昨日、書いたヴァイオリンのために書かれた曲を、ランパルが改定して、作者にOKをもらったのは、ハチャトリアンのコンチェルトの方でしたいや~、失礼しました。お恥ずかしい。一緒に勉強していて、すっかり間違って覚えていました。教えてくださった方、お名前わかりませんが、ありがとうございました。
プロコフィエフのソナタは、1943年にフルートのためのソナタとして作曲されましたが、好評だったものの、フルーティストたちから取り上げてもらえなくて、オイストラフの勧めで、ヴァイオリンソナタとして、作者自身によって1944年改定されました。こちらの方がフルートソナタ版より、よく演奏されているみたいです。
そして、フルートパートは現在はやっぱりランパルによる改訂版により演奏されています。(ヴァイオリン協奏曲になったものをまた改定した。)って聴いてもやっぱり、装飾のとり方とかヴァイオリンだよね~、とひつこく思ってしまうわたしです
ハチャトリアンのヴァイオリン協奏曲は1940年にオイストラフにささげられています。カデンツァはランパルが作曲しました。ヴァイオリン版のカデンツァは、重音が多くてちょっと無理。
時代が近いこと、民俗音楽の影響、オイストラフ、ランパル、インターナショナル版の楽譜。が混乱のもと、でも書いて良かった指摘されて、調べなおして、私の中で違いが明確になりました。ホントありがとうね!
それにしても、私が持っているCDにハチャトリアン、ロイヤルフィル、ゴールウェイがありますが、一楽章の低音のモチーフ、これもやっぱりヴァイオリンだよな~。って思うのですが、ゴールウェイはお見事です。名人は楽器も楽譜も選ばない。さすがです。
文句言わないで、勉強しよっと。
プロコフィエフのソナタを久しぶりにさらってみました。やっぱり難しい。
そもそもヴァイオリンのために書かれたのをプロコフィエフに了解を得て、ランパルがフルート用に編曲。
以来、フルートの定番となりました。フルートを知っているものなら、使いそうに無いフレーズがいっぱい。
ヴァイオリンだと重音か、5本の指で押さえておいて、一気に弓で引くところを、フルートだと装飾音のようにバラッバラッと、演奏します。
こういうフレーズを目の前にしますと、フルートだけやっていてはわからない枠の中に自分がはまっていたことに気づきます。
フルートの使い方、音がこういうものだという思い込みのことです。
これは、一番美しい、得意とするフルートの音ではないかもしれない。こんないくつもあって、音域の広い装飾音なんて考えられない、けれど、なんだか、おもしろいし、それまで表現したことの無かったロシアの民族音楽テイストの世界観を表現するにはこれしかないような気もします。
それにこれやらないと、あの一楽章のAで始まる美しいフレーズ。これなんかフルートにぴったり。このフレーズを演奏できない。
考えたら、人生なんでも、いいとこ取りだけなんかあり得ない。この曲吹いたら、すみからすみまで音を使った気がします。こうやって、能力って広がっていくんじゃないかな?
避けてても仕方ない。もうちょっとがんばりますか。
明日は、ヘルマンハープと楽譜作成会。これも異種格闘競技のようで、無理矢理なところもありますが、いろんなテクニックや頭や、手を使って表現の限界への挑戦。
クリエイティブって、こういうことかな。脳がよろこんでいます。