いま、世界はドルでジャブジャブになり、そのためにドルはグラグラになっている。しかし、ドルが不安定であることがかえってアメリカを有利にしている。
アメリカは毎年、巨額の財政赤字と国際収支赤字を出している。他国なら、とっくに国家破産だ。なぜ、アメリカは国家破産しないのかといえば、発行したアメリカ国債(アメリカ財務省証券)を他国がすべて買い続けるからだ。もし買い手がいなければ破産ということになる。
しかし、アメリカが破産すれば、アメリカの借金はすべて踏み倒される。そのうえ、世界のドル備蓄と市場に流通しているドルはすべて紙切れとなる。世界はすでにドルでジャブジャブにされているため、ドルを紙切れにするわけにはいかないのだ。
そもそも基軸通貨というのは、世界の貿易決済通貨という意味でしかなかった。いま、世界の貿易の総量というのは約8兆ドルらしい。ということは余裕をもって10兆ドルも流通すれば世界の貿易は支障なくおこなわれる。
しかし、実際に世界に流通しているドルの総量というのはどれくらいあるのか。
300兆ドルだ。 ( 300兆ドル=3京5282兆円)
これがどれだけ異常な数字かお分かりいただけるだろうか。世界のGDPの総計ですら30兆ドルなのだ。世界の総生産の10倍ものドルが世界に流通しているのだ。
では、貿易決済に使われていないドルはいったい何に使われているのか。
マネーゲームだ。
短期決済の為替取引や株式投機、デリバティブ(金融派生商品)などだ。マネーそのものが商品と化してしまっているのだ。実体経済とは何の関係もない膨大なマネーが世界中を日々かけ巡り、マネーがマネーを生むゲームに興じているのだ。
それのどこが悪いと思われるかもしれないが、数字をやり取りするだけで、莫大なマネーを手にしたり、あるいは損失を出したりするというのは、まともな経済の状態ではない。誰も彼もが、マネーゲームに興じればその国の実体経済は崩壊する。
国家にとって、マネーというのは決して富ではない。本当の富とは、生産手段だ。それによって富は再生産される。実体経済をおろそかにし、国家を挙げてマネーゲームに興じる国に未来はない。
アメリカはマネーゲームのエキスパートなのだ。アメリカ自身が編み出し、高度に発達させて来た。アメリカは世界中をドル漬けにし、はじめから勝ち目のないゲームに相手を引きずりこんでいるのだ。そしてまんまと世界の実体経済を手中に収めている。
ゲームに興じている間に、気がつけば自国の産業や公共事業が次々と国際金融資本に占領されているということになる。いま、日本も実体経済をおろそかにし、この勝ち目のないゲームに参加しようとしている。
アメリカは毎年、巨額の財政赤字と国際収支赤字を出している。他国なら、とっくに国家破産だ。なぜ、アメリカは国家破産しないのかといえば、発行したアメリカ国債(アメリカ財務省証券)を他国がすべて買い続けるからだ。もし買い手がいなければ破産ということになる。
しかし、アメリカが破産すれば、アメリカの借金はすべて踏み倒される。そのうえ、世界のドル備蓄と市場に流通しているドルはすべて紙切れとなる。世界はすでにドルでジャブジャブにされているため、ドルを紙切れにするわけにはいかないのだ。
そもそも基軸通貨というのは、世界の貿易決済通貨という意味でしかなかった。いま、世界の貿易の総量というのは約8兆ドルらしい。ということは余裕をもって10兆ドルも流通すれば世界の貿易は支障なくおこなわれる。
しかし、実際に世界に流通しているドルの総量というのはどれくらいあるのか。
300兆ドルだ。 ( 300兆ドル=3京5282兆円)
これがどれだけ異常な数字かお分かりいただけるだろうか。世界のGDPの総計ですら30兆ドルなのだ。世界の総生産の10倍ものドルが世界に流通しているのだ。
では、貿易決済に使われていないドルはいったい何に使われているのか。
マネーゲームだ。
短期決済の為替取引や株式投機、デリバティブ(金融派生商品)などだ。マネーそのものが商品と化してしまっているのだ。実体経済とは何の関係もない膨大なマネーが世界中を日々かけ巡り、マネーがマネーを生むゲームに興じているのだ。
それのどこが悪いと思われるかもしれないが、数字をやり取りするだけで、莫大なマネーを手にしたり、あるいは損失を出したりするというのは、まともな経済の状態ではない。誰も彼もが、マネーゲームに興じればその国の実体経済は崩壊する。
国家にとって、マネーというのは決して富ではない。本当の富とは、生産手段だ。それによって富は再生産される。実体経済をおろそかにし、国家を挙げてマネーゲームに興じる国に未来はない。
アメリカはマネーゲームのエキスパートなのだ。アメリカ自身が編み出し、高度に発達させて来た。アメリカは世界中をドル漬けにし、はじめから勝ち目のないゲームに相手を引きずりこんでいるのだ。そしてまんまと世界の実体経済を手中に収めている。
ゲームに興じている間に、気がつけば自国の産業や公共事業が次々と国際金融資本に占領されているということになる。いま、日本も実体経済をおろそかにし、この勝ち目のないゲームに参加しようとしている。
経済の動向予測予想が当たったところで
人の幸不幸とは根本的には関係ないのですが・・・経済の動向で幸福感も違います
疲弊した日本の経済を立て直す
経世済民の心を持つ経済人が育たねばと思うところです。
以前の米ドル札は単色でサイズも同じ、デザインも似たり寄ったりで偽造が容易と指摘されていました。にもかかわらず、長年にわたって米国政府がデザインを変更しなかったのは、300兆ドルも供給されたドルの偽札が出回っても、アメリカ国家には何の影響もないということでしょう。それどころか、米ドルの過剰供給体制を、偽造ドルに手助けさせていたのかもしれません。
>「必要以上に供給された通貨は偽札と一緒だ」
というのはまさにそのとおりだと思います。
かつてブラジルで、50ドル紙幣の偽札を見たことがあります。ツーリストがつかまされたのですが、当時の南米ではニセドルはそれほどめずらしいことではなかったです。
アメリカが新ドル札に切り替えたのは、ドルの供給が終了したということかもしれません。
政府はいま、日本の景気が回復したと宣伝していますが、これは偽りの景気回復でしょう。
株式市場はにぎわい、株価は高値をつけていますが、日本の実体経済が回復したわけではなく、単なるマネーゲームの結果だと思います。
数字が上がっただけで、日本人にはけっして豊かさ感がない。
ゲームを富と信じている人が大臣では、日本の未来はないでしょう。
生産力あってのお金であり、その逆ではありません。所詮紙くずです。
物々交換や、金ではなく、「お金」というものが登場して以来、価値が無い故にこのようなマネーゲームの世界が誕生してしまったといえるでしょう。
クリック一つでお金が増えてもモノがなければ何の価値もありませんし、逆に生産力さえあればその国はどんな荒波も乗り越えていく事でしょう。
NHKでエンデの遺言という金の暴走に関する良い番組がありましたが、世間もお金というものに関してもう少し考えなければならないと思います。
まさに紙切れと言った感じがしてしまいます。
アメリカでは、高校生から株式投資を授業でやり、実際に株を買ったりするそうですが。
マネーゲームに対する敷居は格段に低そうです。
そういう所からも世論が作られていくのかな、と思います。
マネーゲームのどこが悪いのだ、と。
政府の経済政策がマネー至上主義に突き進んでいる中で、マネーは決して富ではないと言っても、ピンとくる人は少ないかもしれません。
本当の富とは何か、本当の豊かさとは何か、それを考えたいですね。
こうして金融のエキスパートが育っていくのでしょう。
金融市場には、デリバティブ(金融派生商品)というものがあるのですが、僕にはいくら読んでもさっぱり仕組みが理解できないです。
日本の金融関係者でも本当に理解している人はそんなにはいないという話しもあるのですが、そのようなものが日本でも売られているわけです。
コツコツとものづくりに励んできた日本が、高校から金融を教えるような国と勝負できるわけがないです。