例年「節分」の日は地元のお寺（大師さま）の縁日です。
一月三日の縁日と共に「だるま市」が行われ、縁起ものの達磨を買う人達でにぎわうのです。
今年の節分は温かな春の陽気に恵まれて、縁日へ集まった人の数もぞろぞろといつになく多いように感じます。
茶色く枯れた豆の枝に絡ませた柊の葉に、凧糸で鰯の頭を縛り付けた「節分飾り」、近所では殆ど見掛けることもなくなりました。
豆撒きなんかも敬遠されて、替わりに「恵方巻」などという得体の知れない巻き寿司のお化けのようなものを食べる人が増えている
そうですね。新しい文化なのでしょうか、、、余りご利益は期待出来そうも無いくらい安直なものに感じますが、如何でしょうか？
我が家では、当然格調高く「節分飾り」と「豆撒き」を行うわけですが、最近どうも気勢が上がりません。どうも多勢に無勢です、、、。
◇預かっている、足を痛めたＷａｎ。
温かな日が続いているのにも影響されているのか、預かって以来連日ケージの中でよく眠っています。（眠る理由があります）
ケージから出た時、拳上（きょじょう）の傾向はなくなりましたが、依然目に見えてハッキリと判る跛行（はこう）が残っています。
もう暫く（引き続き一週間）、排泄の時以外はケージの中で過ごす「絶対安静」を続けてみなくてはならないでしょう。
ドライフードの給餌量は、（筋力に比べて体重過多の子だった為）朝夕共に６０％の量に減らしました。
鶏ガラのスープに白湯スープ（豚あばら骨・豚足などからとる）を合わせたものを、毎食３５０ＣＣ程加えて与えています。
サプリメントはＭＳＭだけを与えています。（預かり始めの１０日間は通常の３倍量与えていました。）
結果として、現在２キロ程の減量になっているかもしれません。多目の水分摂取と、タンパク質成分の豊富なスープのお陰で、
Ｗａｎは給餌に不平を洩らしたりせずに、すっかり満足しているようです。
※理由はともあれ、拳上（きょじょう）しているＷａｎは「絶対安静」が求められます。
このような場合人間であれば、患部をギブスで固定し、入院若しくは自宅での安静が求められるわけですが、Ｗａｎの場合効果的
なギブスなどが無い為、排泄時以外の行動を制限し、ケージ内での安静治療（数か月の長期に至る場合もあります）に努めるので
す。
跛行（はこう）を見せているＷａｎの場合も全く同様に考えて宜しいかと思います。つまり、跛行をしなくなるまでの間は絶対安静を厳
守するわけなのですね。兎に角（何処が悪くても）、動かす事は絶対に慎まなければなりません。
（当然ですが、部屋に出してフラフラさせたり、散歩に出るなどのことは論外です。）
こうして長い期間安静に努めたＷａｎの予後（専門家の治療後、リハビリも含めて）は、概ね良好に推移します。
※膝関節損傷などの場合、痛みが和らぐと（痛み止めなどを投与されると）患犬は跛行しながらも歩いたり走ったりし始めます。
その時に殆どの患犬が関節内の半月板や軟骨、更に靱帯などを損傷し、完治不能の状態になることが多いのです。
靱帯や筋肉等の損傷の場合は修復可能な場合が殆どですが、関節（股関節や膝関節、肘関節、肩関節など全ての主要な関節）そ
のものを壊してしまうと、手術などを行っても残念ながら元に戻す事は不可能になってしまいます。
今日は油断の結果、足を怪我してから丁度一週間目の日にあたります。
回復の程度を試して見るため、シャーリーを連れて裏山に登ってみました。
（患部の固定は、テーピングを外して足首までのスポーツ用サポーターのみをソックスの下に着用した状態にしました。）
シャーリーには山に入る前に、三時のお八つ（レバー）と特製ミルク（１０％牛乳水に５％程のカスピ海ヨーグルトを加えて
２０度Ｃ以上の部屋に半日ほど置いたもの）をタップリと与えました。
山は乾燥しきっていました。
落ち葉の下の腐葉土が、すっかり乾燥してしまってグズグズと崩れ、運ぶ足に負担がかかります。
山の中は、風も無く本当に静かでした。
余りの静けさに、色々な音が一遍に聞こえてしまうのでしょう。
山に入って最初の１０分間ぐらいは、とても神経質そうにしていたシャーリーです。
１５分ほど歩いて尾根筋に出てみました。
まだ、周りが気になるようなシャーリー。鼻と目をつかって偵察行為に余念がありませんでした。
３０分ほど遊んだでしょうか？上りこう配に下りこう配、色々な地形をゆっくり歩いてみましたが痛みや不具合は全く感じませ
んでした。これなら、明日行われる検査での良いけ結果が期待できそうです。
◇お預かりのＷａｎは、今週末から「歩行訓練」を開始しようと思っていましたが、大事をとって一週間日延べですね。
来週になればこちらの脚も完全に回復するかと思います。
そうなれば、積極的にリハビリをする事が可能でしょうから、好都合でもあります。
皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
今年も昨年同様に、ポンコツ犬舎に起こる様々な出来事を中心に書いてまいりたいと思っております。
ブリーダーと言う立場上、書かれる記事の中に一般の皆さまには理解できない内容もたまには有るかと思いますが、長い目で
読まれ、温かな目でブログの主旨を正しくご理解いただければ幸いに存じます。
ブリーダーの毎日は、みなさんが思っている以上に遥かに過酷なもので、ついつい言動も顔付も険しくなる時があります。
しかしブリーダーの元に暮らす沢山のラブラドール達は、毎日変わらず皆一様に幸せに満ちた顔付きをしています。
そんな笑顔のラブラドール達に学び励まされ、動けなくなるまでラブラドールと共に歩んで、好い顔つきになれたらいいなぁと思う
毎日です。四季折々、日々犬舎に巻き起こるドタバタを、拙い文章でこれからものんびりと綴ってまいりますので偏屈な作者（ブリ
ーダー）の奇妙なブログですが、今迄以上に気楽に覗いて頂けましたら幸いです。
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