倉野立人のブログです。

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長野市が高齢者施設などの関係者のコロナPCR検査等を支援

2021-04-03 | 日記

新型コロナウィルス禍の〝第四波〟が襲来したとも言える長野市域においては、さきに市内の通所型高齢者施設で「集団的な感染」が発生し、憂慮の念が寄せられています。

 

(4月1日の保健所会見)

 

 

市内の通所型高齢者施設においては、これまでに 職員と利用者の合計11名が感染したことが明らかになっており、現在も 濃厚接触者等の追跡調査が行なわれています。

その際にも述べましたが〝通所型〟の形態の高齢者施設においては、自宅と施設の往復(送迎)や 施設での滞在時間の間、また その中でのさまざまな行動様態により、感染リスクが高いうえに その(感染の)経路を特定しにくい面があり、関係者にとっても(コロナ対策の面で)難儀な点が多いと申せます。

 

今回の感染にあたっては、経路(原因)の究明が重要であると同時に これ以外の感染者(濃厚接触者)の早期の特定→加療により、早期の収束が期されるところです。

施設に通うような高齢者の方々は 概して基礎体力も高くなく、後の重症化に懸念が寄せられることから、それぞれの人の家族等や 施設に出入りする関係者も含め、一日も早い濃厚接触者等の特定が待たれるところでしょう。

 

 

 

今回の事態を踏まえ 長野市においては、市内の高齢者施設の関係者がPCR検査等を行なう際に、その費用を補助するとしたことが発表されました。

 

 

 

その内容は、長野市域内の高齢者施設の関係者が 現下の「特別警報Ⅱ(感染警戒レベル5)」が発令されている期間内にPCR検査等の検査を行なった場合に、その費用の2/3(上限15,000円)を補助するものです。

 

 

対象者は下記のとおりです。

(1) 高齢者施設等の職員やボランティアなどの関係者

(2) 期間中(警報Ⅱの発令中)に施設へ出入りする委託業者従業員

(3) 新規入所者(短期を含む)

 

対象施設は下記のとおりです。

(1) 高齢者福祉施設(特別養護老人ホーム等の入所施設や通所・訪問事業所等)

(2) 障がい者福祉施設(障がい者支援施設等の入所施設や通所・訪問事業所等)

(3) 生活保護施設(救護施設)

(4) 医療機関(現在 検査機器を保有していない病院)

 

 

長野市においては、広範囲なPCR検査等は実施しないものの、(コロナ禍により)施設内感染など 社会活動に悪影響が及ぼされる可能性が出た時点で、早期のうちに 関係者の検査を奨励することで、それ以上の感染拡大を防ぐことを念頭に(感染拡大防止の)取り組みを強めることとしております。

繰り返せば、高齢者施設等においては、一度(ひとたび)施設内感染が発生すると 後の被害(感染)が深刻化するケースが多いことから、検査を実施する施設に対する支援は 各施設における水際対策の強化に資することが期待されるところであります

 

この助成事業の申請方法などについては、後刻 公表されるとのこと。本ブログでも 追ってご紹介させていただきます。

 


長野市域内で新たに7件(市713~719例)のコロナウイルス陽性感染者が発生

2021-04-03 | 日記

4月2日(金)、長野市域内で新たに7件(市713~719例)のコロナウイルス陽性感染者が発生したことが報告されました。

 

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

・市(713例目)/80歳代女性→感染経路不明

  3月27日 咳・鼻汁の症状

  3月31日 医療機関を受診⇒検査⇒「陽性」と判明⇒医療機関に入院

  ※濃厚接触者:同居者2名 同居以外の1

 

・市(714例目)/20歳代男性→市586例目/40代男性 と接触アリ

  3月26日 市586例目と接触があったとして検査⇒「陰性」判定

  3月29日 37,5℃の発熱・頭痛の症状

  3月30日 医療機関を受診

  3月31日 検査⇒「陽性」と判明

  4月 2日 入院調整中

  ※濃厚接触者:無し

 

・市(715例目)/50歳代男性→感染経路不明

  3月30日 38,5℃の発熱

  3月31日 医療機関を受診

  4月 1日 検査⇒「陽性」と判明

  4月 2日 入院調整中

  ※濃厚接触者:同居者2名

 

・市(716例目)/60歳代男性

↑市644例目/50代女性~市660例目/30代女性~市707例目/60代男性 の同居者

  3月31日 37,7℃の発熱・咳の症状⇒市707例目の濃厚接触者として医療機関を受診

  4月 1日 検査⇒「陽性」と判明

  4月 2日 入院調整中

  ※濃厚接触者:同居以外の6名

 

・市(717例目)/20歳代女性→感染経路不明

  3月29日 鼻汁・味覚 嗅覚異常の症状

  3月30日 医療機関を受診

  4月 1日 検査⇒「陽性」と判明

  4月 2日 入院調整中

  ※濃厚接触者:同居以外の10

 

・市(718例目)/10歳代男性→市644例目/50代女性~市660例目/30代女性 の同居者

  3月30日 市660例目の濃厚接触者として検査⇒「陰性」判定

  3月31日 38,6℃の発熱・頭痛の症状⇒医療機関を受診

  3月30日 医療機関を受診

  4月 1日 検査⇒「陽性」と判明

  4月 2日 入院調整中

  ※濃厚接触者:同居者2

 

・市(719例目)/70歳代男性→同一病棟で感染した入院患者と同棟

  3月21日 他の疾患で入院

  3月26日 同一病棟の人が感染が判明したため検査⇒「陰性」判定

  3月31日 38,6℃の発熱・頭痛の症状⇒医療機関を受診

  3月31日 咳の症状

  4月 1日 検査⇒「陽性」と判明⇒法的入院

  ※濃厚接触者:無し

 

 

県内の、それも北信エリアの医療圏域での 院内感染が頻発しており、憂慮に堪えないところとなっています。

長野市保健所が、市内の医療機関での これまで14名+この日1名の感染を報告しました。

 

 

これに前後して、長野市内の「長野赤十字病院」が、延べ15名の院内での感染を公表し、同病院での院内感染が明らかになりました。

 

 

 

これとは別に、小布施町にある「新生病院」が 院内で延べ11名がコロナ陽性感染者となったことを公表し、それぞれの圏域で院内感染が発生したことが明らかになっています。

 

 

この 小布施町の新生病院については、感染した病院スタッフが接触した70名について検査を開始し、状況によっては 今後も感染者が増加することもあり得るとしているとのことです。

 

 

これまでも触れていますが、地域の基幹病院での院内感染は 病院の機能そのものに大きな悪影響を与えることとなり、それは コロナ患者のみならす、他の既往疾患をもつ患者や 新たに受診を希望する人にも悪しき影響を及ぼすことになってしまうことから、コロナ被害をいかに早期に食い止めることができるかが重要であると申せます。

このうえは 関係者(接触者)の検査を一刻も早く履行し、新たな陽性感染者の発見(または陰性者の確定)を明らかにしたうえで、さらにその後の適切な対応を重ねるべきと強く認識するところであります。