音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

プロコフィエフとハチャトリアン

2008-08-30 22:29:11 | 名曲

昨日、書いたヴァイオリンのために書かれた曲を、ランパルが改定して、作者にOKをもらったのは、ハチャトリアンのコンチェルトの方でしたいや~、失礼しました。お恥ずかしい。一緒に勉強していて、すっかり間違って覚えていました。教えてくださった方、お名前わかりませんが、ありがとうございました。

プロコフィエフのソナタは、1943年にフルートのためのソナタとして作曲されましたが、好評だったものの、フルーティストたちから取り上げてもらえなくて、オイストラフの勧めで、ヴァイオリンソナタとして、作者自身によって1944年改定されました。こちらの方がフルートソナタ版より、よく演奏されているみたいです。
そして、フルートパートは現在はやっぱりランパルによる改訂版により演奏されています。(ヴァイオリン協奏曲になったものをまた改定した。)
って聴いてもやっぱり、装飾のとり方とかヴァイオリンだよね~、とひつこく思ってしまうわたしです

ハチャトリアンのヴァイオリン協奏曲は1940年にオイストラフにささげられています。カデンツァはランパルが作曲しました。ヴァイオリン版のカデンツァは、重音が多くてちょっと無理。

時代が近いこと、民俗音楽の影響、オイストラフ、ランパル、インターナショナル版の楽譜。が混乱のもと、でも書いて良かった指摘されて、調べなおして、私の中で違いが明確になりました。ホントありがとうね!

それにしても、私が持っているCDにハチャトリアン、ロイヤルフィル、ゴールウェイがありますが、一楽章の低音のモチーフ、これもやっぱりヴァイオリンだよな~。って思うのですが、ゴールウェイはお見事です。名人は楽器も楽譜も選ばない。さすがです。

文句言わないで、勉強しよっと。


プロコフィエフ

2008-08-30 02:00:48 | 名曲

プロコフィエフのソナタを久しぶりにさらってみました。やっぱり難しい。
そもそもヴァイオリンのために書かれたのをプロコフィエフに了解を得て、ランパルがフルート用に編曲。
以来、フルートの定番となりました。フルートを知っているものなら、使いそうに無いフレーズがいっぱい。
ヴァイオリンだと重音か、5本の指で押さえておいて、一気に弓で引くところを、フルートだと装飾音のようにバラッバラッと、演奏します。
こういうフレーズを目の前にしますと、フルートだけやっていてはわからない枠の中に自分がはまっていたことに気づきます。
フルートの使い方、音がこういうものだという思い込みのことです。

これは、一番美しい、得意とするフルートの音ではないかもしれない。こんないくつもあって、音域の広い装飾音なんて考えられない、けれど、なんだか、おもしろいし、それまで表現したことの無かったロシアの民族音楽テイストの世界観を表現するにはこれしかないような気もします。

それにこれやらないと、あの一楽章のAで始まる美しいフレーズ。これなんかフルートにぴったり。このフレーズを演奏できない。

考えたら、人生なんでも、いいとこ取りだけなんかあり得ない。この曲吹いたら、すみからすみまで音を使った気がします。こうやって、能力って広がっていくんじゃないかな?
避けてても仕方ない。もうちょっとがんばりますか。
明日は、ヘルマンハープと楽譜作成会。これも異種格闘競技のようで、無理矢理なところもありますが、いろんなテクニックや頭や、手を使って表現の限界への挑戦。
クリエイティブって、こういうことかな。脳がよろこんでいます。


縄跳びの踊り

2008-08-29 01:06:21 | Weblog

上の息子の高校はもう新学期が始まりました。気温も下がってきて、季節の変化を感じています。

ソロ曲の位置を変えた歴史的名作、ドビュッシーのシリンクスを吹くか、フランス6人組といいながら、ちょっと斜め向きのオネゲルの牝山羊を解説入りで、吹くか。
いっそのこと、調性がまともな?曲を演奏した方が無難なのか?
だめ、決められない。もうちょっと吹いてからにしよう。

今日は、お昼前から小雨が降り出して、児童会の子どもたちは、全員部屋へ。夏休みで少ないとはいえ、二部屋に70名位は多すぎる。おまけに、クーラーを校舎全部に入れることになって、工事中。うるさい。部屋の前の廊下と、軒下のどろんこ遊びは認められていますが、子どもたちのパワーにはかないません。

5年生のダウン症のC君についていましたが、渡り廊下で、縄跳びを持って、まわして跳んで、跳んでとたのまれます。ちゃんとまわせないので、難しい…足じゃんけんにかえよう。じゃんけんをした後、まけたら、がっくりポーズ。勝ったら万歳ポーズ。
あら、C君がおもしろいポーズをしてくれる。「あはは、」と笑うと、受けたので喜んで、いろんなポーズをしてくれる。じゃ、私もお返し、「イカポーズ」「今度はたこ」じゃんけんはどうでもよくなってきた。

C君は私の真似をして「イカ」とか「たこ」をしてくれる。うまい、うまい。C君手話を覚えたらもっと、意志を人に伝えられるんじゃないかな。発話が難しく、時々、わかってもらえなくてイライラしている。今度、提案してみよう。

散々、ポーズをして、疲れたので、座ったら縄跳びを両手に持ってぶらぶら。又跳んで欲しいらしい。
この体力…ついていけない。
苦し紛れに、「大きな栗の木の下で♪」と歌うと、跳んでもらうのはやめて、座ったまま縄跳びをう歌にあわせてゆらゆら。「すごい。おもしろい!」と言うと、次も、次もとせがまれて、10曲くらいうろ覚えの唱歌とか、ジブリなんかをうたいまくる。
私のまずい歌でも、体ごと縄跳びを揺らして、とっても楽しい。

お弁当の後は、2年の女の子Dさんに、「夏も近づく♪」の手遊びをしたら、できない。「おばあちゃんに聴いたことがある」だって、2回ほど、すると完璧。お返しに「アルプス一万尺」を教えてくれました。私たちが昔やったのより進化している。進化系です。


音楽ってなんだろう?
今日は子どもたちと遊んで楽しかった。こういう子どもたちにどんな曲が喜んでもらえるんだろう?


ソロ曲

2008-08-28 00:58:28 | 名曲

昨日の夕食は、14歳の息子の当番imagesimagesimages鳴門金時、かぼちゃ、シソの葉、にんじんの天ぷら。きゅうりの塩もみ。「うまくいった」と自画自賛。写真を撮って、悦に入っていました。みかけはともかく、おいしゅうございました。いつもありがとうございます。

地域のコンサートで吹くフルートソロ曲を探しています。手持ちの楽譜はこれだけ。
マレー ラ・フォリア
バッハ 無伴奏パルティータ
エマニュエル・バッハ ソナタA-Moll
ブラーべ ジーグとロンド

パガニーニ カプリス 23番
ケーラー 6つのプレリュード op122の1と2

ドビュッシー シリンクス
オネゲル 牝山羊の踊り
リビエ 柔らかい鳥
ダマーズ L 
ロレンツォ

6分くらい、できたら、楽しく明るく爽やかな曲がいいと思ったのだけれど、ウーン、難しいなあ。
爽やか路線はあきらめるかなぁ。又、明日、悩もう。



音量

2008-08-26 21:17:02 | 音楽

またまた、嫌いな人、ごめんなさい。imagesimages始めの写真はどじょう、全部で5匹。下の息子とっては家族。先週末、お祭りで金魚も仲間に加わりました。

先日息子の撮った写真をブログに載せたら、調子に乗って、これも載せてくれと、愛の被写体の写真を撮ってきました。八幡の田んぼで捕獲してきて、4年。小指位だったどじょうは、体長20cm太さも親指位。先週、一緒に長年飼っていたたなごが3匹、跡形もなく消えてしまいました。・・・共食いではないです。死んだものしか食しません。心なしかどじょうが、一回り大きくなったような。水槽の中も時が流れています。

今日のレッスン、生徒さんからの質問は「グループで吹くと音量がでない。どうしたらいいのか。」というものでした。
お腹を使って吹く。唇を適切な位置に持ってくる。頭を伸ばし、気道をまっすぐ保つ。などなど、いろいろ言うことはありますが、
音は全て共鳴によって出ると言うことを考えてみれば、体を固めることが一番音響にとってはよくないことです。フルートを持つ手をできるだけニュートラルに持つようにゆるめるだけでなく、唇、口腔、気道、腹筋、腰、ひざを緩めることが近道です。つまり、最小の力で吹く時に、最大の音量が得られるということです。
ppを演奏する時にはその逆、唇や体を細心の注意で、コントロールしなければなりません。コントロールのために力を使うのです。

で、質問は「グループで吹くと」です。人と吹くとどうなるのか?おそらく体が堅くなっているに違いないのです。なぜ堅くなるのか?緊張しているから。
なぜ緊張するのか?いろんな理由があるでしょう。

緊張自体はわるいことではありません。相手によって私たちはみんな対応を変えています。近い人、遠い人、年長、年下、上司、部下、男性、女性。それは素晴らしい能力の一つです。
ただ、音楽は世界の共通言語。誰の耳にも等しく同じ響きをとどけたいです。特定の誰かの前で吹くと緊張して音が出なくなってしまうという事態はできたら避けたいです。

そのためには、違った受信の仕方をしてみることが大切なんだと思います。
それは、「あなたはこう考えるのですね。なんて、すばらしい。」「私はこう考えます。」「あなたと私は意見は、違うけれどどちらも素晴らしい。」こんなふうに。「じゃあ、今回はどうしよう?」

相手と一致しなければいけないとか、違うのでどっちかが、変らなくてはならない。という受信をしている限り、同類としか、楽しめません。少しの違いにいつもびびって、緊張してしまいます。人である限り、こういうことは無くなるということは無いと思います。私も良く緊張しています。でも、音楽をするということは、こういうことにチャレンジし続けると言うことだと思っています。
一緒に学びましょう


ふるさと

2008-08-25 23:38:24 | 名曲

青森の地野菜、「ミズ」をいただきました。imagesimagesimagesはじめてみた時は蕗かと思いました。でも、穴は無く、食べてみると、灰汁も無く、名前の通り、みずみずしく、さっぱりとした食感です。
調理も簡単、薄皮を剥いてゆでるだけ。今夜はモロヘイヤ鰹でいただきました。おいしかった旬のものを食べると、寿命が延びますね。感謝です。

まいさんに送られたものをおすそ分けしてもらいました。こちらではほとんど流通していない野菜です。
青森に旅行した時に覚えて、「おいしかった、おいしかった。」とまいさんの前で連呼していたら、おすそわけして頂くようになって、早や3年・・・ほんっとにありがとう今年もおいしかったよ~。

「ふるさと」をヘルマン・ハープとフルートで演奏しようと目論んでいますが、私の生地は大阪市内なので、ふるさとというと、工場と、家々と、工事中の空き地の水溜りなんかが浮かんできます。セピア色というより、なんだか灰色の都市のイメージです。

夏の青森の岩木市を見た時に、雄大な岩木山、延々と続く緑、美しい水。「ふるさと」ってこういう所だと思いました。
どうかな?と思って、調べてみると、作詞の高野辰之は長野県中野市の出身でした。そうか、ちょっと違う。
もうひとつ、オブリガートを考えている時にふっと「朧月夜」が浮かんできて、4小節ほど入れてみると、合わせられる。先週実験してみて、ふるさとと朧月夜ってまあまあ、あうなぁと思っていると、今日、
作曲家の岡野貞一と組んで「朧月夜」「もみじ」「はるがきた」「春の小川」を残していると知ってびっくり。(先に調べろよ!)こっちの方の、勘は大丈夫みたい。

星のパレットのみんな、気づいてたかな

「おもしろい!」って反応でもなかったので、心を入れ替えて、別バージョンで真面目に考えなおしました。また、週末聴いてね。



10,000時間

2008-08-25 00:54:19 | Weblog

練習していると、息子が携帯で写真を撮ってくれました。夏休みはとってもひまらしいです。このアングルは鏡を使っても見られない。こういうのが好きです。

21日の日経に載っていたコラムに、載っていた話です。
「スポーツ、芸術、技能、どんな分野でも圧倒的な力量を誇示するプロフェッショナルで活躍する人たちを調査したところ、多くのプロたちの多くはある特殊な時間を共有している。それは、10000時間。例外なくそのことだけに集中し専心したゆまぬ努力をしている。1日3時間、1年に1000時間、10年休まずに継続するということです。」(抜粋 分子生物学者 福岡伸一 あすへの話題 10000時間)

他にも「私たちは生まれてから成人するまでの間に、普通の家庭に育った人で合計14万8000回、否定的な言葉を聞かされている。もう少し幸運な人で10万回、良くても5万回だろう。・・・その一方で積極的な言葉は、どれくらいだろうか。…3~4回しかないと言う人が多い。こういう経験を持つ人がたまに信念という言葉を本で読んだからと言って、心に植えつけられた”できない”という思い込みを克服できるわけが無い。…私たちの思考の77%は否定的で有害な内容だという。同時に医学者たちによると、疾病の75%が気鬱などから生じる自己誘因性のものだという。」「脳はあなたがもっとも多く語る言葉を信じ込む 「できない」「成功しない」と言う言葉を何百回、何千回も繰り返しているうちに、潜在意識はそのように説得されてしまうのである。」(シャド・ヘルムステッター なぜあの人はうまくいくのか 自己説得の驚くべき威力 きこ書房)

大人になって長いですが、未だに「できない」「成功しない」と自分に言い続けているし、息子たちにも、言い続けています。成功ってそれぞれだし、社会的成功が=人生の成功とは、いえないこともわかっているつもりですが、なりたいと思いながら、なれないとか、やりたいと思っているのにできないとか、これがあるから、自分らしく生きられないとか思ったら、否定的な自己催眠にかかっていないか?と疑った方がいいと思います。あら?と思ったら、方向を定めて、行動する。10000時間たてば、何らかの成果はあるはずだと信じて損することは何も無いですよね。

何歳からでも始められます。人生に遅すぎると言うことは無いです。何でも好きなことしましょう。
90歳の老人に人生で後悔したことはなんですか?とアンケートをとったら、ほとんどの人の答えは、「やったこと」ではなく、「やらなかったこと」だそうです。私にもまだ、時間はあるみたいです。


あそびの哲学

2008-08-24 00:42:29 | Weblog

おしろい花は以前より減ったような気がしますが、まだまだ、あちこちに植えられていますね。子どもの頃はこの花で良く遊びました。花の後ろから蜜を吸ったり、ひっくり返してちょうちんを作ったり、つぶして爪に塗ったり。多分人の家の花だったと思いますが、誰にも叱られませんでした。人の家の柿や、イチジクも近所の子みんなで、獲って食べました。それもお腹いっぱい。田舎ではなく大阪市内でしたが。人の家でかくれんぼしたり、(箪笥の中に隠れた)アパートの屋根の上で鬼ごっこしたりしました。

考えてみれば、法律よりも優先される、近所付き合いの共通のルールがあって、それがあるので、家に入れても安心していられたのだと思います。子ども集団のなかにも行ってもいい所、入ってはいけないところ、とってもいいもの、いけないもの。2歳児は鬼ごっこの時はこれくらいのハンディを、幼稚園児はこれくらい。年上の子どもは下の子どもを気遣う。楽しく安全に遊ぶためのルールがありました。

それは、その場に集まった同じ遊びをする子どもたちによって、話し合いで決まっていました。年上の子がリーダー役をすることもありましたが、その子はうまく、子どもたちの意見を聴いてすり合わせる役をしていました。小さな子どもたちでも意見を出せるように心を砕いて、そして、グループの編成や遊びによって、リーダー役はいつもころころ変っていました。

放任のように思えますが、ある意味厳しかった。誰に言われたわけでも教えられたわけでもないですが、子どもたちはグループ全員のすることに責任をもっていたし、何かあれば一緒に自分も叱られるのは当然だと思っていました。
年長の子どもたちは、当然のように年下の子どもたちがすることにも責任を感じていましたし、年下の子どもたちが、年長の子どもを守ることもありました。

音楽は、個人練習の孤独な作業だけで成り立つのではなく、演奏会のほとんどが共同作業。
その作業のほとんどが、いかにして、個人、個人が主張しながら、相手の言葉や音楽に耳を傾け、それぞれの力を発揮し、全体としての音楽を作り上げることができるか?にかかっていると思います。
その方法のお手本は子どもの頃の、遊びの中にあるのではないか?と私は思っていますが、さて、大人になった私たちはうまく話し合い、高めあうことができるでしょうか?

たぶん、子どもたちより、へたくそ。だけど、相手への思いやりを持ちながら、おおらかに、言いたいことを言い合い、相手の意見を受け入れることができるようにチャレンジしたいと思います。
きっとみんなでやればできる


楽譜作成中

2008-08-23 02:20:01 | Weblog

デュランタ(クマツヅラ科)紫の花が涼やかでかわいいです。

昨日編曲に時間を取られて、お休みしてしまいました。編曲用にK社の体験版をダウンロードしていますが、体験版なので、保存することも、別のPCに移す事も出来ません。作り出したらとにかく、終わるまで作って印刷します。電源を切ったらデータは全部消去されます。今の、体験版は15日で試用期間が終わると、使えなくなるので、以前ダウンロードしたものを使い続けています。容量ぎりぎりになったCOMPACをDELLの横において、液晶を共有しながら使い続けています。キーボードは2台、マウスも2個で配線を切り替えながら使っているので、楽譜を作るのは大騒ぎ。真ん中に社名が入るのでずらさないといけないし。時間は食うし、やり出したら終わるまで絶対切れない。

楽譜ソフトも買えばいいのですが、買おう買おうと思いながら、編曲の需要があるのかどうか考えながら、今になってしまいました。
ソフトがあると、音もでるので、絶対音感とかピアノが弾けなくてもなんとかなってしまいます。世界が一つ増えた感があります。気楽に作曲を楽しんでいる人もいるみたいですね。

私も気づいたら、何曲編曲したか。 今度収入が入ったら楽譜ソフトを買いたいです。買いたいものがあるのは幸せですね。仕事をがんばれます。

今日もまだ、残っていて作成していました。自分にお疲れ~。今夜はこれぐらいにして寝ます。おやすみなさい


おみくじとレッスン

2008-08-20 23:34:38 | 哲学

レッスンの時は必ずお初天神を通ります。imagesimagesimages左から遠景から近景。
都市の中の神様は、近景にも遠景にもビルが入ってしまいます。
私は無信心者なので、お賽銭をあげずに、拝み、「神様なら、BIG ISSUEと、ユニセフでいいよね。ボランティアも一つはやっているし、ゆるしてね。」と心の中でつぶやきます。
でも、祭壇(っていうのかな?)横の、おみくじ自動販売機には、悩んだら、つい100円を入れてしまいます。

人間関係がうまくいかなかったりして、引いてみると、
運勢「末吉 他人と合わずあらそいがおこります。自分の心を和やかにもち交際すること。だんだんに運がひらけて行くでしょう。あせらぬことです。」…なんだか、納得してしまいます。

それだけではなくて、その下の欄の「言」のところに
「徳ある者必ず言あり。言ある者、必ずしも徳あらず。仁者は必ず勇あり。勇者はかならずしも仁あらず。」と、わかったようなわからんような、なぞの言葉が書いてあります。

大体、言葉の意味がよくわからない。家に帰って、辞書を引いてみると、

徳…(1)修養によって得た、自らを高め、他を感化する精神的能力。(2)精神的・道徳的にすぐれた品性・ 人格。
勇…心が強く、物事に恐れないこと。いさましいこと。勇気。
仁…(1)己に克ち、他に対するいたわりのある心。儒教における五常の一。(2)愛情を他におよぼすこと。いつくしみ。おもいやり。(大辞林より抜粋)

なるほど、今悩んでいるグループの○○さん、□□さんがそれぞれ当てはまるような気がしてきます。さらに何度も見返していると、それより自分が仁や、徳や、勇のある行いをしていただろうか…
まずい対応を繰り返し、こうなってしまったんではないのかな。ちょっと心当たりが。ちょっとじゃないか。

学問の欄をみれば、「あぶないです。全力をつくしなさい。」…自分の後頭部を見たようなショックが。

フルートのレッスンに通い続けるのも、おみくじを引くのも、自分の後頭部をみるためかもしれないです。
今日は、ドボルジャークのソナチネ 第2楽章。
「下を向いて吹いていても、天に向かって吹くように、音程を高くするんじゃなくて、その音程のまま、明るい方の音で吹くといいねぇ。」という、フィードバック。やってみると、確かに暗い音で、哀愁のあるメロディを吹いてしまうより、明るい音で吹いた方が、毅然とした悲しみが伝わるような気がします。
自分だけでは気づけない。余人が言ってくれない、師弟として、真剣に向き合ってきたレッスンでこそのフィードバックです。見られない後頭部を、鏡のように映してもらえる、天の声。これだから、レッスンはおもしろい。