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オウムガイの世界

2016-02-25 23:22:29 | 哲学

アンモナイトは3億五千年前、古生代デボン紀から中生代白亜紀に、世界中に繁殖していたそうで、その後絶滅。なので、地層の時代を特定するために欠かせない化石だそうです。
そのアンモナイトに似ていることで有名なオウムガイ。
生きている化石とも言われています。

実際にはイカやタコの方が、アンモナイトよりは近いらしいですが、厳密に言うとやっぱりイカタコとも違って、オウムガイ科オウムガイ属だそうです。
貝のようにも見えますが、軟体動物だそうです!
宮沢賢治が、イギリス海岸と名付けた北上川の土手は、イギリスドーバー海峡の崖と同じ白亜紀の化石が出てくるそうですが、実際には淡水なので、ドーバーとは違うそうです。

オウムガイだって、アンモナイトとは違うけれど、見れば見るほど、おもしろい形、不思議な模様。
誕生したのはアンモナイトより古く4億5千年前。
以来、長いこと進化ぜず同じ形だそうです。
ゆっくりと殻を成長させながら生きるそうで、11年から20年生きるそうです。

46億年前に地球が誕生してから、生物の誕生が40億年前。370万年前に初めの人類アウストラロピテクス。
20万年前~14万年前に今の人類の祖先が現れたそうです。
たかだか20万年の人類の歴史を4億年を生き延びたオウムガイはどう見るのでしょうか?
進化といいますが、4億年形を変えないでオウムガイは生き延びて来ましたが、進化の頂点にあると思っている人類は、たかだか6桁を生き、こういう貴重な生物をも、もろともに自滅の道に引き入れてしまうのでしょうか?
ご立派な脳があるために、想像を膨らませ、疑心暗鬼を呼び、200万発の核兵器は、地球を何度も滅亡させる力を持っています。

素晴らしい宗教も、哲学も、科学も、,芸術も軍隊の前には本当に無力なのでしょうか?
地球の死の淵まで追いやった大戦を経ながら、想像力をこんな形で使うことを世界中で赦すなんて!

現代人の空洞は、抑止力という社会の考えを基礎の上に巣食っているから。
相手は信じられないから、相手が武装するから、というのは、どんな美辞麗句で飾ってもつまりは、相手によって自分の行動を決めること。
相手の責任であって、自分の責任で行動するのではないから。
どこまでいっても、自信が湧いてくるわけはないのです。

外側を武装すればするほど、内側は弱くなる。
自分がしたいことを選んでいるのではなくて、しなければいけないことをしているだけだから。
そんなところには人間としての喜びが有り様がないから。
長生きはできても、命は輝かない。

つまりはオウムガイの方がずっと生命を輝かせて生きているということに愕然とするのです。