倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

地域自治の諸課題に臨まんとす

2021-09-30 | 日記

9月29日、長野市議会 令和3年9月定例会は「議会人事」を行なう(決定)して終結しました。

 

私は次期(R3年10月から1年間)、常任委員会は「総務委員会」に、特別委員会は「農林業振興対策特別委員会」に所属することとなりました。

総務委員会は、総務部/公有財産活用局/企画政策部/財政部/市民・地域政策部/消防局 を所管(審査対象)としており、とりわけ今期は 非常にやり甲斐のある=課題の多い 委員会となります。

総務部については 職員の勤務体制(態勢)が如何なるか、また危機管理に向けた取組みについて、公有財産活用局においては「公共施設マネジメント」の有るべき形の検証、企画政策部については「第五次長野市総合計画(後期基本計画)」策定に向けた検証、「長野市SDGs未来都市計画」策定に向けた検証、人口増をめざす取組みの検証、財政部については 市の健全な財政運営に向けた検証、地域・市民生活部については「都市内分権」の再検証、消防局については 社会安全の保持と、それを支える消防団員の処遇改善等々、まさに市民生活に直結…いわば〝地域自治〟に関する諸事項を網羅することとなっており、それだけに課題も枚挙の暇(いとま)ナシの様相となっております。

とりわけ今期(11月以降)は 理事者(市長)も変わることになりますが、そんな中においても健全な市民生活は維持向上されなければなりません。

このようなとき(時期)だからこそ、地域自治の充実に向け 議会と市(職員)が有機的に機能してゆかなければならないと強く認識するところであり、そこ(市民生活)の根幹に関わる総務部の所管事項は益々重要といえるのではないか、と。

 

また 農林業振興対策特別委員会においては、長野市の基幹産業でもある農林業の状況と 将来に向けた取組み等々、これまた取り組むべき課題は山積しており「登るべき山は高い」ことが印象づけられています。

 

いずれにしても 所属した各委員会においては、議会における議案審査はもとより それぞれの所管に関連した諸課題についても自分なりにメスを入れ、ひいては市民生活向上につながるよう 緊張感を高めながら審査等に臨んでゆきたいと思うところです。

 

 

 

 

ところで…昨期に所属した「福祉環境委員会」においては やはり自分なりに議案をはじめ諸課題に向き合いながら、主に〝辛口発言〟に終始したところでありましたが、「こども未来部/こども政策課」の取組みについて高く評価すべき点があり それについて記述しそびれておりましたので、所属委員会が変わるにあたり この際この場でご報告させていただきます。

 

「放課後子ども総合プラン」の在り方についての同部(課)の取組み(考え方)を 私の立場で高く評価するものです。

放課後児童を預かる 児童館・児童センター事業(児童プラザ・パーク)については、授業などを受け持つ学校運営に比して非常に厳しい状況の下での運営を余儀なくされており〝現場〟からは悲鳴に近い課題提起がされています。

このことについて、旧態依然の いわゆる「お役所日の丸」的な考えであれば、いわば〝臭いモノには蓋(ふた)〟とばかりに 課題先送りを決め込むところでありますが、今期の「こども未来部(こども政策課)」は イイ意味で逆に向かう好取組みを行なっているのです。

長野市放課後子ども総合プラン事業を検証する「推進委員会」において、現場の声を反映したうえで 事業の抱える問題点(課題)を提起していただき、それに応える形で 同事業の新たな運営形態の構築に積極的に取り組んでいるのです。

 

 

 

所管のH部長ならびにH課長は これまで市が行なってきた事業の課題について、ありがちな保身的な言い訳めいた態度では無く、示された課題を真摯に受け止めたうえで 説明の際に「事業における課題を明確化し、メリハリのある政策(対応策)を展開してゆきたい」と述べ、現に 一部の機関(この場合は社会福祉協議会)の負担感を軽減し より望ましい形での将来展望を述べて(説明して)おりました。

 

 

 

この好取組みは、私にとっても強く新味(しんみ)を覚えるものでありました。

この 真摯かつメリハリの効いた取組みは、全庁に伝播させるべきものであると認識し、他の所管ごとに抱える課題への〝向き合い方〟の好事例として啓蒙すると同時に、私の立場においても念頭に据えてゆきたいと思うところであります。

 

いずれにしても、私を含む長野市議の今期の任期も はや折り返しを迎えることになります。

所管(所属)委員会の変更を期に、自覚も新たに 諸課題に臨む所存であります。