今日から4月。
春は出会いの季節です。
初対面の挨拶や自己紹介では、お互いに 「第一印象」 を与えたり、与えられたり、
ワクワクしたり ドキドキしたり
誰もが、この出会いを大切にしたいと願い、新しい環境に馴染もうと努める時期です。
さて、「第一印象*話し方」 今回は 「口調」 についてお話しいたします。
口調とは、言葉の調子、ものの言い方 とでも申しましょうか。
同じ言葉でも、そして声の大きさやスピードが同じでも、口調が変われば印象も変わる ものです。
秘書検定の面接試験では、上司に 「報告」 をするとき、最初に 「失礼いたします」 と話し掛けますが、
そのとき上司は執務中、または何か重要な案件について考えている最中かも知れません。
そこへ私の場合、「フタの裏にハンガーが付いた洗濯機」(準1級) や 「ミニ野菜」(1級)という、
およそ場違いな報告を行なうわけですから、そこには上司への配慮が必要であると考えました。
つまり、「聞いて! 聞いて!」 ではなく、「お仕事のお手を止めさせてしまい申し訳ございません」
という、「恐縮の気持ち」 を口調で表現 しようと思ったのです。
すると、口調だけでなく、表情も「恐縮モード」 になりました。
続く、「ご報告いたしたいことがございますが、ただいまお時間はよろしいでしょうか?」に対して、
上司から、「はい、どうぞ」 とお許しを頂きますと、今度は 「感謝モード」 に切り替わり、
「ありがとうございます」 という言葉が、ごく自然に口から出ました。
すると恐縮の表情が 笑顔に変わり、イメージの湧かなかった洗濯機も、見たことのないミニ野菜も、
まるで自分が開発した商品のプレゼンテーションを行なうかのように語ることができました。
心持ちを変えることで口調が変わり、口調が変わると表情や振る舞いも変わります。
声の大きさやスピードが適切でも、口調によっては 「お願い」 が 「指示」 や 「命令」 に聞こえますし、
「ご案内している」 つもりが、「教えてやっている」 ように聞こえてしまうかも知れません。
3級の集中講義 §1 職場での話し方(聞き方)には、次のようなことが書かれています。
話の聞き手は、自分と話し手の関係を想定して話を聞こうとしています。
自分が客なら、相手から丁寧に扱ってもらえると認識した上で話を聞きます。
(中略)
何を話すかは話し手が決定しますが、聞き手が理解して初めて会話の目的は達成されます。
話し手が自分の立場をわきまえず、聞き手の立場を配慮しない話し方をすると、
会話が成立しないだけでなく、人間関係まで悪くするということを心得ておく必要があります。
この春の新しい出会いでも、そして秘書検定の面接試験においても、
それぞれの場面に相応しい口調で、ご自分の気持ちを表現していただきたいものです。
お読みくださいましてありがとうございます。 クリックしていただけますと励みになります。
春は出会いの季節です。
初対面の挨拶や自己紹介では、お互いに 「第一印象」 を与えたり、与えられたり、
ワクワクしたり ドキドキしたり
誰もが、この出会いを大切にしたいと願い、新しい環境に馴染もうと努める時期です。
さて、「第一印象*話し方」 今回は 「口調」 についてお話しいたします。
口調とは、言葉の調子、ものの言い方 とでも申しましょうか。
同じ言葉でも、そして声の大きさやスピードが同じでも、口調が変われば印象も変わる ものです。
秘書検定の面接試験では、上司に 「報告」 をするとき、最初に 「失礼いたします」 と話し掛けますが、
そのとき上司は執務中、または何か重要な案件について考えている最中かも知れません。
そこへ私の場合、「フタの裏にハンガーが付いた洗濯機」(準1級) や 「ミニ野菜」(1級)という、
およそ場違いな報告を行なうわけですから、そこには上司への配慮が必要であると考えました。
つまり、「聞いて! 聞いて!」 ではなく、「お仕事のお手を止めさせてしまい申し訳ございません」
という、「恐縮の気持ち」 を口調で表現 しようと思ったのです。
すると、口調だけでなく、表情も「恐縮モード」 になりました。
続く、「ご報告いたしたいことがございますが、ただいまお時間はよろしいでしょうか?」に対して、
上司から、「はい、どうぞ」 とお許しを頂きますと、今度は 「感謝モード」 に切り替わり、
「ありがとうございます」 という言葉が、ごく自然に口から出ました。
すると恐縮の表情が 笑顔に変わり、イメージの湧かなかった洗濯機も、見たことのないミニ野菜も、
まるで自分が開発した商品のプレゼンテーションを行なうかのように語ることができました。
心持ちを変えることで口調が変わり、口調が変わると表情や振る舞いも変わります。
声の大きさやスピードが適切でも、口調によっては 「お願い」 が 「指示」 や 「命令」 に聞こえますし、
「ご案内している」 つもりが、「教えてやっている」 ように聞こえてしまうかも知れません。
3級の集中講義 §1 職場での話し方(聞き方)には、次のようなことが書かれています。
話の聞き手は、自分と話し手の関係を想定して話を聞こうとしています。
自分が客なら、相手から丁寧に扱ってもらえると認識した上で話を聞きます。
(中略)
何を話すかは話し手が決定しますが、聞き手が理解して初めて会話の目的は達成されます。
話し手が自分の立場をわきまえず、聞き手の立場を配慮しない話し方をすると、
会話が成立しないだけでなく、人間関係まで悪くするということを心得ておく必要があります。
この春の新しい出会いでも、そして秘書検定の面接試験においても、
それぞれの場面に相応しい口調で、ご自分の気持ちを表現していただきたいものです。
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