今宵の一枚はウェス・モンゴメリー、録音は1963年4月。レーベルはRiverside。珍しく1960年代の録音、しかもステレオだ。(笑)モノーラルばかり聴いていたのでステレオは新鮮、リッチな気分になるから不思議である。モノーラルの音質には一歩譲かもしれないが、やはりステレオは良い。より一層奥行きが感じられ、音全体の骨格がハッキリ。見通しがよくなった。もちろん、この時代はマイク2本の本物のステレオ録音。マルチモノ録音にない鮮度の良さがある。一音一音音が生きているのだ。
さてこのアルバム、珍しいトリオ構成である。ギター、オルガン、ドラムとまずお目に罹れない組み合わせだ。ギターの力強くかつスピード感あるれるサウンドに圧倒される。連れてオルガン、ドラムも疾走感に満ち、とりわけ前者はイメージするところのオルガンとはまるで別物。まるで電子楽器のようで実に心地よい。テンポ、歯切れとも素晴らしくギターとの相性も抜群。
side A
1.Besame Mucho
2.Dearly Beloved
3.Days of Wine and Roses
4.The trick bag
side B
1.Canadian Sunset
2.Fried Pies
3.The Breeze and I
4.For Heaven's sake
(personnel)
Wes Montgomery(guitar)
Mel Rhyen(organ)
Jimmy Cobb(drums)