働き方コンサルタント 椎葉怜子のごほうびブログ

株式会社ルシーダ代表。理性と感性のキャリアカウンセラー。
テレワーク、女性の働き方、起業が専門。

霧につつまれた里親・養子縁組

2014年06月27日 | 不妊治療
不妊治療を経験された方のなかには「里親・縁組」という選択肢を考えた、
または頭によぎった方が少なくないかと思います。

でも、里親・養子縁組を検討する上での有益な情報はあまり出回っておらず、
どういう仕組みになっているのか霧につつまれたような状況です。

人権NGO団体ヒューマン・ライツ・ウォッチさんが先月発表した
「夢がもてない―日本における社会的養護下の子どもたち―」
全89ページ)
という報告書を読んで、その理由が少し分かったような気がしました。

報告書によると、、、

・日本では社会的擁護が必要な子どもの9割近くが施設で生活している
 (2013年現在、3万4千人の子どもが施設で暮らしている)
・世界的に見ると施設で暮らす子どもの割合は異常に高い(本来は里親・養子による家庭での養育が望ましい)
・里親・養子縁組を希望する夫婦(受け入れ)が多いにも関わらず、成立するケースは少ない
・児童相談所は、児童虐待問題への対応に追われ、手間のかかる里親・養子の仲介には及び腰

里親・養子縁組が進まないのは、日本特有の制度上の問題が大きいこと詳しくが記されていました。

=====================================

なぜ、このテーマを取り上げたかというと、NPO法人Fineさんのサイトやブログを見ていて、
「もっと早く養子縁組をしたらよかった」という声を目にしたからです。

里親や養子縁組を仲介する団体のサイトを見ていると、40代以上の夫婦は対象外となって
いたりします。

ということは、30代のうちに決断し、行動を起こす必要があるわけです。

ですが、いまや不妊治療の技術が高度化し、妊娠できる年齢がどんどん高くなっていて、
30代のうちに「不妊治療のやめ時」を決めるのは、簡単なことではありません。

さらに、里親、養子縁組という選択肢を選ぶことには、並々ならぬ覚悟が必要で、
自分自身や自分の家族と改めて向き合う時間も必要です。

とても重たいテーマで、自分の頭の整理もあまりできていませんが、
里親・養子縁組を前向きに考えたいのに、その年齢を過ぎてしまっていた! 
という人が少なくなればいいな、と思いメモしてみました。

<参考ページ>

★年齢は絶対に39歳以下でないと駄目ですか?
(NPO法人環の会さん)


★里親・養子という選択肢
(NPO法人Fineさん)


<用語>

里親・・・一時的に家庭内で預かって養育。親権は生みの親に残る

養子縁組・・・①「普通養子縁組」自分の子どもとして家庭内で育てるが、戸籍上は「養子」「養女」と記載される(年齢制限なし)

     ・・・②「特別養子縁組」自分の子どもとして家庭内で育て、戸籍上も「長男」「長女」と記載される(6歳未満)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。