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引っ越しました~
by lotusruby

Movie Plus 「知りたい!韓国映画舞台裏 [純愛中毒]」

2006-01-03 23:45:24 | K-Movie Notes

Movie Plus の「知りたい!韓国映画舞台裏 [純愛中毒]」を見た。(ネタばれあり)
「純愛中毒」コレクターズ特典 DVD に近いのかと思ったら、全く違う映像だった。もうひとつある「純愛中毒」がらみの
DVD「イ・ビョンホン中毒」を持ってないので、はっきりしたことは言えないけど、「イ・ビョンホン中毒」もほとんど特典 DVD と内容が同じだったとどこかに書いてあったので、これは別のところで製作された映像なのかな。
監督パク・ヨンフンの視点から、この映画をどのように作り上げたかを追っている。へぇーと思ったところをいくつかあげてみた。

 兄夫婦ホジン(イ・オル)とウンス(イ・ミヨン)、ホジンの弟テジン(イ・ビョンホン)が住む「家」が、この3人の関係をつむぐ重要なセットであること。

 兄ホジンの日常行動は非常に重要で、後に生きていた頃の兄と同じ行動(料理をつくったり、庭に水をまいたりする)を弟はそっくり再現するため、ウンスがテジンを受け入れるきっかけへと話を導くことになる。仲睦まじい夫婦を演じるイ・オルとイ・ミヨンの収録を、ずっと横から Brian は見ていたそうだ。

 テジンが事故後の昏睡状態から1年後に目覚めるシーンのため、Brian は5kg 減量したとか。1年間も昏睡状態だと、ヒゲがのびる方向はバラバラになるはずで、一方向にのびているとおかしいと、自分の顔のヒゲをすごく気にしているシーンなど、Brian らしい。

 この目覚めの場面や、雨の日に傘を持ってウンスを迎えに行く場面の演技は、セリフがなくて、顔の表情や体の動きだけで表現しなければならないので、Brian は難しいと感じたそうだ。

 初めて出会った男女の恋愛を描くのとは違い、同じ家に住む義姉に対する禁断の愛を、不倫ではなく、新しい愛として描くのは大変苦労したと監督は語っている
。イ・ミヨンも、ウンスがテジンを受け入れる場面には、神経が磨り減って、その場面を収録後、すぐに撮影に入れず、撮影が延期になったとか。

 この映画のテーマは魂の交換ではなく、「執拗な愛 」。この映画を見たお客さんがどう評価・分析するかはお客さん次第だが、映画を見た10人のうち2人でも、この愛情を理解してくれればいい、という監督の言葉で締めくくられている。

この執拗な愛を理解するのは難しい。狂気としか思えないし、純愛とは言えないような
原題「中毒(チュンドク)」は、この映画のテーマを上手くあらわしていると思う。
最終的には、騙されていると知りつつウンスはテジンを受け入れるのだけど、この2人は子どもが生まれて幸せになれるのだろうか? このまま、ウンスは騙されたフリをして生きていくのか?それとも、テジンの愛に勝てないと観念して、ホジンではなくテジンとして全てを受け入れるのか? 大きなお世話のようだけど、そんな疑問を見る者に与えるのも、監督の思惑なのかもしれない

(image source:innolife)