倉野立人のブログです。

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〈機を得ているか〉

2012-08-22 | インポート
JR長野駅そばの長野大通り沿いに〝変わった〟モニュメントがあります。

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「 第38回長野市野外彫刻作品賞 」 の受賞作品、タイトルは 『 工事現場 』

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カバ・キリン・ゾウの写実的な像に、何でしょう、櫓(やぐら)のようなものが一体化され、ハシゴなども付き、どうやら動物を建築物に擬(なぞら)えているようです。

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これは、昭和48年から始まった 「 野外彫刻ミュージアム事業 」 の一環として継続されているもので、平成24年度は2、151万2千円をかけて、この 『 工事現場 』 の三体を設置しました。
長野市には、200点を超える野外彫刻があり、市の説明によると 「 長野市は、日本有数の 野外彫刻都市 となりました。全国的にも継続して作品を設置している都市の例は無く、今後も継続して設置することにより、日本を代表する野外彫刻都市として、さらに歴史と伝統を重ねていきます。」 とのことです。

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ころが、コトここに至って、この事業に 懐疑的な声 が寄せられています。
ある方は 「 文化芸術の振興は理解するものの、過去の右上がりの時代と異なり、現下の厳しい経済状況の中で、2,000万円もの血税を投入して彫刻を増やし続けるべきなのか。もっと(昨日の〝安全柵〟のように)市民の社会生活に真に必要が迫られている喫緊の課題に支弁するべきではないのか。」 と申されます。

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またある方は 「 周辺の商店主をはじめ、市民の多くはこのモニュメントのことに関心を寄せていない。なぜこの場所、市民が素通りしてしまうような場所に敢えて設置したのかが疑問だ。継続を旨としているようだが、何だか行政の自己満足に思える。」 と述べられます。
・・・。
私たち議会も、今年度の当初予算を可決した者として、行政と連帯責任を負っています。
古き佳き高度成長時代は今は昔、これからの多難な社会状況下では、真に市民生活に資する予算の支弁が求められています。
そのうえで、未曾有の震災や、多発する交通事故など、災難は雨のように私たちの身に降りかかっており、その被害をいかに軽減するか、が行政の責務として求められています。
今後、なお一層、いわゆる 「 市民目線 」 で各事業を見つめ直すことが求められている、と言えることを、改めて自覚(自戒)するところです。
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