Naver で記事を漁っていたら、世界日報で「どこかでたくさん見た場面・・・ 映画の中‘盗作’のミステリー」(link to [세계일보 2006-04-06 15:12] )という記事があり、内容が気になった
現在、韓国エンターテインメント界では盗作の話題でもちきりのようだけど、東西の作品を問わず映画を見ていて、この場面、どっかで見たようなというデジャブー現象 、いわゆるパクリの場面って、あちこちにあるような気がする 。
あるシーンを意図的に手法として取り入れているものもあるだろうし、また、モチーフやコンセプトが似ているとしても、だいたい芸術の世界で持ち出されるモチーフやコンセプトなんて、これまた東西を問わず、似たり寄ったり 。
どこからが盗作で、どこまでが盗作ではないのか、線引きはどうみても難しそうだ 。
特にこういうクリエイティブな商品においては・・・
この記事にも書かれているが、盗作疑惑が持ち上がっても、結局、疑惑のままやがて消えていくことが多く、法的手段で争われるケースは少ないようだ。
ところで、映画『中毒』も、公開前、日本映画の盗作疑惑に巻き込まれて話題になっていたのね(朝鮮日報 2002/09/23)。知らなかった
日本映画『秘密』(原作:東野圭吾)では、交通事故に遭った母娘の魂が入れ替わるという設定。母親は死んでしまうが、娘の体に母親の魂が宿る。『中毒』は、兄と弟が場所は違うが同時刻に交通事故に遭い、両人とも意識不明になるが、やがて兄の魂を持った弟が目覚める。
両作品とも ‘憑依’ がモチーフ。
そして、『秘密』の方が先に公開されたため、『中毒』が盗作疑惑の対象となった。『中毒』制作側は、シナリオの制作開始が『秘密』公開前より先だって行われていた事を根拠に反論したようだ。それに、『中毒』は ‘憑依’ が作品の中核テーマではないし・・・
制作サイドは、どんでん返しの結末を公開前に言えないものだから、対応にずいぶん苦慮したらしい 。
個人的には『中毒』はよく出来た作品だ と思っているのだけど、この作品の評価が可もなく不可もなくというのは、公開前に難クセつけられていたことも、原因だったのかなぁ、となんとなく勝手に納得してしまった。