8/7 Wed.
あいさつ回りの最中(さなか)、とあるお宅で 応対してくださったご婦人にひと渡りのご口上を終えて資料をお渡しして辞し、隣家へと移動しようとしたところ、その場にはいなかったお宅のご主人が わざわざ道路まで出てきてくださり声をかけてくださいました。
訊けば、私が現職の頃 ご主人は「民生委員」を務めておられ、行事などで私と顔を合わせるうちに、私が 民生委員さんを「ハブ(結節点)」にした「地域の横のつながりの重要性」を力説?していたのを心に留めていてくださり「ぜひ現場復帰して、こんな世知辛い世の中だからこそ「地域の横のつながり」が適切に維持されるよう 改めて取り組んでほしい。」と激励していただいたものでした。
民生児童委員は、厚生労働大臣から委嘱され「それぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める。また地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように、子どもたちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援等を行う。」と定義される、地域における要職です。
行政職員とはまた違った立場、いわゆる「顔の見える存在」として住民の多様な悩み事を聞き受け、ときに相談内容を関係機関などへつなげるなどして「お悩み解決」に親身になってあたってくださるのです。
その一方で、昨今の「個人保護」の風潮が障壁となり、民生児童員活動の「やりにくさ」が伸張してきていることも現実問題となっています。
各個人の「お悩み解決」には、どうしても個人のプライバシーに踏み込む面があり、それ(相談ごと)が当事者からものであるときはともかく、例えば災害時の要援護者支援など、地域が主体の助け合い事業などの際には、支援そのものを断られるなど「ジレンマ」に陥ることも聞かれています。
昨今、大規模な自然災害などが多発しており、それら不測の事態に備え「どこに誰が、どんな状態で暮らしているか。イザというとき、どのような支援が必要か」などの「予備情報」を備えることが肝要ですが、昨今の時勢は、それがかえって「過干渉」と捉えられることも間々あり、たとえ民生委員さんといえども 踏み込めないところがあります。
現在でも、例えば消防当局と社会福祉協議会、それに民生児童委員さんの協力の下、災害時の要援護者を把握せんとする取り組みが行なわれていますが、いずれにしても、すべての住民のみなさんの社会的安全が保持されるよう、積極的かつ地道な取り組みが期されるところです。
私とすれば 今後、地域の頼れる相談役である民生児童委員さんたちの活動と住民自治協議会との連携が不可欠と考え、そのうえで、例えば「まちづくり計画」の策定の過程で、いわゆるソフト面における重要な要素として 民生児童委員さんたちの活動を支援し「共助」に向けた諸活動に臨んでゆきたいと思っています。
私自身、かかる民生児童委員さんたちと連携を深め、地域の横のつながりを構築する「ハブ的役割」を果たしてゆきたいと思うところです。
☆二人三脚?
とあるコンビニに立ち寄ると、店先に一台の自転車が。
荷台には大きなコンテナが固定されており、あらら、中にワンがいます。
いかにもそこが「定位置」の風で、吠えるでもなく落ち着いて座っていました。
やがて飼い主さんが店から出てきて自転車をこぎ出し、二人?は颯爽(さっそう)と去ってゆきました。
きっと どこへ行くにも一緒なのでしょう。
ほほえましい二人三脚?だったのでした。