今宵の一枚はレッド・ガーランドのRed Garland at the Prelude。ライブ盤である。録音は1959年10月。流れるそうなサウンド、とはまさにこの演奏だ。タッチは軽いが生き生きとアップテンポでウキウキ。スイングを体現している。マイルスの楽団に在籍していたころとは一味違う、肩の力が抜けた実にリラックしたプレイ。Bye bye black birdがRound Midnightでの演奏とはずいぶんと受ける印象が違う。ライブ録音しかもクラブという空間が醸し出す雰囲気がそのまま演奏に反映しているのだろう。例によってVan gelderの録音、今回はオフ気味のマイクアレンジのようでPreludeの客席の騒めき、お客の声をよく拾っている。雑音として耳触りではなくアルバムの一種フレーバー的な要素となっているのがおもしろい。
side A
1.Satin Doll
2.Perdido
3.There'll never be another you
4.Bye bye black bird
side B
1.Let me see
2.Prelude blues
3.Just Squeeze
4.One o'clock jump
(personnel)
Red Garland(piano)
Jimmy Rowser:(bass)
Charles "Specs" Wright(drums)