倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

他人事(ひとごと)じゃない =空き巣被害情報に昼火事=

2023-05-21 | 日記

日々 何やらバタバタしているのですが、この日(20日)も バタバタすることとなったのでした。

朝は早うからオフクロから電話があり、様子見に行くことに。

と いうのも、さきの出張中に電話があり「団地(須坂市明徳団地)で〝空き巣被害〟があった」とのことだったのです。

ヨク訊(き)くと、被害に遭ったお宅は「空き家」だったそうです。

朝 やや早い時刻に玄関チャイムが鳴るので出てみると、いつもオフクロを気にかけてくれるお向かいの奥さんが慌てた様子で「隣りの空き家に泥棒が入って、警察が調べてる」と伝えてくれたそうです。

オフクロんちの斜向かいのその家は もう10年も前に家主さんが他界したのですが、ご親族が群馬だかにお住まいのため継ぐ人がいなく 以来「空き家」になっていたそうです。

それでも、家族の依頼で庭の手入れだけは造園屋さんに頼んでいたのですが、先週 その造園屋さんが庭に入ったところ、窓の一部が割れているのに気づき 通報に至ったようなのです。

オフクロ曰(いわ)く「こんな閑静な団地で こんな物騒なことが起きるなんて…施錠は怠りなくしているけど、怖くて仕方が無いわ。」とのこと、そりゃあそうです。

報道等では 実にいろんな事件・事故が伝えられていますが、実際に身近で起きたとなれば 心中穏やかならぬことは察するに余りあるところです。

で、宅内に1ヶ所 施錠に不安があるとのことでしたので、取るものもとりあえず車首を向けました。

(この「空き家での空き巣被害に起因する諸問題」については これまでも(空き家問題に)関わっており、識者から指南を受けていますので 後日また触れさせていただきます)

家で オフクロの話しを傾聴したうえで、所轄の警察に電話し 団地内のパトロールを強化してくれるよう依頼しました。

 

 

と…実家についてメンテしている最中(さなか)、篠ノ井岡田にお住まいのOさんから電話があり「ムラ(岡田)のお寺さんが火事だ。すぐ来てくれ!」との報が。

オフクロに事情を話し飛び帰ることとし、屋島橋~五輪大橋経由~南パイパスの最短コースを駆って 現場(げんじょう)のお寺さんに向かうと、境内にある庫裡(くり)の屋根が焼け落ちる大きな火災となっていました。

 


 

 

このお寺さんは、茶臼山公園にほど近い「観照寺」篠ノ井岡田の集落内に位置し、近隣をはじめとする檀家衆を抱える 真言宗智山派の寺院です。

 

 

 

私が現着した際には ほぼ鎮火していましたが、屋根裏などで未だ燻(くすぶ)る火勢があり、念入れの消火活動が継続されていました。

 

 

 

現場には 消防士はもとより 一報を受けて多くの消防団員さんが集結され、かいがいしく補助活動を担っておられます。

 

 

 

火災の末期には 屋根裏から再出火することが間々あることから、消防士の指示で 団員さんが、その方(屋根)に向けて 念入れの放水を行なっていました。

 

 

 

〝お寺さんでの火事〟と聞いて、私は 線香やロウソクが原因かと思いましたが、訊けば 今回の火災原因は「天ぷら揚げ」とのことでした。

家人が庫裡の台所で天ぷらを揚げていたところ 何らかの理由で燃え上がり、火の手が天井まで及んで 手の施(ほどこ)しようが無くなってしまったそうです。

折りしも季節は山菜の時期。天ぷらを揚げる機会も増えるところであり、今回の昼火事は 他人事では済まされないところです。

 

通報してくれたOさんと(電話で)一致したのですが、この日の火事の〝不幸中の幸い〟は「風が吹いていなかったこと」です。

ついこの間は 域内を強い風が吹き往生したところでしたが、万一 その(強風の)気象と火事が重なったとすれば…庫裡と廊下でつながる本堂も延焼を免れることはできず、寺社全体が燃え尽きる惨事となってしまったことでしょう。

Oさんは電話で「泥棒は金目の物しか持ってゆかないけれど、火事は一切合切(いっさいがっさい)持ってっちゃうから怖い。お互い気をつけような。」と言っておられました。

 

奇しくも〝泥棒騒ぎと昼火事〟の両方に触れた この日のバタバタ行程。

いずれも「他人事(ひとごと)じゃない」の感を強くもったところです。

Oさんは このお寺さんの檀家ではないとのことですが、(宗教団体への行政の介入はできないものの)ご関係者から お困りの声が出されれば、関係機関につなげるので その際はご一報くださいとお伝えしました。

 

 

 

ところで、この日の昼火事の現場は 集落の中にあるお寺さん。

火事場につながる道路は 昔ながらの〝荷車道路〟狭隘(きょうあい)な道幅となっています。

 

 

 

消防車や救急車などの大型な緊急自動車は現場まで入ることができず、直近までの駐車を余儀なくされ、そこから延々とホースを連結しての消火活動となっていました。

 

 

 

このような地勢においても、消火などの災害対応は貫徹しなければならない。

昔ながらの集落における(災害対応の)難しさをも実感させられたところです。

 

 

[参考]天ぷら火災の対応

    ↓

これだけは気をつけたい 天ぷら火災 | 植物油のおいしいおはなし | 植物のチカラ 日清オイリオ