ライア-(竪琴)大好き!~Tomoko Leier Salon へようこそ♪~

ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

松岡享子さんの言葉より

2017年10月31日 | 日々思うこと・・・
前回の投稿で
NHKのらじるらじるの聞き逃しサイトを楽しんでいます~♪
ということを書きましたが、
つい最近のラジオ深夜便のインタビューの話しです。
深夜はラジオは聞きませんので
もちろん、聞き逃しサイトで聞きました(笑)

子どもの絵本を多数翻訳していらっしゃる
松岡享子(まつおかきょうこ)さんのお話でした。
どこかで聞いたことがある名前だな~と思ったら
子どもたちが小さいころにお世話になった
「うさこちゃん」(最近では「ミッフィーちゃん」になった)
シリーズの翻訳者の方でした。

お年は82歳とのことですが
とてもはつらつとした、優しいお話しが素敵でした。

インタビューの最後に聴き手の方が
「子供に本を読んでやること、それが子供に与える影響というのは・・・?」

という質問に松岡さんはこんな風にお答えになりました。

「子どもの時に本を読んでやったら
 大人になってこんなにいいことがあるって
 言いたがるのですが・・・

 確かにそういうこともあるだろうけれども
 子供が子供のその時点で楽しい思いをするのだったら
 それが、後に全然影響を残さなくても
 それは、それでいいことだと私は思っています。

 (大人が子供に本を読んでやったら)後に学校に行って
 国語の成績が良くなるから、とか
 大人になってから、よくものが考えられるようになるから
 いま、本を読みましょうということを
 私はあまり言いたくありません。

 子供が子供である時に
 本を読んで楽しい思いをする。
 何か音を聞いて、体が心地よく
 くすぐられたような感じを味わう。
 あるいは、空想的な本を読んで
 自分が主人公になったような気持ちで、
 わくわくする体験をするとか・・・

 そういうことを、子どもの時に子供として味わって
 それがその時の、その子の幸せだったら
 それがとても大事なこと。

 そういう幸せな体験は決して、
 悪い結果にはならないのですが
 その「結果」のために
 今、本を読もうと思っていることではないと
 私は思っています。

 実際に子供に本を読んでやっているときの
 子供をみていると
 とっても幸せそうなんです。
 その楽しさを子供の時に味わってもらいたい。

 そして、その後何もなくても、
 それはそれで私はいいと思います。」

(ラジオ深夜便 明日への言葉 2017年10月27日放送より)

このお話はとっても深いな~と思いながら
聞いていました。

ついつい私たちは
何をするにつけても
その「結果」というものがとても気になります。

子どもが純粋にその時に
本を読んて、とっても楽しい思いをしている
以上! ただそれだけ!

その後、その子が本好きになったとか
成績優秀になったとか、
そんなことは関係ない。

「今」目の前の子供が
本を楽しんで読んでいる。
そのことに何の不足がありましょうか。
「今」は幸せな時間が流れているのです。
その子供にとって・・・

同じことが大人でも言えますよね~。
結果のことなんてお構いなしに
「今」を味わうことができたら
それは、本当に幸せなことです。

松岡さんのお話はしみじみ深いものでありました。

 
 
コメント
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