音楽の喜び フルートとともに

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爽籟に流れる心

2008-08-18 00:47:57 | Weblog

今日は柴田孝治郎 竹中裕深 サマーコンサート「爽籟に流れる心とチェロとフルートと」を聴きに行ってきました。

I部は、「ヘンデルのソナタ ト長調 op.1-5」 と「バッハのソナタ ト短調 BWV1020」ですが、堅苦しいと思われがちなプログラムですが、柴田先生はダンスリールネッサンス合奏団で長くヨーロッパを演奏して回られただけあって、歌と踊りの要素が強く出ていて、当時の宮廷音楽であった納得の軽やかでさわやかな解釈で、聴いていても楽しく、癒されました。

野田暉行編曲の「椰子の実」と、「赤とんぼ」はピアノが美しい。複雑なカデンツァ、転調して郷愁の世界を表現していますが、柴田先生の豊かな調性感覚と幅広い表現が本当に夢のように美しい独特の世界感でした。平石さんのピアノとのアンサンブルもよかったです。

柴田先生作曲の「丘照之夏」フルート、チェロ、ピアノ4手の為のファンタジーは、小節線が無く、コード進行も無いという曲ですが、奇をてらったり、深刻になりがちな現代音楽の手法に反して、いかにも先生らしく、さわやかなわかりやすいメロディーが、夏の丘のに吹くさわやかな風の中に浮かび上がってくるような不思議に心地よい音楽でした。

チェロの竹中さんの演奏も、繊細で落ち着いていて、聴きやすかったです。本多さんとのアンサンブルも息があっていてよかったです。ピアソラはあまり聴いていないので、目線が変って楽しかったです。
バッハとピアソラってなかなかあうもんだとおもいました。

お盆休みの終わりに、コンサートに行く。お祭り騒ぎのレジャー、親戚付合いの生々しい人間関係とは、全く違ったゆったりとした、贅沢な時間を過ごすことができて、本当に爽やかな気分で明日からまた動くことが出来そうです。音楽の力って偉大です。