秘書検定 18*第一印象 『話し方』 (3)口調

2014-04-01 | 秘書検定
 今日から4月。

春は出会いの季節です。

初対面の挨拶や自己紹介では、お互いに 「第一印象」 を与えたり、与えられたり、

ワクワクしたり ドキドキしたり

誰もが、この出会いを大切にしたいと願い、新しい環境に馴染もうと努める時期です。


 さて、「第一印象*話し方」  今回は 「口調」 についてお話しいたします。

口調とは、言葉の調子ものの言い方 とでも申しましょうか。

同じ言葉でも、そして声の大きさやスピードが同じでも、口調が変われば印象も変わる ものです。

 
 秘書検定の面接試験では、上司に 「報告」 をするとき、最初に 「失礼いたします」 と話し掛けますが、

そのとき上司は執務中、または何か重要な案件について考えている最中かも知れません。

そこへ私の場合、「フタの裏にハンガーが付いた洗濯機」(準1級) や 「ミニ野菜」(1級)という、

およそ場違いな報告を行なうわけですから、そこには上司への配慮が必要であると考えました。

つまり、「聞いて! 聞いて!」 ではなく、「お仕事のお手を止めさせてしまい申し訳ございません」

という、「恐縮の気持ち」 を口調で表現 しようと思ったのです。

すると、口調だけでなく、表情も「恐縮モード」 になりました。

続く、「ご報告いたしたいことがございますが、ただいまお時間はよろしいでしょうか?」に対して、

上司から、「はい、どうぞ」 とお許しを頂きますと、今度は 「感謝モード」 に切り替わり、

「ありがとうございます」 という言葉が、ごく自然に口から出ました。

すると恐縮の表情が 笑顔に変わり、イメージの湧かなかった洗濯機も、見たことのないミニ野菜も、

まるで自分が開発した商品のプレゼンテーションを行なうかのように語ることができました。


 心持ちを変えることで口調が変わり、口調が変わると表情や振る舞いも変わります。

声の大きさやスピードが適切でも、口調によっては 「お願い」 が 「指示」 や 「命令」 に聞こえますし、

「ご案内している」 つもりが、「教えてやっている」 ように聞こえてしまうかも知れません。


 3級の集中講義 §1 職場での話し方(聞き方)には、次のようなことが書かれています。

  話の聞き手は、自分と話し手の関係を想定して話を聞こうとしています。

  自分が客なら、相手から丁寧に扱ってもらえると認識した上で話を聞きます。

  (中略)

  何を話すかは話し手が決定しますが、聞き手が理解して初めて会話の目的は達成されます。

  話し手が自分の立場をわきまえず、聞き手の立場を配慮しない話し方をすると、

  会話が成立しないだけでなく、人間関係まで悪くするということを心得ておく必要があります。


 
 この春の新しい出会いでも、そして秘書検定の面接試験においても、

それぞれの場面に相応しい口調で、ご自分の気持ちを表現していただきたいものです。


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