今回の小泉戦略とは、プチ・マインド・コントロールだったのかなと思う。わかり易く、短いセンテンスを、とにかく繰り返す。内容そのものはない。ない方がいいのだ。しかし、センテンスを連呼するだけで、民衆をコントロールすることなどできない。一定の前提がなければならない。その前提があったということだ。
僕は常々、日本人は極度のフラストレーション状態にあると感じている。海外では、貧しくとも、のんびりした大らかな空気に包まれ、とても居心地よく感じる。でも、日本に帰ってくると、豊かなのに、何か日本人はいつも不満を抱いているように感じる。この十数年来、常にそう感じてきた。数字では、世界一豊かなはずなのに、まったく豊かさ感がない国。犯罪は増加し、凶悪化、低年齢化している。海外の犯罪は単純明快だ。貧しくて食べられない、だから盗る。日本の犯罪には、ときおり理由の解らない不気味さを感じる。日本全体にドロドロとした不満の塊があるように感じる。
そんな状況の中で、日本人は、何かを変えたいと感じているのだと思う。何でもいいから、少しでもいいから、この窒息しそうな日本を変えて欲しい。変革を実感したいという渇望が、冷静な判断を阻害している。それを”知的衰弱”と言ってもいいのかもしれない。
そんな日本人に、小泉首相は、改革、改革とバカに見えるほど連呼した。中身がないから連呼するだけと思ったのは、浅はかだった。今になって思えば、計画的な戦略だったと感じる。たまたま思いついたのではない。どこかの学者か専門家が分析し戦略を立てたのかもしれない。本人もマスメディアもびっくりするほどの効果を発揮してしまった。選挙区制のマジックもあるが。
加えて、民主党の戦略のなさも追い風だった。民主党は、政権を獲りたいという、はしたないエゴを隠そうとしなかった。これは日本人には受けない。
小泉自民は、ぐつぐつと沸騰する日本人の変革への渇望を実にうまく利用したと言える。しかし、変革への渇望は、言うまでもなく満たされることはない。これから、どんどん悪くなるのだから。煮えたぎる渇望が裏切られたと知ったとき、日本人はどういう反応をするのだろうか。
小泉首相は、大勝利にもかかわらず来年9月の任期で辞めると宣言している。いずれ自身にふりかかる国民の非難を理解しているのか。保身には抜かりのない男だ。
僕は常々、日本人は極度のフラストレーション状態にあると感じている。海外では、貧しくとも、のんびりした大らかな空気に包まれ、とても居心地よく感じる。でも、日本に帰ってくると、豊かなのに、何か日本人はいつも不満を抱いているように感じる。この十数年来、常にそう感じてきた。数字では、世界一豊かなはずなのに、まったく豊かさ感がない国。犯罪は増加し、凶悪化、低年齢化している。海外の犯罪は単純明快だ。貧しくて食べられない、だから盗る。日本の犯罪には、ときおり理由の解らない不気味さを感じる。日本全体にドロドロとした不満の塊があるように感じる。
そんな状況の中で、日本人は、何かを変えたいと感じているのだと思う。何でもいいから、少しでもいいから、この窒息しそうな日本を変えて欲しい。変革を実感したいという渇望が、冷静な判断を阻害している。それを”知的衰弱”と言ってもいいのかもしれない。
そんな日本人に、小泉首相は、改革、改革とバカに見えるほど連呼した。中身がないから連呼するだけと思ったのは、浅はかだった。今になって思えば、計画的な戦略だったと感じる。たまたま思いついたのではない。どこかの学者か専門家が分析し戦略を立てたのかもしれない。本人もマスメディアもびっくりするほどの効果を発揮してしまった。選挙区制のマジックもあるが。
加えて、民主党の戦略のなさも追い風だった。民主党は、政権を獲りたいという、はしたないエゴを隠そうとしなかった。これは日本人には受けない。
小泉自民は、ぐつぐつと沸騰する日本人の変革への渇望を実にうまく利用したと言える。しかし、変革への渇望は、言うまでもなく満たされることはない。これから、どんどん悪くなるのだから。煮えたぎる渇望が裏切られたと知ったとき、日本人はどういう反応をするのだろうか。
小泉首相は、大勝利にもかかわらず来年9月の任期で辞めると宣言している。いずれ自身にふりかかる国民の非難を理解しているのか。保身には抜かりのない男だ。
今後、わが国の政府がすることから、眼を離せない日々が続きます。何千万という眼で監視していかなければなりません。日本の軍隊が、いつか他国の市民を殺害するという事態は起こしてはならないと思います。
国民はいずれ真実を知るのですから、真実の時限爆弾は起動してしまったということですね。それも、とびきりデカイ。
爆弾を大きくしたのは小泉氏自身ですし、もうこの爆弾は止めようがありません。
ただ、もしこの爆弾が爆発したとき、飛び火して日本を別の方向に暴走させるようなことがあってはならないと思います。
今後、日本で起こることは、到底受け入れがたいです。
しかし、嫌でも進行していきます。
この受け入れがたいものをしっかりと眼を開いて見たいと思います。
最低の歴史が我々の眼の前を走っていきますが、
志の高い大勢の方がおられることに、
こころから安堵します。
たいへんな作業だったのでは。
得票数で見る限り、まったく互角ということですね。
小泉自民に入れた人の心理というのは、信念というものとは程遠いところにあったと思います。それに比して、反小泉という立場の人は、明確な目的意識と信念があったと思います。数だけでなく、意識の質でもまったく違った地平にあると思います。
よりいっそう、眼は見開かれたと思います。
これは、今後に大きな意味を持ってくると思います。
実際、選挙結果だけを見ればそうかもしれません。
しかし小選挙区の得票数だけで考えると、必ずしもそうとも言えないと思います。
これは私が独自に集計したものなので、数字は多少異なるかもしれませんが、
〒法案賛成を謳った候補者への得票数と、そうでない候補者への得票数を
比べてみると、
法案賛成 33,897,275
法案反対 34,194,372
となり、約30万票も反対が多いことになります。
郵政民営化に賛成か、反対か、だけの選挙だったのだとすると、
賛成候補者は1人、反対候補者は複数、ということなので、
当然、反対票だけが票割れします。
このため、自民・公明が圧倒的勝利を収めるのは
自明の理だったのです。
なんのことはない。単純に国民がいいように利用されただけです。