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引っ越しました~
by lotusruby

『アズールとアスマール』 (DVD)

2008-03-02 00:57:06 | Cinema な時間


『アズールとアスマール』
フランス 2006年
原題: Azur et Asmar
監督: ミッシェル・オスロー


アニメ映画を積極的に見る機会はほとんどない。これまでに見たものといえば、ジブリ作品、クレイアートのグルミットシリーズ、『ハッピーフィート』など。やはり少ないなぁ。

この『アズールとアスマール』は、レンタルショップの棚にズラリと並んでいたので、評判作なのかしらと、何気に手に取って見たら、パッケージの色彩がキレイだったので借りてみたら、大当たりだった。

これは是非
スクリーンで見たかったなぁと思う一品。とにかく色彩がキレイ。いかにもヨーロッパの色彩感覚。ジブリ作品の色遣いとはまた違った良さ。息を呑むほどキレイ。ブルーの色遣いがとても好き。

青い目のアズールと黒い目のアスマールは乳兄弟。アズールは領主の息子で乳母ジェヌナに育てられる。ジェヌナの実の息子がアスマール。幼い頃は兄弟のように育てられるが、その後離れ離れになる。青年になったアズールは、幼い頃に乳母から聞いた妖精の話が忘れられず、妖精を探しに旅に出る。そして旅先で離れ離れになったジェヌナとアスマールに再会し、ともに妖精を探しに出かけるという話。

ヨーロッパ社会とイスラム社会。青い目と黒い目。対立する者の融和がテーマだと一目でわかる社会派アニメ。かなり奥が深い。その一方で、もちろん子供も楽しめるファンタジー色も豊か。

花畑、森、砂漠といった自然の風景や
、イスラム美術の幾何学様式の建物などの背景には、緻密な心配りが行き届いている。昔見た切り絵のようなイメージがところどころに重なる。登場人物の表情や動きは独特な滑らかさを持っていて、セリフも決して多くはないけれど、キャラクターは明確で無駄がない

色彩が鮮やかで描写が緻密なのに、無駄のないキャラクターと端的なストーリーと、バランスもよく、まとまりがいい。とても心に残る作品。

日本語吹き替えが画面のイメージと違うので、字幕に切り替えて見たけれど、内容は吹き替えの方がわかりやすいかもしれない。

『アズールとアスマール』公式HP( link to



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