人介護施設へ行くと、この本にかかれていることを実感できる。脳出血などにより後頭葉から側頭葉の一部が壊れると視覚機能は正常(見えているもの絵にかかせると書ける)だが、その見えているのが何かを識別できなくなるといった障害などである。

・・

引用した藤田先生の本を読んでも、脳と心の関係がわかることはない(学部二年の講義内容がベース)。しかし、おもしろいのは、セミール・ゼキが言っているようなこと- 視覚刺激に対応し、通常に脳の反応する以外の領野が活性化すると、心が動いたといっていること - いかにも唯物論科学ではないか(笑)。

そして脳科学では、心の動きに合わせて働くニューロンがあるはずだとして、それを探していること。

ならば何故に禅寺へいって坐禅する坊さんの脳を測らぬのか?いっぺんに解決するでしょうに(笑)。

冗談はさておき、大脳生理学からすると心は前頭葉にあることになっていました。言語知識のさらに上段の抽象化された推論エンジンに関係するニューロンがどこなのか?が問題のように素人でも感じる。いくら脳の大部分を使っているといっても視覚刺激は五感刺激の一つにすぎない。静止画が動いたから心が動いたでは、いかにも西洋的ウソ話に引きずられているのかねぇ~。



引用
1)「見る」とはどういうことか-脳と心の関係をさぐる 藤田一郎著、化学同人