空飛ぶ自由人・2

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映画『ゼイ・クローン・タイローン 俺たちクローン?』

2023年08月16日 23時00分00秒 | 映画関係

[映画紹介]

黒人に多い「タイローン」という名前と「クローン」で
韻を踏むタイトル「They Cloned Tyrone」が内容のヒント。
“私たちはタイローンのクローンを作った”。

黒人が多く住む町、グレン。
そこで生まれ育ち、ヤクの売人をしているフォンテーン。
弟を亡くし、母親は部屋に閉じ籠ったきり。
ライバルディーラーやポン引きとのいざこざは毎日だ。
ある夜、商売敵に銃弾を6発撃たれて殺された
しかし、目覚めると何の傷もなく生き返っていた
またいつもと同じ日常が繰り返される。
ところが、風俗の経営をしているお調子者ポン引きスリックと、
その風俗で働いているヨーヨーに
本当に撃たれていた事を聞かされる。
何かがおかしい。
自分の身に起こった事を調べるため3人は調査を行う。
すると民家で地下へと続く謎のエレベーターを見つける。


そこにある謎のラボで、
フォンテーンは、自分自身の体を見る。
しかし、翌日再びその家に行くと、
地下のラボどころかエレベーターも無くなっていた。
あそこは一体何だったんだ。
3人一緒に夢か幻覚でも見ていたのか。
目星を付けた教会に潜入すると、
地下に広がる巨大な施設
そこで密かに行われていた実験とは・・・。

ドラッグディーラーとポン引きと娼婦の3人組
事件の真相に迫っていく展開で、
この3人の掛け合いが楽しい。

フォンテーンにジョン・ボイエガ


スリックにジェイミー・フォックス


ヨーヨーにテヨナ・パリスという豪華な布陣。

アフリカ系の人達が住む貧困街を舞台にしており、
彼らの生活に密着したストリート感溢れる話かと思いきや、
いきなりSF的要素がぶっ込まれる。
タイムスリップものかと思えば、
途中から政府の陰謀話になる。
この映画のジャンルは何なんだ。
クライム? コメディ? ミステリー? サスペンス? アクション?
邦題は、すっかり着地点を明らかにしてしまう無神経さ。
しかも、コメディの匂いぷんぷんの題名。

90年代独特の雰囲気とBGM。
アメリカンブラックカルチャーてんこ盛り。
黒人の住む貧民街で生まれた悲哀も描かれる。

本作が長編映画デビューとなるジュエル・テイラーが監督。

Netflix で7月21日から配信。
                          



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