倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

現状

2019-10-20 | 日記

10/19 Sat.

 

台風19号の被害が 各地区・各方面に及んでいます。

市内を流れる千曲川沿線の地区で 越水や堤防決壊による水害が発生しており、この日は朝イチで 公私共にお世話になっているN社長から、若穂牛島地区にある事業所が冠水し 被災ゴミの搬出先が判らないとの一報を受け、取りも敢えず軽トラで向かいました。

 

Nさんの事業所は、落合橋南橋の東側にある砂利砕石のプラントで、千曲川が東~北へとゆるやかに曲がる先にあります。

 

事業所の立地は 堤防の下に位置し、普段は堤防に守られているものの、今回 多くの地区で発生している「越水」の被害を受けたものです。

 

被災後は総出で清掃を行ない、私の伺ったときは通常業務に戻っていましたが、訊けば 50~60センチは冠水し、デスクの引き出しに入れている伝票などの書類は水浸し、かろうじてパソコンは水没を免れたとのことでした。

 

 

 

N社長には 心からお見舞い申し上げ、さっそく被災ゴミを指定場所(青垣公園)に運んだのですが、その途上 同行した若穂保科在住のOさんから〝隠れ台風19号災害〟を教えてもらうこととなったのでした。

このことについては、後日レポートさせていただきます。

 

 

若穂での災害ゴミ投棄補助を終え、その足(軽トラ)で北部ボランティアセンターに向かい、先日に引き続き 被災ゴミ投棄の運搬支援を行ないました。

被災ゴミは 毎日運ばれてはいるのでしょうが、相変わらず多くの量が排出されています。

 

「被災ゴミ問題」これは 今後の大きな課題になるだろうことを実感させられるところです。

いち自治体だけでは解決できっこない。千曲川沿線の多くの自治体が 既に同様の悩みを抱えており、この件については特段の広域的取り組み、それに対する県・国の責任ある対応が不可欠であることを強く認識しました。

 

ボランティア参加の規定時間を迎え 活動の終了を告げられたことから、仮の築堤が報じられた 穂保地区に入り、状況を調査しました。

 

今回の台風19号による 最大の被害箇所となってしまった穂保地区においては、千曲川上流から運ばれた大量の流水量や 下流部の狭隘(きょうあい)箇所の影響などから堤防の破断を招いてしまいました。

 

その後の関係者の不眠不休の復旧作業により「仮堤防」が完成し、ひとまず二次災害の予防が図られたところです。

集落から千曲川を望むと、築堤の上にブルーシートが被せされているのが視認できます。

 

今後、順を追って 本工事が行なわれるとのことです。

 

 

・・・・・。

堤防の仮復旧は ひと区切りを迎えたものの、被災した集落の状況は凄惨を極めていたのでした。

決壊箇所の直下にある「長沼支所」泥流の直撃を受けていました。

 

ここは避難所にも指定されていました。が。

 

全くの機能不全です。

 

泥流の流れたと思われる方を見やれば、そこに点在していた住居は無く、基礎が剥き出しになっています。言葉もありません。

 

 

辛うじて現存した住居も、1階部分を大きくえぐり取られていました。

 

あいにく雨が降り始めた中、懸命の排水作業が行なわれていました。

 

 

住居の1階部分を、泥流が突き抜けていったものと思われます。

 

地区内の電柱も 基礎部分をえぐられ、もはや自立できません。

 

泥流は、家財をはじめ いっさいがっさいを押し流してゆきました。

 

何かと見れば、車両が隣家の塀に押しつけられています。

 

 

これが被災地の現状なのです。

泥流が流れ下った後には、がれきと被災ゴミ、そして大量の泥が残されてゆきました。

(個人宅内の画像に及ぶため、私の手による撮影は自粛しましたが)そんな中、家人の方々をはじめ多くのボランティアにより 宅内の泥の除去作業が行なわれています(画像は報道より)

 

これから どのような支援の形があるのか、どのような支援ができるのか、まさに試行錯誤の連続となることと思いますが、今は先ず、現状を知ること。

そしてそれは、私だけではなく、みなさんにも知っていただきたいのです。

そのうえで、みんなで力を合わせて最善を尽くす。それが第一義と捉え 活動を重ねてまいります。