秘書検定 38*『敬語』 (1)はじめに

2014-08-08 | 秘書検定
 第103回 秘書検定 面接試験の結果を、ドキドキしながらお待ちのことと思います。

これからしばらくは、「敬語」や「言葉づかい」についてお話しいたします。

お仕事をしていらっしゃる方にはビジネスシーンで、就職活動に励む方々には面接試験の場で、

さらには、皆様のプライベートな場面でお役立ていただけましたら幸いです。


 さて、4人に3人は「自分の言葉づかいに自信がない」という、ビジネスマナー意識調査の結果があります。

同じ国の言語で話すのに、なぜ自信がないのかと考えますと、どうやらそれは「敬語」に原因があるようです。


 そもそも「敬語」とは、どういう言葉なのでしょう。

秘書検定のテキストである「集中講義」には、「敬語」について次のように書かれています。

『人と人との間には、年齢や立場の差、職位の違いや親密度の違いなど、さまざまな差や距離があります。

 そうした 人間関係の差や距離を埋めてくれるのが敬語 です。』

秘書A子さんの立場で考えた、上司や来客への接し方について述べているのでしょうが、

一般的にも、お客様や目上の方、そして尊敬する相手に対して用いる言葉というイメージがあります。

しかし私は、「敬語」の対象や範囲をさらに広く解釈しています。

つまり、相手がお客様でなくても、自分より年下であっても、尊敬するというほどでなくても、

職場ではもちろん、お店やレストランで客という立場になっても、積極的に敬語で話しています。

 敬語を用いることで、いくつかの効用があります。

  前述の「集中講義」にある「差や距離」を埋めて対等に話せる。

  教養ある美しさを示し、周囲にも良い影響や雰囲気を与えられる。

  企業やお店ではお客様からの、病院では患者様からの信頼を得られる。

逆に言いますと、敬語が出来ていないと、これらが難しくなる ということです。

 さらに常日頃から敬語に慣れ親しんでいると、秘書検定 面接試験の場においては、こんな効用も。

  「報告」(準1級・1級)の課題文を読みながら、すぐに敬語の表現に変換できる。

  「状況対応」(準1級)のパネルを見た瞬間、同時通訳のように敬語で話せる。

  「応対」(1級)では、面接官の方々が思い描くような「上級秘書」を演出できる。

こんなふうに書きますと、まるで語学教材の宣伝のように聞こえてしまいそうですが、

「敬語」を聞く機会や話す場の少ない若い方にとっては、「外国語」のようなものなのかも知れませんね。

だとすれば、週に1回、1時間だけ語学教室に通ったところで、ペラペラになれる道理がないように、

「敬語」も、ご自分で機会を見つけて使わなければ、頭の中だけの知識に終わってしまいます。

これから第104回 秘書検定の準1級や1級を目指す方も、お仕事の場面で活かしたいとお考えの方も、

ぜひ、この blog をご覧になりながら、美しい日本語である「敬語」を身につけてくださいね。


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