8/4 Sat.
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地域に〝思わぬ危険個所〟があり、地元区長サンと一緒に調査、改善を検討しました。
そこは、地域の幹線道路と住宅地・集落とを結ぶ市道が二股に分かれる交差点です。
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で、この交差点は、近隣の住宅街から小中学校に通う児童や、東方向にある高校に通う学生、また通勤や移動に通行するクルマが、それぞれの目的に応じて通行する、活用頻度の高い交差点です。
これまでも事故の危険性が指摘され、通学時間帯には保護者が立つなどし、主に児童の安全確保に努めているものです。
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で、今回、指摘されているのが、この交差点に設置された〝ショートカット通路〟が招いている危険性なのです。
数年前、小学校へ通う児童が、通学時に、この交差点の南側の大通りを通らなければならないことを危ぶむ声を受け、ちょうど交差点を横切る形で存在した河川に蓋(ふた)をかけ、いわゆる〝ショートカット〟できる通路が設置されました。
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それにより、小学校の児童の安全が確保されるようになり、それはそれでヨカッタのですが、一方で、この通路の設置に伴い〝思わぬ危険〟が散見されるようになったのです。
それは、この通路が〝自転車の通り抜け〟による 「 出会い頭事故 」 の起因箇所になってしまっていることです。
この通路の設置により、学童が南側の交差点を避けて〝ショートカット〟できるようになったと同様に、この交差点を通る自転車利用者も、この通路を便利に使うようになりました。
その結果、残念ながら発生するのが〝出会い頭事故〟なのです。
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主な事故内容は、通路を西から東へ抜ける自転車が、通路に面する市道を南から北へ直進するクルマとの衝突です。
この交差点、北から南へ向かう箇所と、東から西へ左折する個所には 「 止まれ 」 標示があり、それにより車両同士の衝突や、交差点を横断する歩行者の安全が確保されています。
その 「 基本原則 」 に基づき、これまでは、南から北へ向かうクルマは、特に停止などの規制はなく、直進すればイイ話しでした。
しかし、その道路状況に、この〝抜け道〟ができたことで、状況はチト変わってきました。
述べたように、この抜け道、学童などの歩行者だけでなく、自転車も活用することになりました。で、その自転車利用者が、市道に面したところで止まってくれればイイのですが、その多くは惰性(だせい)で止まらず通り抜けてしまい、そこに遭遇したクルマと不測の事故に遭うことになってしまうのです。
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クルマにしてみれば、道交法に基づき、フツーに直進しているのに、いきなり左側から自転車が飛び出してくれば避ける術もありません。
聞けばこの交差点に隣接する事業所は、これまで数度に亘り事故を目撃し、場合によっては119番通報を行ったこともあるとのことです
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その状況に鑑み、地元の正副区長サンに声をかけ、実況見分を行いました。
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現状の規制では、自転車は乗ったまま通行してしまうこと、さりとて自転車の通行そのものを規制することはできないこと、などを考え併せました。
しかし、現状を看過すれば、今後も人身事故が起きるのは必定、事故の危険があるのに放っておくことはできません。
現場で試行錯誤の結果、この通路が、学童の安全保持のために設置されたことから、基本的にこの通路は〝歩行者専用・自転車の通行はご遠慮ください〟とし、自転車通行そのものは妨げないものの、特に東側の出入り口では、ポールなどの位置を再考するなどし、自転車を降りなければ市道を横断することができないよう、工夫することとしました。
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併せて、南から北へ向かう方向にも 「 止まれ 」 標示をするよう要望することとしました。
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いずれにしても、勝負は夏休み期間、この通路を学童・学生の 主たる利用者 が再び通行し始める前に手当てしなければ、ということで一致し、週明けにも関係機関に文書をもって要望することとしました。
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交通事故は、誰もが故意に起こすものではありませんが、ひとたび起きてしまうと、被害者・加害者共に不幸な状況に陥ってしまいます。
私自身、身近な場所に危険個所が内在する現実を受け止め、早いうちに対策が講ぜられるよう努めていきたい、と思いをいたしたところです。
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