夢のクルマを造るのはどこ?
米国のビッグスリーというと、三大自動車メーカー、ゼネラルモーターズ、フォードモーター、クライスラーである。自動車を造ったこの国は、トヨタなど他の国の会社に自動車で負けるわけにはいかない。米国では徹底的に叩かれ、トヨタは大規模リコールを、2009年から2010年にかけて行う羽目になった。
もはや米国で、同じ自動車では太刀打ちできない。電気自動車やハイブリッドカーなどの「エコカー」や、これまでにない方法で、空を飛ぶクルマ「エアカー」など、常識を打ち破る乗り物で勝負するしかない。
ということで、いつか空飛ぶクルマを日本人の手で...と願っている。そんなときに米国で空飛ぶクルマができたというニュース。これじゃだめじゃん、日本がやらなきゃと思って調べてみた。
空飛ぶ飛行機誕生!
7月26日、米国、ウィスコンシン州オシュコッシュで“走行可能な飛行機”、「トランジション」の改良版の実物大スケールモデルが公開された。トランジションは後輪駆動で地上走行し、飛行機としては「Light Sports Aircraft(軽量スポーツ機)」のカテゴリーで承認され、巡航速度170キロで飛行するという。
開発したのは米国のテラフージア社。テスト飛行に成功した2009年の実証モデルをベースに、ヘッドライトやナンバープレートのホルダーなどが追加されている。 (National Geographic News
July 29, 2010)
特例で空飛ぶ自動車が認められる
米国のテラフージア社が手がける“空飛ぶ自動車”「トランジション」の最新モデル。米国連邦航空局(FAA)は6月、この新たな移動手段が抱える重量面の問題について特例措置を認めた。
自動車としての安全面への配慮の結果、トランジションは「Light Sports Aircraft(軽量スポーツ機)」カテゴリーの規定重量を上回っていたが、特例で重量要件を緩和したのだ。同カテゴリーでは飛行免許の取得が容易になるなどのメリットがあるという。
トランジションには、運転席と助手席のエアバッグ、フロントの衝撃吸収構造、そして高いボディ剛性など、飛行機より厳しい安全基準をクリアする装備が備わっている。 (National Geographic News July 29, 2010)
2011年に販売開始
2009年5月、同伴機が見守るなか試験飛行中の「トランジション」の実証モデル。テラフージア社によると、地上走行テストも含めたデータを基に改良を重ね、今月26日発表の新モデルが完成した。
自動車としての安全面への配慮の結果、トランジションは「Light Sports Aircraft(軽量スポーツ機)」カテゴリーの規定重量を上回っていたが、特例で重量要件を緩和したのだ。同カテゴリーでは飛行免許の取得が容易になるなどのメリットがあるという。
同社Webサイトでは、市販機の出荷開始を2011年後半としている。 (National Geographic News July 29, 2010)
ということで、またも先を越された感じの日本であるが、この空飛ぶクルマまさに、軽飛行機+自動車といった感じで、幅をとりすぎる。広い国土を持つ米国ならではのつくりでホッとした。
これでは、日本など狭い国土では走れない。日本は独自の方法で、狭い場所でも空を飛ぶクルマを造ってほしいものだ。頑張れニッポン!
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