倉野立人のブログです。

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〈国民の意識とはほど遠く〉

2012-08-07 | インポート
8月6日は、67回目を数える 「 ヒロシマ原爆の日 」 です。
オリンピックに沸く列島ですが、日本の悲しい歴史を刻む式典は、炎天の広島市内で多くの市民が参列し挙行されました。
折しも昨年の大震災では、東京電力福島第一発電所の事故が発生、片や被弾、片や被災という、ケースは全く異なるものの、原子力=核 という人知の産物に、逆に大きな被害を受けるという〝歴史〟を繰り返すに至っています。
そしてこの日は、原発事故の当事者自治体の福島県浪江町の馬場町長も式典に参列したとのことです。
思わぬ形で核による被害を共有することになったものですが 「 私たちの置かれた状況はヒロシマと重なる 」 と述べられ、願わくは、ピカドンの焼け野原から復興を果たした広島の底力を我がものとし、今後の町の復興の一助としてほしいものです。
( ただ…ヒロシマは一瞬の被害、福島は未だくすぶる という抜本的な〝被災内容の差〟はありますが )
またこの日、奇しくも 原爆の日 に合わせるように、さきの大震災の対応を巡り、一連の模様を記録した、東京電力の 「 テレビ会議 」 のVTRがようやく〝公開〟されました。
被災直後、福島第一発電所と本店との緊迫したやり取りが映像と音声で流され、臨場感のある記録です。
が…ヨク見る(聴く)と、この〝情報公開〟何というか 「 黒塗り資料 」 然としたもので、かえってストレスの増す内容なのです。
何だか、東電にとって都合のいい部分はしっかりオンエア、菅総理が来所した際など、都合の悪い場面は〝音声ナシ〟の加工がされ、見れば見る(聴けば聴く)ほど、かえってストレスが増すばかりです。
東電の情報公開の姿勢に一時は期待した国民も、相変わらずの体質に失望感を深めました。
国民の意識とはほど遠い体質を再認識した〝節目の日〟でした。