玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

「知る」を知る

2014-05-31 22:19:49 | 日本人の悟り


「知る」を知るということは、言語とは何か?ということですね。

そして、言語とはその民族の歴史であり文化の集大成ということ。

英語という言語がいかにして生まれ、侵略者の方言から地球を支配する言語になったかをたどるのが「英語の冒険」です。

この本のオビから、

「英語」は、悪魔のようにイングランドに現われた。5世紀に海を越えてやってきたゲルマン人の戦士によってもたらされた。激しい暴力のもと、この地に根づいた言語だったのだ。それは英語にとって、その後1500年続く長い苦闘の始まりだった。・・・ 

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略奪と破壊の文明を象徴する「英語」が、いまいきずまって身動きできない状態となった。

切り裂く文明から、生み育てる文明への転換が、今もとめられていて、その中心となるべき哲学が、大戦により失われた日本にあったということです。






「知る」ということ

2014-05-30 21:14:24 | 日本人の悟り
長らく更新が途絶えておりまして、ごめんなさいませ。いつも有難うございます。

この間イギリス思想史、経済史、脳科学など多数の文献をたどってゴール前のあがきをしていたようにおもいます。

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さて、人間の行動を支配する意思決定がどのようになされているか?について、みなさんが納得できそうな仮説がありましたので引用します。

心理学・行動経済学のD・カーニマンの説。人間の意思決定システムは二つのシステムからなっている1)。

システム1は経験的なシステムで、「自動的に迅速に働き、ほとんど努力は不要で、自発的に制御しているという感覚を伴わない」。
システム2は分析的なシステムで、「複雑な計算のような骨の折れる精神的な活動に意識を集中させる」。システム1は変更したり、制御するのが難しいが、システム2は意図的に働かせることができる。この二つのシステムを区別することは、意図的な訓練が活動の結果にどのような影響を与えるかを見極めるうえで役立つ。

システム1、システム2とも目が覚めているときはいつでも活動状態にある。システム1は自動的に働いており、システム2は通常、その能力の一部だけを使う快適な、”低-努力モード”で働いている。
システム1は、印象や直感、意図、感情の形で、絶えずシステム2に提案している。システム2によって承認されると、印象や直感は確信に変わり、衝動は自発的行動に変わる。すべてが滑らかに進行するとき(ほぼ毎回そうなる)、システム2はシステム1の提案をほぼそのまま採用する。通常、あなたは自分の印象を信じ、望みどおりに行動する。たいていは、それで申し分ない。・・・

要は、人間の行動のほとんどが無意識でおこなわれているということで、無意識の意思決定ルールに新たなルールを追加するためには、繰り返しのトレーニングが必要だということ。

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英語の意識は、consiousness の語源は ギリシャ語の scio で 切り裂く、解剖するという語が語源。これから science (科学)派生し、欧米における科学の語源は、知りたければ「切り裂いてみよ」、そして区別し、それが知ることであるわけ。切り裂き魔DNAを体現する悪魔として、すくなくとも3000年の歴史があります(笑)。

かたや、漢字の「知る」は、その漢字語源をみますと、矢と口の象形からなっています。意味は「矢をそろえて祈り、神意を「しる」ことから「知」ができたということです。

いまハリウッドで「ゴジラ」が暴れまわっているようですが、1954年の元祖「ゴジラ」は海をを渡って日本を破壊しまくる怪獣=アメリカ人ということで作られたのですが、その意味を知ってか知らずか、アメリカ製ゴジラは、ある意味「世界中を破壊しまくった、その挙句に、アメリカ本土を破壊するアメリカ」ということで、シュールです(笑)。

ただ、欧米流で切り裂いただけでは分からないのが、世間というもんなんですね。


引用
1)偶然と必然の方程式、M・J・モープッシン、日経BP