倉野立人のブログです。

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青木島遊園地存廃問題 =課題は全て関連している=

2023-04-11 | 日記

未だ大きな社会問題となっている「青木島遊園地存廃問題」ですが、(これまでも触れているように)長野市は、説明や市民理解が不十分なまま「廃止」との終着点を専(もっぱ)らに決め(固定)し、そこに向けて いわばまっしぐらに進もうとしている様子が見て取れる状況となっています。

算数で言えば、A +B=C の数式で 本来なら最後に出されるハズのC(答え=結論)を先に決めてしまい、後になって A +Bの式(つじつま)を合わせるような、いわば答えありきの主客が逆転した数式を考えるに腐心するような展開とでも申しましょうか。

現在のところ、長野市は4月末日での遊園地敷地(土地)の「原形復帰(更地化)」=結論 を決め、そこに向けて否応なしに作業(工事)を進めようとしているのです。

ゴール(結論)は4月末日、そこに向けて 走れ、走れ!とばかりに。

 

青木島遊園地の廃止に対しては 未だ反対や疑問の声が多くあり、その中での強行ともいえる原形復旧工事には納得できない人が居られます。

これまで工事の時期は未定としておきながら、突然に12日から工事の準備に入ることは唐突感が否めないことから、十分な周知期間と納得できる住民説明を行ない、住民や関係者の理解を得たうえで次の段階に進むべきとの声、工事については 区長会だけではなく、実際に遊園地を利用する児童センター利用者児童や保護者の理解を得たうえで次の段階に進むべきとの声が上げられています。

また、もし工事を行なうにしても、その際の安全対策や騒音対策に万全を期するべきとの声が。

この時期は新1年生が入学したばかりで、基本的な学校生活に慣れない中にも拘わらず児童センターに隣接する遊園地で工事が行なわれることは 放課後児童に過度なストレスと危険を生じさせることになることから、この時期に工事を強行することには強い懸念を抱かざるを得ません。

学校から児童センターへの移動の際の児童の安全をどう担保するのか。「安全は責任を持って守ります」などの言葉だけではなく、保守人員の配置・児童の導線等の具体的な安全管理体制を示すべきであること。

また、工事中の「騒音」について。そもそも 今回の遊園地廃止問題は「音」に対する苦情に起因しており、その対処策として遊園地を廃止・その(廃止の)ための工事で騒音が発生すれば、それは本末転倒と言わざるを得ません。

この工事における騒音対策はどのように施されるのか。周辺の者が「うるさい」と言えば工事は中断されるべきだがどのように認識するのか。併せて、工事の際に児童等に危険が生じた際には直ちに工事の差し止めを求めるところです。

さらに、市は 令和4年度の春休みから青木島小学校の校庭で児童を遊ばせる旨を言っていましたが、結局実現できませんでした。

長野市の都合で遊園地を廃止する以上は、直ちに子どもが安心して遊べる場を提供する責任を負っているところですが、新年度からの放課後児童の遊び場の確保についてどう考えているのでしょうか。

そして、保護者の送迎(車)についても課題が。

工事が行なわれれば、周辺道路環境が手狭になり 送迎の車両のさらなる渋滞・ことによれば車対車の接触事故や、児童や人を巻き込んだ人身事故も大いに懸念されます。

送迎車両や人の安全をどう担保してゆくのか。このことについては児童センターの責任ではなく、市の責任において(安全確保を)履行されるべきでありましょう。

 

これらの懸念材料については、あくまで関係者の方から(市に)要望すべきであるという観点から、私の立場で要望書の提出を支援してまいります。

拙速に過ぎるといえる市による事業展開に、いわば〝エンジンブレーキ〟を効かせる役割を担ってゆきます。