音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

ドタバタ高松紀行4

2013-08-30 23:11:19 | 紀行

朝、ホテルをチェックアウトし、荷物を全て持ってコンベンション会場に向かいました。スーツケースを会員特設の荷物預かりに預けました。
10時からのマスタークラスに間に合うように30分前に6階会議室についてみると、コンチェルトが聞こえてきます。なんかおかしい。
「ちょっと早く来すぎたかも。」外で、待つことにして、コンベンションのレジメを見たら、マスタークラスは11時から。あら、またやってしまった。
一時間半も時間を無駄にはできません。かといって、途中退席の失礼はもう避けたい。

探してみると、ありました。9時半~10時15分大ホールで、「富久田治彦のウォーミングアップ講座」。
始まってしまっていますが、これなら入れるかも。
3階まで降りて、大ホールに入ってみますと、舞台にたくさんの会員がフルートを持って座っています。
座席にも楽譜とフルートを持った人達が。
富久田先生が指揮台で、声をかけておられます。
「それでは、行きます。1.2.3.4。4拍目で息を吸う人がいますが、3拍目で吸って、4拍目では、息をとめて次で入ります。はい、1.2.3.4」
変形スケールと、アルペジオ。
私も、慌ててフルートを出して、構えます。
よく見ると、みんな楽譜を持っています。「楽譜はもう切れたみたい。後ろから見てもいいですか?」と
他にも楽譜を持っていない人がいて、何人かで楽譜を見せ合っています。

私も、4人で見ている後ろに入れてもらい、吹いてみました。
さすが、日本でもっとも大きなフルート協会の会員たちのスケールは、大人数にもかかわらず、そろっていて気持ちいいです。
最後に、ラジオ体操の曲を演奏しました。さわやかなスタートが切れました。

終わると同時に移動。「デニス・ブリアコフの公開レッスン」は、立ち見ができるほど一杯。
ライネッケの協奏曲。

そして、13時から15時に「循環呼吸講座 小池郁江」を引き続き同じ部屋で受けました。Iさんと合流。同じ時間にやっていた古武術の講座は、とてもよかったらしい。
Iさんによると、「これを先に受けていたら、受けた人全員、コンクールの成績がアップすると思う。」
気になるでしょう。すごい聞きたい。また、今度会った時に聞かせてくれるそうです。

循環呼吸・・・できるようになりました。講座の中味は後日、投稿します。

その後、昼食。ここで食べないと、今晩8時20分の電車で帰ると、牧野着が、12時前。
コンヴェンションのすぐ前のセルフのうどん屋さんを見つけて入ると、Iさんが「こういうシステムは初めてなのですが、教えていただけますか?」と店の人に聞いています。
私は知ってるけど・・・。牧野のうちのすぐそばの香の川製麺。四国のうどん屋さん方式です。よく行ってます。食べ盛りの男の子を連れて行くには最適のお店。
でも、聞いちゃったので、私も初めての顔をして、説明を聞いて、回りました。
大阪と違うのは、さつま揚げの種類が多いこと、じゃこ天と赤天を取りました。
食べていると、ヴァンサン・リュカさんが美しい奥様を伴って、入ってこられました。
目礼すると、ニコッと笑って返礼してくださいました。コンベンションならでは。

食後1階の展示ルームに入ったら、入り口のそばに、パウエルフルートのリペアマンのKさんが座っています。
私のフルートもいつもお世話になっています。「こんにちわ。」と挨拶すると、「調子が悪くって、また、F#の音域が狭くなっちゃった。2週間前にみてもらったんだけど。」と相談してみたら、「今から食事なんで、明日なら、見れるのですが。」
「えっ、見てもらえるですか?でも、明日はもういないんです。今晩帰るから。」と言うと、時計を見て「わかりました。今見ましょう。」って・・・本当ありがたい。
「いつも、Kさんにそばに居て欲しいなぁ。」というと、「韓国支店勤務になったから、」うーん。残念。

それでも、フルートは元気回復!本当にありがたいです。
ナガハラのフルートと、ブランネンの600万円のフルートを試し、いい音です。
ナツキフルートのフォルテ2はコルクの代わりにヘッドを金属の反響板に替えるというので、14kを入れてもらったらすごい響きます。頭部管を買うより安上がりで、音が変わります。誘惑されました。
プラスティックのフルートのメーカーも増えています。goやhoscoなど、品質も良くなっているみたい。吹きやすくて、カラフルでいいですよ。

16時からは山野楽器のショーケース。富久田治彦さんが、ナガハラフルートを曲によって吹き替える
というコンサートをしていて、音の違いを楽しみました。
17時から同じ部屋で村松フルートプレゼンツで、小山裕幾フルートリサイタル。ボルヌのカルメンやジョリベの協奏曲を素晴らしい演奏で聞いて、お腹いっぱい。

しかし、これで、終わりではありません。
大ホールに移動して、18時からヴァンサン・リュカ リサイタル
19時からサミュエル・コールズ リサイタルを聞き、ついに、帰宅の時間です。

「帰ります。」とIさんに言うと、「僕も出ます。」というので「いやいや。あなたは、あさってまでいるんだし、最後まで楽しんで。」と言いましたが、「お腹減ったから。」と一緒に出てきました。
「2年後は、浜松だそうです。次は早めに準備してやりましょう。すぐに楽譜を送りますよ。現代曲はいかがですか?ジョリベとかは?」
「ジョリベは、ちょっと・・・。近代は私はフレンチコンポーザーくらいまでがいいかな。いや、まだ決めなくていいよね。」
「楽譜おくりますよ。」
ということで、2年後もデュオチャレンジすることになりました。

荷物預かりに行ったら、ちょっとした奇跡。
番号札を渡して、荷物を受け取ろうとしたら、カバンを持ってきてくれた人が、「私です。」
「えっ?」誰?と思っていたら、その人が名札を見せて、「Aです。」もしや?一気に思い出が蘇ってきました。
1989年7月8月に一緒にニースサマーアカデミーで勉強した高知在住のAさん。
「うっそー!久しぶり!」と手を握り締めました。89年に別れたきり。
懐かしかった。しかし、会ったと思ったらすぐに、お別れ。残念でした。メールを交換したら、後で連絡がありました。Aさんも浜松にくるそうです。浜松で会いましょうと、約束しました。

楽しかったコンベンションも私は終わり。
お土産は1階の四国物産館で、夫に魚肉ソーセージと、甘党の次男に灸まんというお饅頭を買って、帰りました。
しかし、紀行と書いたけど、今気がついた。
琴電志度線と、行き帰り以外は、コンベンション会場の中とホテルのそばだけの、お話でした。ごめんなさい。来週は、受講の中身を出来る範囲で、投稿しますね。


ドタバタ高松紀行

2013-08-29 21:31:02 | 紀行

6階の会議室から、3階の小ホールに移るのに4分。
足どり遅く、ドアを開けて入っていくと、「あ、来た。来た。」と私の顔を見るなり、「早く上がってください。」
「はい?」
「早く早く。」
見たら、参加団体全員壇上に。審査委員長と、フルート協会会長も壇上に座ってお待ちになっています。
まずい!と、慌てて走って行くと、「代表の方。」って、いやどっちが代表?そんなの決めてなかった。
申し込んでくれたのはIさんだから、Iさんか?と、思って振り返ったら、「行って!」とIさん。
「いいから早く。」と前から呼ぶのはスタッフの方。
仕方ない、「すみません。」と荷物をシートに放りだして、舞台に昇ると、空いている席は3つ。
こちらへと、その一つに座ると、スタッフの方が後ろから、「呼ばれたら隣の方と同じようにして下さい。」

ひえー迷惑かけました。しかし、よかった。一番最後ではない。って変なところで安心して座っていると、あと2組がやってきて座りました。

審査委員長の講評から、「旋律があって、伴奏になったら、小さくわからないように演奏するというようなことではなく、推進力のある演奏をしているかなどを見ました。
皆さんそれぞれにがんばっておられて、一般の部は、本当にこれで、音大を出ていないのかな。と思うような演奏をされていてびっくりしました。それから、高校、小中学校の部は、もう脱帽でした。」
ははぁ。そうだろうなぁ。控え室で聞いたのうまかったものなぁ。あの子達。すごい練習しただろうなぁ。

音大の部から金賞銀賞銅賞それぞれ、発表。舞台での演奏を聞けなかったのが残念です。
ぼうっと聞いていたら、一般の部。
「シルバー銀賞。」と、Iさんと私の名前。

うそでしょ。
本当にびっくり。もらっていいのかしら?本当?って感じですが、本当です。
私たちの後に呼ばれたのは、あのバスフルートの素敵なグループ金賞でした。

協会長がにこやかに表彰状をわたされ、すっかり気分がよくなった私です。
Iさんも、さぞ喜んでいるだろうと、壇上から降りて、駆け寄ったら、暗い顔。
銀賞が不満だそうです。いろんな考え方があるものです。
私は満足。
これで、やっと安心してコンヴェンションを思いっきり楽しめます。
夜の部は、コンサートが3つ。食べてる時間はありません。

高松ゆかりのフルーティスト甲藤さちさん、小池郁恵さん、眞鍋恵子さんの、コンサート。
デニス・ブリアコフさんリサイタル。
体調不良でこられなかったマリーナ・ピッチニーニさんに代わり、小山裕幾さん、大友太郎さん、ユルゲン・フランツさん、清水信貴さん、工藤重典さんによる、名フルーティストによる名曲の夕べ。

素晴らしい演奏に、夢心地10時過ぎに、瓦町をIさんと、ブラブラ。食べるところを探さねばなりませんが、Iさんが、下見をしてくれていたうどん屋さんに行ったら、もう営業終了。
少し戻ったところにカフェが空いていたので、入ったら、おしゃれなドリンクタイム。
私たち二人共飲めません。
遅くなりすぎて、ハンバーグとか、食べられそうにありません。
「これ、頼みたいな。」
みたら、2、3人で分けてください。と書いてある大皿のロールパンケーキ。
「うん、いいかも。」と普段は夕食には絶対に頼まない。パンケーキと、唐揚げ。


足部管が、小さく見えるでしょ。ロールパンケーキが、クリームの下に8枚も入っています。
酸っぱいベリーと一緒で、結構美味しかった。
二人でいると、音楽の話ばっかり。最後に、
「私は、明日帰るけど、もうないよね。一年分の失敗を、この二日でやらかしたから。」
「そうですね。あったとしても、もうそんなに大変なことはないから。」と、どこまでも紳士なIさんです。

明日は、私は「デニス・ブリアコフ公開レッスン」に10時から、Iさんは「白川真理の古武術に学ぶフルート~心の音をそのままに~」出る予定です。
そのあとの「小池郁江。循環呼吸講座」で会う約束をして散開。
またあした。




ドタバタ高松紀行3

2013-08-28 23:03:18 | 紀行

やっと、瓦町に帰ってきました。駅から歩いて10分位のTAKE2という楽器屋さんを、Iさんが見つけてくれていて練習室を予約。
10時から一時間、音だししてから、会場に移ろうというのです。15分位早かったけれど、行ってみると楽器屋のお兄さんが、「どうぞ、いいですよ。」と楽器店の2階に入れてくれました。

1時間1000円。広いのに安いです。カーテンに包まれた部屋は、音が吸収されて、ちょうどいいです。
本番は昨日のカラオケルームのように響くところで吹かせてもらえるとは限らない。
Iさんも私も日が合わず、充分に合わせる練習を重ねたとは言えません。

一時間足したからって、どうよ?とも言えますが、最後のあがき。
それに多分控え室は、たくさんの人と同室で、自分たちの音が充分に聞こえるとは思えないし。

18番はテンポがバルトークの書いたものより遅い上に、昨日、2ndが楽譜を間違って覚えていたことが発覚!
えらいことです。最後まで、うまくいったりいかなかったり。12番はこれぞっという演奏ができたのですが、本番で出せるかどうか?
そうこうする間に、時間になり、移動。琴電で2駅、高松築港駅に、そこから歩いて2分。

サンポートホール高松の3階大ホールのロビーでコンベンションの受付。
受付番号順に、長机を並べて受付ですが、「昨日の電話したのですが・・・。」と行くと、「ああ、大丈夫ですこちらです。すみません、1000円いただけますか。」
「はい、こちらこそ、私のミスでお手数かけました。ありがとうございます。」
よかった、名前は手書きだけれど、ちゃんと用意しておいてくれました。
本当に、申し訳ないことでした。

それから、3階小ホールのロビーで受付。もう、音大生、音大卒業部門は始まっています。
「一曲だけ聞いていきますか。」Iさんに言われるまま、ロビーで待ってから、曲の切れ目で入りました。

さすがにうまい。聞いているうちに、いけない、ドキドキしてきました。メンタルの弱い私です。

一曲をそれでも聴き終わり、7階控え室に移動。
もうすでに、アンサンブル部門を受ける人たちで一杯。音も一杯。
譜面台を出してみたけれど、Iさんは「こんなところで、吹いたって自分の音聞こえないし、吹きすぎて変な癖がつくから。」と、吹きません。

私は、楽器を出してしばらく突っ立ていましたが、壁際で見ていると、いろんな人の音が聞こえてきて、余計にドキドキしてきました。
一番近くで左の方にいる高校生は、すごい音量で、クーラウのトリオをバリバリ吹いているし、真ん中辺りでは、現代曲をピッコロのような音で吹いている人もいます。
右にいた団体はアルトやバスフルートも入って大人数で吹いています。

確かに、吹いても聞こえないけれど、このままでは、私の動機がどこまでもあがって死んじゃうかも。他の人がみんな上手に聞こえて、自分がここにいるのは場違いだったんじゃないか。とも思えてきます。
そうだと思いついて、クーラウの高校生のフレーズを一部真似て吹いてみます。できるできる。
こんなふうに吹いているんだ。こうするとあんな音になるんだ。これは、使える。
あの、誰の曲かわからないフレーズも真似してみます。私の笛もピッコロのように、そこそこなるみたい。こんなふうになるとわかると少し落ち着いてきました。みんな超人ではない。

結局1時間Iさんと合わさず、個人練習。
1時に3階小ホールのリハーサル室に移動、これは、素晴らしい設備の整った施設です。ホールのすぐ裏に、音をいくら出しても構わない部屋があるのです。
やっと静かなところにきたので、吹き出しましたが、2回目途中、問題の箇所の直前、トントンとノックの音。
「時間なので移動してください。」

舞台袖で、譜面台の扱い方の説明を受けて、待ちます。休憩後の一番目。
やっぱり緊張する。身体を少し動かして。さあ、本番。

1stの私が先にpで出て、Iさんがかぶってきます。
Pの始まり、大丈夫結構響くホールです。12番は、最高とは言えないまでもいい出来です。
ハプニングは16番、しまった入りを1拍間違えた。Iさん、ごめん!
いや、Iさんが、うまく修復。空中分解だけは免れました。

なかなか合わせられなかった5拍子の17番、うまくいった。最後の楽章18番の問題箇所、本番だけうまくいきました。Iさんの舞台度胸に拍手!
終わりました。

舞台袖に引くと、バスフルートの団体のみなさんが、「お疲れ様でした。」と声をかけてくれました。
素敵だなぁ。やっぱり大人の余裕。
私も、こうありたい。

会場を出てから「Iさんごめん、よく入ってくれたね。お腹減った~。コンビニで、おにぎり買って、サミュエル・コールズのマスタークラス聞きに行こう!」
「よく、後のことなんかかんがえられるなぁ。僕は、これしか考えてなかった。」
「私は、コンベンションはこれが、楽しみできてるんだもん。」

「発表は5時10分だから、その時までに、ホールに帰らないと。」とIさん。
「やっぱり、行かなあかんのかなぁ。もう、ダメだったグループはいいじゃないのかなぁ。」と、逃げ出したい私。
「いやいや、ダメ、ダメ、ちゃんと行かないと。」
「そうだねぇ、賞を取った人を祝福に行かないとね。」
一階のコンビニで、お茶とおにぎりを買って、エントランスホールに置いてある椅子に座ってほうばったあと、6階の、会議室に移動。もう、ほとんど満席。座って待っていると、立ち見。
次は同じ場所で、バンサン・リュカのマスタークラス。
途中で発表のため出ないといけないので、後ろに移動。
聞いていると、Iさんが、「時間です。」と教えてくれたので、と途中退席。ごめんなさい。とってもよかったのに残念です。聞きたかった。
さて、いよいよ発表です。



ドタバタ高松2

2013-08-27 22:11:20 | 紀行

ホールか?タクシーか?警察か?
「きっと、大丈夫ですよ。これを解決したら、前より自信がついて、強くなれます。」
Iさんに、慰められながら、ようやく瓦町に到着。
「公衆電話、公衆電話。」
ありました。改札の中に2台。「外の方がかけやすいですよ。」とIさん。
改札の外の駅ビルの中に3台。
真ん中の一台に100円玉を入れて、まず、自分の携帯に電話。誰もでません。留守電音声が流れます。次に、コンサートチラシを見ながら志度ホールに電話。
「本日の営業は終了いたしました。」と録音音声。「ダメだ。終わってる。」
次は、タクシー。これがダメだったら警察・・・。
祈るような気持ちで電話したら、タクシー会社のおじさんが、「ああ、緑の携帯電話ですね。」
「ありがとうございます。ありがとうございます。」と何度もお礼を言ってきりました。

「はあー。よかった。」
「今日はもう無理だから、あす朝始まる前に行きましょうか。」とIさんが時刻表を広げるので、「ありがとうございます。明日は一人で行ってきます。10時に楽器店の練習室を予約していましたね。それに間に合うように帰るので、楽器店で待ち合わせましょう。」
「一人で大丈夫ですか?」
「夜、探さないといけないと思ったら、心細かったけれど、大丈夫。電車に乗って帰るだけだから。」
「じゃあ、時刻表と、地図をあげます。」
どこまでも、親切な人です。

ホテルで、時刻表を確かめてみたら、8時6分瓦町発、8時40分志度着で間に合いそうです。
8時40分志度発には乗れないから、20分後の、9時発に乗ると、9時36分に瓦町に帰れるから、10時前には、楽器店に入れます。ちょっと早いけど、それしかなさそうです。

朝、出たらホテルに帰る時間は無いから、6時に起きて、楽譜、楽器、準備万端整えて、7時30分にホテルをでました。
駅に着いて、もし事務員さんが交代してわからなかったらいけないと思って、昨日の電話からタクシー会社に電話。
「すぐに、帰らないといけないので、」と電車の時間を伝えると、「駅まで持って行きますよ。」と、親切な申し出。「本当にありがとうございます。助かります、では、琴電志度に、8時40分で。」と切りました。ラッキー。8時40分で折り返せる。

電車を見ると、15分位出発まで時間があります。『そうそう、お礼はすぐにしなくちゃ。』と、店を探しましたが、まだどこも開いてません、遠くには行けないし、結局近くのコンビニで、お茶を数本買いました。

琴電志度線は美しい瀬戸内の海岸線を行きますが、あまり外を見る余裕もなく、しかし、昨日よりは余裕があります。ここで、帰りに写メ撮ろう。なんて、考えながら行きました。

さて、志度駅に着いたら、それらしい人がいません。「あれ?!」遅れたのかな?と思って、タクシー会社に行きました。隣接しているので、大丈夫。
事務所に行くと、事務員の女性が、「今、駅に行ってましたよ、青い服着た若い女の人いませんでしたか?」「え!」入れ違いか。「これ、先にお礼。本当にお騒がせしました。」と手短に言って、琴電に帰ると、やっぱりいない。
「もう出ますよ。乗る方は、中で切符を買って下さい。」と駅員さんが、言ってくれましたが、乗れません。「どうぞ、行ってください。」と、言っていると、さっきの事務員の方が、走ってこられて、「JR、JRだと思ってました。」
「あら、琴電志度と言ったのに。いえ、すみません、ありがとうございました。」と、JRに走って行ったら、途中の信号待ちで、青い服を着た女性が私の携帯を握ってたっています。
「すみません。携帯を、」
「JRと聞いたので、」
「すみません。間違いです。ありがとうございました。」
本当にお騒がせしました。

帰りは、ようやく志度線の景色を、味わうことができました。


那須の与一が、動く船の上から、平家の扇を射たという話で有名な屋島は、ここのことです。



ハー、疲れた。こんなことで、ちゃんと演奏できるのだろうか?






ドタバタ高松紀行

2013-08-26 22:38:01 | 紀行

8月22日、木曜日、9時に牧野を出て、新幹線に乗り、岡山からマリンライナーに乗り、瀬戸大橋を渡って高松へ。


高松に着くと改札口でIさんが、待っていてくれました。Iさんは、前日にソロ部門コンクールを受けるために、来ていたので、周辺はバッチリリサーチ済み。
さぬきうどんのお店を見つけていてくれて早速お昼ご飯。

じゃこ天と、やっぱりおうどんが美味しい。
コンヴェンションは明日から、なぜ、早く来たかというと、実は、コンクールアンサンブル部門にIさんとバルトークで出るため。
あす10時から始まる予定なので、朝移動していきなりは吹けないかと、前日にきたのでした。
ホテルの近くのカラオケルームをIさんが、3時から予約してくれていて、練習してから、その日のイベントコンサート。「工藤重典リサイタル」の行われる志度に移動します。

移動の前にコンベンションが行われるホールの下見をしました。瀬戸内海が一望できるサンポートホールの1階から7階まで貸し切り。中は、ソロコンクールの2次などが行われていて、非公開で見ることはできませんでしたが、どんなところでするのかわかれば、少し落ち着くからとIさんが、案内してくれました。

高松駅から、二駅行った瓦町で、練習ですが、ゆっくりしすぎてホテルに帰る時間がなくなってしまい、スーツケースをロッカーに入れたまま、練習することにしました。

カラオケルームで練習するのは、2回目。狭いけれど、空調はきいているし、意外に音響がいい。
カフェオレをたのんで、バルトーク。
うーん。あっちもこっちも、気になるところだらけ…この期に及んで、テンポも上げられない楽章があります。しかし、初めに演奏する12番だけは、この日最高という演奏ができました。これが出せれば、いいんだけどと。緊張するしなぁ。

練習が終わるとすぐにホテルに移動。高松ホテルNO.1…経費節減のためビジネスホテルです。ロビーでIさんが「ちょっと渡したいものがあるんだけど。」というので、ソファーに座ると、「これを、今晩ポットのお湯で飲んで、明日の朝も一杯飲んでください。」あの、体が柔らかくなるというお茶!
それから、「これ、どうぞ、これはお守りになると思って、見た途端たくさん買い占めてしまいました。共演する人には渡しているんです。」
茶色の袋の中味は、ボルトとナットを組み合わせて作ったフルートを吹くカエル。
Iさんの気遣いには、脱帽です。私は、フルートと楽譜だけ握りしめてきましたが、とっても、癒されました。

さて、部屋に帰って荷物の整理をして、志度へ、向かおうとしたら、事件が起きました。
コンベンションの参加賞が無い。
部屋で、フルート協会の事務局に電話したけれど、5時で終了誰もでません。
ひえーっ!真っ青になって、ロビーで、待っていたIさんに言うと、Iさんは、「大丈夫。」「でも、再発行しないって書いてあったし!」
「大丈夫、それは忘れさせないためだから。」
Iさんがソロコンクールのときにもらったパンフレットに一つに高松の事務局の電話が書いてありました。
そこに電話すると「ちょっと待ってください、お名前確認してまた連絡しますから。」
ドキドキしながら、遅れてはいけないので志度に向かおうと、瓦町駅に向かっていると、電話。「ありました。再発行しますが、もうしわけありません。代金1000円かかりますが。」
「いやそんな、こちらが悪いのです。ありがとうございます。」とほっと胸をなでおろしました。

志度音楽ホールは瓦町から琴電で40分程、終点にあります。そこから、タクシー7分。
志度市が、補助してくださったのでなんと無料。市民の方も入れます。
さぬき市志度音楽ホールはランパルメモリアルホール。ランパルの大きな額がかかっています。
素晴らしいホールで、素晴らしい演奏を聞いてから、帰るのは、やはりタクシー。ほかに交通機関がないので、行きでもらったマルサンタクシーのティッシュに書いてあった電話番号に携帯から電話したら、ちゃんと来てもらえました。

ホッとして乗り込んで、志度駅について切符を買ったら、「あれ?おかしいな。」

バックに違和感を感じて、もう一度見ても、携帯が無い。
そのうち琴電が来て、一時間に3本しかないので仕方なく乗りました。
座席についてからも、何度見ても携帯が無い。

「どうしよう。ホールの前で、電話した後落としたか、タクシーの中か・・、悪用されたらどうしよう。友達のメルアドもいっぱい入ってるし、わぁっ。申し訳ない。」と慌てているとIさんが、「大丈夫、あのあたりは、拾ったとしても悪用なんかする人はいないよ。まず、ホールと、タクシーと、警察に電話しよう。」
「だめだったら、今日は終電が終わるから、あす朝6時に出れば、探しにいけるから、僕も一緒に探すから、大丈夫。」
なんて、頼りがいのある、いい人なんだろう。でも、Iさんは、携帯は持たない人で電話は、瓦町についてから公衆電話を探さないとだめ。
はぁっ。

電話をかけた時に握り締めたティッシュと携帯、ティッシュはちゃんとバッグにしまっているのに、なぜ携帯だけない?探してもないとわかっていてもバッグを何度も見ずにはいられない、ぐるぐるぐるぐる考えながらの車中。
電車の中で、大阪で知り合ったフルーティストのYさんに会ったけれど、上の空で挨拶してしまいました。瓦町まで、40分。さて、どうなるんだろう。
(明日につづく)






日本フルートコンベンション2013in 高松

2013-08-21 22:14:02 | 音楽

ガーベラの蕾が顔を出しました。一昨年買ったガーベラ。2輪程咲いた後、枯れてしまいました。
宿根草と聞いていたのでそれでもひつこく水だけはやっていたら、昨年はまた葉がついて、いつ咲くかとワクワクしていたら、花が咲く前に冬が来てまた丸裸。

もうダメかと、思いながらもやっぱり毎日水をやっていたら、出てきました、蕾が一つ、二つ、三つも。
感動しました。ものも言わない、そこにただあるだけの植物が、こんなに人の心を動かすとは。

あきらめないで水をやっていたからと考えることもできますが、2年も経て咲く花を見たら、それはささいなことで、土の具合、冬の寒さ、春の暖かさ、夏の暑さ。いろいろの組み合わせがたまたま奇跡のようにうまくいき、ガーベラがそれを花に咲かせる力をまだ持っていてくれた。
自然や、ガーベラの持つ力には足元にもおよびません。

明日から日本フルート協会主催の日本フルートコンベンションに参加するために、高松に行きます。
1966年「フルートを吹くという共通の喜びを持った人たちの心の交流の場でありたい」と吉田雅夫さんのもとに設立され、開催の3日間、コンクールの審査を入れると5日間、スタッフ、演奏家、審査員、実行委員全てボランティアという、ほかに類をみない、催しです。

このコンベンションの中で、直接、個人でレッスンを受けたり、演奏したりする人はそんなに多勢ではないかもしれないし、受け取ってもすぐに実をつけられる人も少ないかもしれない。
しかし、音楽を愛し、そのことに取り組んでいる人全てにプロであろうが、アマチュアであろうが、経験がなかろうが、年をとっていようが、門戸を開く。
このような活動が、文化を育て、人を育まないということは有り得ない。

もっとも素晴らしいことは、音楽をやっているだけで、幸せ。音楽を聴くだけで幸せ。人生楽しくなるという人たちが、集まっていて元気がでること。

コンベンションを運営するということは、植物に水をやり、土を作り、光をあてるようなことだと思います。スタッフの皆さんに感謝し、今年も参加します。
また、来週ご報告します。



連携、連携

2013-08-20 22:50:52 | 介助

月曜日、火曜日は父が退院して、初めての検診。

同じ病院ですが、精神科と、泌尿器科。別の日にかよわなくてはならないのが、大病院のつらいところ。
担当医の勤務日に来ないといけないのです。

昨日の泌尿器科は、経過良好。
すっかり元通りとはいきませんが、筋力が回復すれば、もっと状況はよくなるそうです。

精神科は、認知症の検診。できることはありませんが、経過を見せておけば、困ったことが起きたら対処してもらえます。
今回受診してわかったのが、アリセプトという認知症の進行を遅らせる薬が、3mgしか出ていなかったこと。
通常、アレルギーが出ないか、1週間程、様子を見るのに3mg投与し、何もなければ5mgにするそうです。
先生が「ずっと3mgだったのは、泌尿器の方で何がまずいからかもしれないので、そうされているかもしれないか、確認しましょう。」といわれるので、ははーんと、きました。

前の入院元の田辺病院で、精神科を受診したとき、認知症の診断ができないといわれたので、田辺病院から外の、精神科の専門医を受診し、そこで処方されたのが、そのアリセプト。
かかりつけ医院の制度で、田辺病院からしか出せなくて、内科の先生が、処方することになり、その時、前立腺が悪くなり転院。

転院にあたって、精神科の受診が間に合わず、内科の先生から、転院先の泌尿器の先生に申し送りの形で、アリセプトが処方され、はじめの3mgのまま、3ヶ月が経ってしまった。

7月になって、やっと転院先の、関西医大の精神科を受診したときに、まだ、そのことが見逃され、今に至ったということ。

泌尿器科があっても、設備も、先生も手薄で十分な医療ができない、精神科の看板をあげながら、認知症の診断がだせない総合病院があるというのも発見でしたが、病院同士や、各科同士の連携がこんなに難しいものかというのも、発見でした。

アリセプトのような効果のよくわからない薬なので、それで、命に関わるということはありませんが、例えば、心臓の薬を飲んでいて、胃腸の手術なんていう時は、結構大変なことになるのではないかと思います。みなさんご注意を。


くるみ割り人形初合わせ

2013-08-19 21:35:27 | 音楽

土曜日は、くるみ割り人形木管パート初合わせ。ブラスバンド出身といっても、何年ぶりだろう?

「ここは、これで行ってください。」と、楽譜を一枚差し替え。オーケストラで演奏される曲を、吹奏楽に編曲するのは簡単ではありません。
クラリネットと、バイオリンでは音域が違います。フルートで、フルートパートを演奏していれば良いというものでもありません。
弦では簡単にできることが、クラリネットでは、大変なことになっていたり。

私はアルトフルートと持ち替え。お久しぶりのアルトは、しばらく吹いていなかったにも関わらず、けなげに鳴ってくれます。
長いフレーズを何人にも分け持ち、伴奏の刻みや、アルペジオを吹くという経験は、人数が多くないとできません。

音が変わったり、長さが変わったりすることで、ふきさえすれば、フレーズの始まりや終わりが明確になる旋律ではなく、同じ音の3連符が、延々36個とか、48個などが並んでいる中で、フレーズ感を出すには、もっと微妙な操作をしなくてはなりません。

拍子感を出すことはもちろんですが、旋律がどう動いているか?和音の、どこに自分がいるか?
フレーズはどこまでか?全体の中で、自分がの位置にいるか?ということを常に把握しながら、どこに向かっていくか?という方向を見失ってはいけません。

これは、単純であればあるほど、おもしろく創造的な作業になります。
ながーいロングトーンの音で、旋律パートと一体になって、フレーズを表現する。わくわくしてきます。
音楽は呼吸であるということが、より実感できます。

次の練習が楽しみです。








明日はくるみ割り

2013-08-17 00:50:03 | 音楽

暑い暑いと言っている間に、お盆も終わり。今日は休みのところが多いようですが。

明日はくるみ割り人形、ブラスパートの初合わせ。
父の介助と、超絶技巧魔弾の射手のおかげで、どうしよう。ほとんど楽譜を見れていない。
魔弾の射手だって、あまり、練習できなかったけど・・・。
お久しぶりのアルトフルートも吹かないといけませんが、ほとんど吹く時間を取れていません。

こういう時は、S先生によると、吹いてないということを、忘れて、大丈夫と自分に言い聞かせて吹けばいいんだよ。って。

現実に向き合うことは大切ですが、不安ばかりに注目すると、大きくなる。不安の中で吹き出すとロクなことはない。
大脳は、根拠なく信じた方が、機能を発揮するそうです。

とはいえ、普段の練習は大切。
基礎や、基本奏法を普段からちゃんとやっていれば、何日か吹けなかったからといって、どんな楽譜が来ても対処できるはず・・・いや、突貫工事はロクなことはないですが。

えーい!明日は一人朝練だーい。


ピアノ合わせ

2013-08-15 21:59:13 | 音楽

近所の家の塀の上から、八重咲きの木槿(ムクゲ)の花が咲き誇っています。

今日午前中は中田さんと魔弾の射手ファンタジーの合わせ。甲子園口の中田さんの家に行こうとネットで調べた電車に乗ろうと、慌てて出て行ったら、電車が来ない。
お盆ダイヤで、変更になっていたのでした。

朝から暑いです。
甲子園口から少し歩いたら、汗が吹き出してきました。

いつものYAMAHAのグランドピアノは新居に移動して、奥に置いてあるMIKIのハーフで合わせてもらいました。
「調律してなくて、ごめんなさい。」うちのアップライトもMIKI。今は製造していないメーカーですが、木がいいものを使っているそうです。特徴としてレスポンスが柔らかく、音が出しやすい。
「音がすぐ鳴ってしまうので、作り込んでいくのが難しかったりするんです。」すぐ鳴るのが良いとは限らないようです。

しかし、中田さんのピアノはまた進化しています。
テンポのこと、ブレスのこと、フルートの技術的な特性によること、前回二人で申し合わせたことは、すでにちゃんと織り込み済みです。

その上で、考えてきたこと、変えたことなどを出したら、その一つの項目ごとに、それが、本当にいいかどうか?を演奏してみて二人で検討します。

中田さんは、その方がいいですね。とか、やっぱり前の方が、とか、そうしたいのは、こういう意図からですね、それならこうしたらもっとつたわるかも。などなど、良く聞いてくれて、意図を理解してくれた上に、どうやったら実現できるか、一生懸命考えてくれて、きちんと自分の考えを言ってくれるのが、本当に助かります。

言葉足らずな私でも、話が積み上がって行きます。中田さんが、仕事ができるのも、納得です。
私もこうありたいものです。

午後はIさんとバルトークのデュオの合わせ。さすがに少し疲れました。
あすに備えて今日はおやすみなさい。