新型コロナウィルス禍の〝第四波〟が襲来したとも言える長野市域においては、さきに市内の通所型高齢者施設で「集団的な感染」が発生し、憂慮の念が寄せられています。
(4月1日の保健所会見)
市内の通所型高齢者施設においては、これまでに 職員と利用者の合計11名が感染したことが明らかになっており、現在も 濃厚接触者等の追跡調査が行なわれています。
その際にも述べましたが〝通所型〟の形態の高齢者施設においては、自宅と施設の往復(送迎)や 施設での滞在時間の間、また その中でのさまざまな行動様態により、感染リスクが高いうえに その(感染の)経路を特定しにくい面があり、関係者にとっても(コロナ対策の面で)難儀な点が多いと申せます。
今回の感染にあたっては、経路(原因)の究明が重要であると同時に これ以外の感染者(濃厚接触者)の早期の特定→加療により、早期の収束が期されるところです。
施設に通うような高齢者の方々は 概して基礎体力も高くなく、後の重症化に懸念が寄せられることから、それぞれの人の家族等や 施設に出入りする関係者も含め、一日も早い濃厚接触者等の特定が待たれるところでしょう。
今回の事態を踏まえ 長野市においては、市内の高齢者施設の関係者がPCR検査等を行なう際に、その費用を補助するとしたことが発表されました。
その内容は、長野市域内の高齢者施設の関係者が 現下の「特別警報Ⅱ(感染警戒レベル5)」が発令されている期間内にPCR検査等の検査を行なった場合に、その費用の2/3(上限15,000円)を補助するものです。
対象者は下記のとおりです。
(1) 高齢者施設等の職員やボランティアなどの関係者
(2) 期間中(警報Ⅱの発令中)に施設へ出入りする委託業者従業員
(3) 新規入所者(短期を含む)
対象施設は下記のとおりです。
(1) 高齢者福祉施設(特別養護老人ホーム等の入所施設や通所・訪問事業所等)
(2) 障がい者福祉施設(障がい者支援施設等の入所施設や通所・訪問事業所等)
(3) 生活保護施設(救護施設)
(4) 医療機関(現在 検査機器を保有していない病院)
長野市においては、広範囲なPCR検査等は実施しないものの、(コロナ禍により)施設内感染など 社会活動に悪影響が及ぼされる可能性が出た時点で、早期のうちに 関係者の検査を奨励することで、それ以上の感染拡大を防ぐことを念頭に(感染拡大防止の)取り組みを強めることとしております。
繰り返せば、高齢者施設等においては、一度(ひとたび)施設内感染が発生すると 後の被害(感染)が深刻化するケースが多いことから、検査を実施する施設に対する支援は 各施設における水際対策の強化に資することが期待されるところであります
この助成事業の申請方法などについては、後刻 公表されるとのこと。本ブログでも 追ってご紹介させていただきます。