らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.8(G.F.ヘンデル ヴィオラ協奏曲 ロ短調)

2008年03月15日 23時44分40秒 | ヴィオラ
 J.C.(クリスティアン)Bachのヴィオラ協奏曲とG.F.ヘンデルのヴィオラ協奏曲は音楽大学に行く前に勉強して、発表会や入試などで弾く機会があるような曲で、実演に出会う事はまず無い。しかしヴィオラを学んだ者にとっては、アカデミックな側面はあるものの、とても愛すべき曲達である。ヴィオラ弾きにとっては大変有名な曲なのだ。往年のヴィオリスト達の中にも録音を残してる人もいて、W.プリムローズ、BachはW.クリストなど2回も録音している。

 モーツァルトに多大な影響を与えたバッハの第11子のクリスティアンやヘンデルなどの大作曲家がヴィオラの協奏曲を作曲しているのにびっくりしている人もいるだろう。実はカペー四重奏団のヴィオラ奏者としても知られているアンリ・カザドゥシュ(1879-1947)による偽作なのだ。私達が学生の頃はバロック時代にこんなロマンティックなヴィオラ協奏曲が存在していたんだなんて作曲家に感謝していたくらいだ。

 クライスラーという往年の大ヴァイオリニストが、自作を「既存曲を自分でヴァイオリン用に編曲した」と世間を欺いて、コンサートピースとして認めさせたが、評判が良くなり「実は全部自分が作曲したもの」と後に暴露したのと同じである。

 このカザドゥシュは、ヴィオラのレパートリーを増やすために「大作曲家の作品を捜しあてて再構築した。」なんて嘘を世間についたのだ。もっともすぐに、作風の違いからばれてしまったが、そのままJ.C.バッハの~、G.F.ヘンデルの~という事が一般的になってしまったのだ。

 だから本当はこの2曲はカザドゥシュの作品という事になる。世間を欺いたことによるものなのか?わからないが実演に接する機会が少ないのには、そういう事も関係しているのだろう。私は作曲者が誰であれ、良い曲だと思うのだが。どこぞの定期演奏会でヴィオリストのレパートリーとして定着しても良いとさえ思う。しかし、アカデミックなイメージが強いのとオケの伴奏譜などの関係でやられないのであろう。残念だ。
 
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そば処 丸五

2008年03月14日 22時13分30秒 | そば処~山形
 お気に入りの蕎麦屋さん「亀次郎」~朝日町はお昼間営業なので、夜に蕎麦を食べたくなった時には大江町左沢駅のすぐそばの「丸五」という蕎麦屋さんに行く事が多い。いわゆる田舎蕎麦のお店である。昼間に行くと近くのサラリーマンでコミコミになる地元の人気店だ。冬になると水も冷たくなるので、蕎麦の締まりが本当に良くなって美味しくなる。

 うちの某音楽監督も行ったが、「量が多くてだめ!」と言っていたっけ。
軟弱なお坊ちゃんなんだから。この量じゃないと蕎麦処の山形では満足出来ない。普通に山形の人はこれくらい食べるって!!女性でもね。

 私のお勧めは、「もり天」に決まり!!700円で腹いっぱい。行くたびに違う漬け物が出てくるのも楽しみ。これがまた美味しい。量は多いので、自信の無い方は、大盛りにしたら大変だよ。
     
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LOTUS STRING QUARTET

2008年03月13日 22時01分13秒 | お気に入りのCD
 私は夏になると現代音楽を聴きたくなる。暑い時期に毎年のように芥川作曲賞の演奏会に出ていたのが原因なのか?なんだかわからないが。ストレスがMAXになったときも同様に現代音楽を聴きたくなる。以前はドイツやロシアの現代音楽をよく聴いていたが、最近はもっぱら邦人作品を聴くようになった。戦前から昭和までの今となっては日本人の古典から、まったく最近までの曲を聴くようになった。

 現代曲を聴くようになったのは、最初はもちろん勉強のためだったが、何回も色んな曲を聴いているうちに各作曲家の色彩感覚などに楽しさを感じてきたからだ。もちろんその中でも好き嫌いはあるのはあたりまえ。でもこの好みというのも時が経つと変わるから不思議だ。

 ~~~~~~~~~~~余談はおいといて~~~~~~~~~~~

このロータス弦楽四重奏団はドイツを拠点としている日本人女性4人の弦楽四重奏団だったが、現在では2ndVnが外国籍の男の方に交代したらしい。詳しい事はわからないのですみません。ここのメンバーの山碕さん(Va)には数回遭遇した事が有る。仕事でもだが、一番多いのは彼女がドイツに行く前に池袋のNO**のドイツ語教室で何回か同じクラスになったことがあるのだ。もっともあっちは私の事は知るはずもなく、私が一方的に「山碕さんだ・・・・」と緊張していただけ。同じクラスと言っても、あちらは今の活躍している事からわかるように、真剣にドイツ語を学びに来ていたので、レッスンで必要になったから学校に通った私とは雲泥のレベルの差があった。しかもこっちは緊張しっぱなしだし。話せなかった。

 「ランドスケープ」と名付けられたこのCDは、邦人作曲家が書いた弦楽四重奏曲を収録したもの。
収録曲は以下のとおり。
1. 弦楽四重奏曲(矢代秋雄)
2. 弦楽四重奏曲第2番「光の波」(西村朗)
3. ランドスケープ1-弦楽四重奏のための(細川俊夫)
4. ランドスケープ1(武満徹)
5. 弦楽四重奏曲第3番「黒の星座」(三善晃)

2番目の西村さんの曲を聴いていると「すげ~なぁ~どんなんなって弾いているんだ?すごい練習したんだろうなぁ~」なんて思う。音楽にやすらぎを求めている人には、絶対にお勧め出来ない。少し興味がわいた人でも、CDラックの肥やしになっちゃうかも。ものすごい価値あるCDだと思うけど。一般のクラシックファンには・・・・・・。

彼女達に興味がわいた人は、シューマンの全集やモーツァルトが出ているので、そちらを購入して!!

この記事を書いた後に安くなって再登場した。
     

 興味がわいた人はどうぞ!!
HMVジャパン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

でもやはり一番のストレス発散法はこれだ。



お手をする・・・もきち
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DVD

2008年03月12日 22時32分38秒 | 山形交響楽団
 山形響は今日から定期演奏会のリハーサルに入っています。土曜日と日曜日(鶴岡/山形)は頑張ります。今回初めて山形響定期演奏会に登場のチェコ人指揮者シュトルンツさんもいい感じで練習を進めていきます。きっと良い演奏会になるでしょう。

 先月の鶴岡音楽祭の資料用DVDを手に入れて今日見ました。佐藤敏直氏の音楽をたっぷりと堪能させてもらいました。自分の演奏している姿ってあまり見た事がないので、そんな風に演奏しているの?なんてセルフつっこみを入れながら、見ました。佐藤氏の音楽は良いですね。合唱団のうまさが印象的でした。


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明日は鶴岡音楽祭2008
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いつもここから

2008年03月11日 23時19分40秒 | 雑記
 ここ数年、体調を崩す前兆として歯茎に痛みが起きる事が多い。口の中が不健康というのも有るのだろうが、歯茎が腫れたり痛くなったりする。そうすると風邪をひいたり、体の筋肉のどこかが痛くて楽器を弾くのが苦痛になったりする。今まさにその状態で、左の下の歯茎が大腫れで、痛い。ちょっとした傷からばい菌が入ってしまうのかな?年とって歯間が少し開いて来たから。物も挟まりやすいし。もっおぉ~~~!!明日から定期演奏会の練習が始まるというのに・・・・・・。集中力が欠けちゃうんだよね~この痛み・・・・。管楽器奏者じゃなくて、良かった。

 山形響の団員さんの中でも風邪がはやっているので、これは用心しなくてはいけない。


「私は大丈夫!!」

 思い込みましょう!自己洗脳しないと!

 私は元気!元気!!


 (写真)自分の口の中はお見せ出来る状態ではないので、今日は歯の勉強画像で、勘弁してください。
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前橋汀子

2008年03月10日 22時54分46秒 | お気に入りのCD
 ヴァイオリンをちっとも練習しない子供時代~1980年に練馬文化センターでの演奏会に母親に連れられていった演奏会が、前橋汀子さんのヴァイオリンリサイタルだった。練馬文化センターは西武池袋線の練馬駅北口に出来た新しいホールだった。前橋さんは、日本に帰って来たばかりの美人実力派ヴァイオリニストとして当時は注目されていた。

 舞台に上がった前橋さんは、人魚のように美しく目を奪われたが、そのヴァイオリンの一音が出た瞬間、私は固まってしまった。今まで聴いた事も無いその音色、細い体からは想像もできないほどの魂のほとばしり。いっぺんに彼女のファンになってしまった。 その時、サインを欲しかったのだが勇気が出ず、母親に後日、初めてクラシック音楽のLPをねだって買ってもらったLPのCD盤がこれだ。当時、LPが針飛びするまで聴いた。収録曲は、有名な曲ばかりで
1 序奏とロンド゛・カプリチオーソ 作品28
2 ハバネラ 作品83
3 タイスの瞑想曲
4 ロマンス第2番ヘ長調 作品50
5 チゴイネルワイゼン 作品20
バックは、小泉和裕指揮、東京都交響楽団。

 本当はソニーからでていた「バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ全集」を推薦盤としたかったが、今は残念ながら廃盤みたいだ。1枚の曲集は出ているが、そのうち全集は復活するだろう。
~~~~~~~~~~~~~
 音楽大学の学生時代からフリーの時期、何回か前橋さんの協奏曲を弾く後ろでオーケストラにのる仕事の機会があった。同じ舞台にのるたびに・・・・こんなに伴奏の難しいヴァイオリニストはいないと思うようになった。彼女はリハーサルと本番では魂の入れ方が違うので、拍の流れが全く違うのだ。私達オケ側は彼女についていくしか無い。もの凄い集中力を要求されるし。でも彼女のヴァイオリンには説得力があり脱帽せざるをえない。今流行の楽譜を正確に演奏するという事ではなく、音楽をするということ。

 ある新日フィルの演奏会で彼女は、ストラヴィンスキーの協奏曲を演奏した。今日こそは勇気出して子供の頃の夢をかなえようと思ってサインをもらいにいった。ストラヴィンスキーで怖い表情をして演奏していたので、だめもとで舞台裏へ。私が近づいていくと「何?何?」って感じだったけど「サインください!!」と言うと、その顔は笑顔に変わり、一言二言かわして気さくにサインをしてくれた。プロの人達からサインをねだられるのは少なかったのかもしれない。それはわからないが、今となっては良い思い出である。普段はそういう事は恥ずかしくてしないが、勇気を出してミーハーになっておいて良かったと思っている。そのCDには、95年6月6日と日付もある。宝物だ。
HMVジャパン
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えーもうこんな時間なの?

2008年03月09日 23時45分44秒 | 大江町
 冒頭から飲んだくれて寝ています。失礼しました。家の奥さんがふざけて撮った写真です。今日は、山形響の文翔館議場ホールでの演奏会を終えてから、自分の住む大江町の地区の住民総会がありました。来年度から隣組長をしなくてはなりません。順番ですので1年間何事も無く、責務をはたせることを自分でも祈ってます。笑。町からの広報誌を各家庭に配ったり、町会費を集めたり、役員会に出席したりするだけなのですが、演奏旅行も多くて何かと苦労しそうです。頑張らねばなりません。

 (#  ̄ー ̄)〇"ぐっ!!

 この地区では、夏にはビアガーデンや総会の後の懇談会(飲み会)など住民で飲む機会が年何回かありますが、私は仕事の都合で6年間にわたって近所の方と飲んだ事がありませんでした。地区の方の顔も名前もほとんど一致しないので、町外から来た者として、幻の町民になっていました。今日初めて地区のお父さん方と飲んだのですが、アットホームな親近感がわくような方々で話しも弾みましたし、大変有意義な時間を過ごす事が出来ました。

 飲み会ではもちろんビールから始まるわけですが、やはり地元のお酒~地酒「大江錦」の登場となります。最初に飲んだ大江錦は、少し重い感じのお酒だったのですが、後で勧められた「大江錦」は飲み口もさっぱりしていて、少し甘めでしたがなかなか飲みやすいお酒でした。よく知らなかったのですが、大江錦も格付けが色々有るみたいですね。美味しいものはやはり美味しい!

     

大江錦

 明日も用事が混んでましたので、宴の盛り上がった時に帰って来てしまいましたが、また次の機会に飲みたいと思います。演奏会の疲れと総会時の緊張のため、酒が入った体は帰宅後、起きている事を許してくれませんでした。

何とか酔いも醒めて起きたら「え~もうこんな時間なの?」でした・・・・・・。
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服部公一先生

2008年03月08日 21時00分15秒 | 山形弦楽四重奏団
 今日は、山形響の明日の演奏会のリハーサルが文翔館議場ホールでありました。リハーサルが始まる前に敷地外で喫煙をしていましたら(重要文化財内では喫煙不可)、明日の司会者である服部公一氏がタクシーに乗って現れました。氏と挨拶をすると「山形交響楽団の団員さんがやっている山形弦楽四重奏団というのがあるらしいのだが、君たち知らない?」と聞かれたので、「中爺君と私はメンバーです」という事になった。

 氏は持っていた荷物の中から封筒を取り出し、「これね僕が書いた曲だから、気に入ったら演奏してみてよ」とBOOSEY&HAWKESの譜面と「服部公一の音楽 器楽作品集」というCDを手渡した。手渡された譜面は

服部公一「弦楽四重奏のための二楽章」

という弦楽四重奏曲で、1975年4月30日の イソ弦楽四重奏団第18回定期演奏会(東京文化会館小ホール)で演奏された曲だった。CDの方の演奏もイソ弦楽四重奏団で、磯良男先生の所属していたイソ弦楽四重奏団には不思議な縁を感じてしまった。

さっそくCDを聴かせてもらったが、(弦楽四重奏曲以外の曲も数曲収録されている)失礼な話し「おぉ~!なかなかやるじゃないの服部先生!!」てな具合でおおいに見直してしまった。年に数回、山形県生涯学習文化財団の演奏会の時、ひょっこり来て、山形響の演奏会の司会をしている姿(しかも駄洒落等多い)からは想像出来ない力作ばかりでビックリしました。

山形県ゆかりの作曲家の作品をさがしていたので、山形弦楽四重奏団で是非やりましょうぞ!!

人と人の縁は大切ですね。

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痒い

2008年03月07日 21時10分51秒 | 雑記
 顔や体が痒い時期が来ました。


黄砂です。

中国の砂漠からとんでくる塵です。黄砂が色んな物質を運んで来てアレルギーを起こすみたいです。昨年から急に症状が出るようになりました。耳の後ろ、口の周り、目、頭など服の外に出ている所が、とにかく痒いんです。私は、痛いより痒いのが我慢出来ません。当分マスク生活になります。マスクをつけないで外出をすれば、喉も壊れてきてしまいます。昨年は雪も少なく、黄砂が降ったら降っただけ、乾燥した道路に落ちても風で舞うだけ。雪が残っている今年は少しはましですが。

この問題は中国だけの問題ではなく、アジアの問題として各国協力して解決に向かえば良いのですが、中国が他アジア各国に対して黄砂情報を封鎖するなど協力的ではありません。北京オリンピックを控えている大国としてもう少し考えてもらいたい所です。迷惑がかかっている事をわかっていたら、改善する努力をしてもらいたいのです。

黄砂が降るのが多いだけで、私は「春」が大嫌いになりかかっています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
話しはかわって・・.
今日は山形市の山形屋の富貴豆をいただきました。お久しぶりでございます。いつ食べても美味しいですね。このお菓子は山形が全国に誇るべきお菓子でしょう。食べ過ぎました。
(写真)美味しい富貴豆


山形しにせの会
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健康診断

2008年03月05日 16時22分31秒 | 山形交響楽団
 この時期、山形響では毎年健康診断がある。音楽家にとって体は資本なので必要なものだ。山形響ユニオン(音楽家ユニオン)が長年、協会と交渉して勝ち取った労働者としての権利だとも言える。毎年少しずつだが検査の項目も増えて、今は県内の他の会社とも遜色ない健康診断が受けられるようになった。

 山形響の健康診断は、だいたい3~4日の日程の中から自分の好きな日に受ける事が出来る。年少組と年長組に分かれて違う病院で受けるシステムになっている。年少組から年長組にかわると恐怖のバリューム検査などの項目が増えるのだが、いつまでも若いと思っていた団員さんも年をとったと実感する瞬間だ。笑。

 毎年この時期は、健康診断について団員さん同士でよく話題になる。「今年は健康診断(結果)はどうだろうなぁ~?」とか「やりたくないなぁ~」とか「朝起きるの大変なんだよ」とか「今年は再検査ないといいなぁ~」とか。

 しまいには「怖いよぉ~怖いよぉ~」~意味不明。

 この会話が行われているのは、大抵喫煙所か飲み屋さんなのだから始末に置けない。こりない音楽家達である。

(写真)「春眠暁を覚えず」ぴのこ
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佐藤敏直

2008年03月04日 22時52分06秒 | 好きな作曲家(作品)
 昨日に続き邦人作曲家である。それも山形県鶴岡市出身の作曲家。
まず、彼の作品を整理している団体のHPは下。
音の杜

そしてウィキペディアのURL
佐藤敏直

彼は、清瀬保二に師事した作曲家で、昨日取り上げた安部幸明と重なる部分もある。Klaus Pringsheimに師事した流れがあるからだ。後に清瀬は、Pringsheimの考えを非難をしたが作風での影響は受けていたと思える。このKlaus Pringsheimって何者やねんと思う方のために下にウィキペディアのURL
Klaus Pringsheim

佐藤敏直、いや佐藤敏直先生の作品に注目するようになったのは、山形Qでの活動が始まってからである。山形県に縁のある作曲家の弦楽四重奏曲が存在しないか?さがし始めてからだ。もちろんその存在は、鶴岡市の委嘱の「はじめての町」(彼自身の指揮)や交響讃歌「やまがた」等の作品で知っていた。インターネット等で調べていったらどうも彼は弦楽四重奏曲を作曲しているらしいという事になった。曲名もほとんどわからず。

次にお目にかかる事があったら作曲者本人に聞いてみようと思っていた時に、突然亡くなってしまった。
そこからは、人の縁である。山形響の指揮者工藤俊幸氏に鶴岡で顔の広いK先生を紹介していただき、佐藤敏直先生の奥さまに連絡を取れるまでになった。奥様は大変お人柄も良く、私達の願いを快く引き受けてくださり整理されていない中から弦楽四重奏曲の譜面をさがしてくださったのだ。

インターネットでは1曲しかその存在がわからなかったが、

・弦楽四重奏曲第1番(1964)
・弦楽四重奏曲第2番(1970)
・弦楽四重奏のためのモルトアダージョ(1970/1981改訂)
の3曲の譜面を発見して、送ってくださった。

最後のモルトアダージョは、第2番の第3楽章を改訂して独立させたものである。山形Qで、昨年4月の第23回定期演奏会と6月藤島町の明治ホールで演奏した。

第1番、第2番とも師匠筋のイソ弦楽四重奏団が初演を行っている。
第1番~1964年12月1日 ヤマハホール。(耕人会 第5回)
第2番~1970年9月9日 東京ホール。(耕人会 第9回)

山形Qでは来年度中に第1番を演奏しようと決めた所だ。最初山形出身だからという理由でさがしていた曲が、予想を遥かに超えた良い曲達で、色々な人の縁を感謝しつつ、この曲達を大切に継続して演奏していく事にした。

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安部幸明

2008年03月03日 23時23分47秒 | 好きな作曲家(作品)
 このカテゴリーでは初の邦人作曲家である。
彼の経歴などはウィキペディアで。
安部幸明

彼の作品との出会いは、師匠の木村恵子先生(新日)が、植木三郎氏達と弦楽四重奏曲第12番を演奏したのを聴いた所から始まる。当時すごく感動して、そのままJFCのスコアを買って来てしまった。その演奏は後にFMで放送されてカセットテープにとって、何回も聴いた記憶が有る。その後も音大時代の先生筋のイソ弦楽四重奏団での演奏など、新作を発表するたびに東京文化会館小ホールなどに聴きに行った。何回かそのお姿を目にした事が有る。

彼は、弦楽四重奏曲第1番(1935)から第15番(1993)まで生涯を通じて弦楽四重奏曲を作曲した邦人では珍しい作曲家だ。先頃、やっとNaxos日本作曲家撰輯からCDが出た。しかし管弦楽曲であり、CDには縁がない作曲家であると言えよう。LP時代には第7番などの盤が有るみたいだが、入手が難しい。

実は山形響に入団したばかりの時、暇なので彼の作風を真似した弦楽四重奏曲を書いた事があった。中爺君などにコンピュータで無理矢理聴かせたが、後で恥ずかしくなったので破棄してしまった。苦い思い出である。

譜面が手に入るようだったら、山形Qで是非演奏してみたいんだけど・・・・・。
どんな方法があるかな・・・・・・・。

一度お目にかかってお話をしてみたかった。挨拶だけでも門前払いだけでもよかった。彼という人物にふれてみたかった。惜しくも2006年年末に亡くなってしまった。後悔している。
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駄菓子 Vol.1

2008年03月02日 22時39分57秒 | 雑記
 子供の頃(小学生時代)学校近くの駄菓子屋兼文房具屋さんによく行っていた。私の子供の頃、昭和40年代はまだ駄菓子屋さんが結構あって、おじいさんやおばあさんが一人で経営しているような小さい店があちこちにあった。今みたいに塾に通う子供も少なくて、放課後は友達みんなで店の前でうろちょろしていた。お小遣いは、もちろん少ないのでコーラなどの空き瓶を拾ったり、古新聞をかき集めてお金に替えていたような記憶がある。毎日友達と瓶を拾って、一人100円くらいにはなっていたのだろう。そのお金で面子を買ったりして遊んでいたが、遊べば当然お腹もへるので駄菓子というものをよく食べた。

 美味しいんだけど量の少ないお菓子。あまり美味しくないんだけど量が多いお菓子。いつもより瓶が大量に拾えたら高級なお菓子。色々有った。

 当時好きだった駄菓子はこれ。
     
「あんずボー」~このビニールの袋を歯で噛み切って、甘しょっぱい果肉を歯で引き出しながら食べる。(この表現は食べた事が有る人しかわからないだろうな)。文章が下手なだけ・・・・・・。

 お金があるときはこれ。
     
「すもも漬」~楊枝で穴を開けて、酸っぱい汁を飲んでからビニールのふたを開けて、すももの果肉を食べる。種は夜ご飯まで、口に入れて舐めている。子供の頃、こんな美味しいものが世の中にあるんだと思っていたが、母親に舌が真っ赤になるから食べてはだめと言われ、それ以来食べていなかった。しかし30歳を越えた時に一度見つけて食べた事が有る。食べる事が出来ないしろものだった・・・・・・・・。子供と大人の味覚って全然違うのに気づいた。

 反対に貧乏なときはこれ。
     
「梅ジャム」~これは、ソースせんべいなどにつけて食べるやつだけど、お金がないときはこのジャムだけ買ってなめてた。これしか買えないときは、少し友達より惨めだった。


 こんな安い駄菓子一つ一つが子供達に夢とか希望とか与えてたんだからすごい事なんだと思う。(大袈裟か?)毎日100円玉握りしめて駄菓子屋のおばちゃんに「これちょうだぁ~い」と言う時のわくわく感はもう味わえないもの。

 良い時代だったな。最近コンビニでもこの手のお菓子売ってるけど、やっぱり何かが少し違うもんな。100円玉があんなに価値があった時代はないもの。
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東根市タントクルセンター

2008年03月01日 23時57分18秒 | 山形交響楽団
 本日は、東根市にあるタントクルセンターでの演奏会がありました。この演奏会は(社)山形県生涯学習文化財団の主催で行われる「オーケストラ入門」のような演奏会です。普段、私達は小中学生達を対象とした学校訪問の音楽教室をやっていますが、「大人のためのクラシック(オーケストラ)入門」もしくは「大人のための音楽教室」のような性格を持っています。今年から始まった企画だそうですが、来年以降も県内各地で行われる予定だそうです。

 解説を入れながらの演奏会でした。

 演奏会終了後、山形響FCの方々にも笑顔で会いましたし、(毎回本当に熱心に聴きに来てくれるファンの方々には感謝します)今日は、Tさんというあるお母さんからお酒をもらいました。最近、お酒を飲むという習慣が少しずつ出来てきたので、本当にうれしかったです。Tさんありがとうございます。

 オーケストラの活動をやっていて、ソリストでもないのに花束やお土産などをもらう事が、一年に何回かあるようになりました。山形に移住して来て少しずつ知り合いの方も増えて来て、本当に嬉しい事です。さらに山形県民になるべく一生懸命生活していこうと思います。

~~お土産が欲しいということではないですからね。笑~~~
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