10/17 Sat.
この日、長野市内で66例目となる 新型コロナウイルス陽性感染者の発生が報告されました。
そして、この陽性感染者に関連する人(感染者/濃厚接触者)が やや気になる経過を辿っていることが併せて報告されました。
さらに 県内4例目となる死亡の事実も報告され、予断なくあるべきの意を新たにいたしたところです。
今回の66例目のコロナ陽性感染者の詳細は 下記のとおりです。
陽性感染者 (66目) 20歳代(女性)/市内在住 N江さん とします。
経過は下記のとおりです。
10月13日 鼻水の症状
14日 37℃の発熱・咽頭痛の症状 ⇒ 市保健所の調整で検体採取
16日 検査結果 ⇒「陽性」」判定 ⇒ 法的入院措置 症状「軽症」
で 今回、注目されるのが、このN江さんの濃厚接触者なのです。
こちらのN江さんは、去る9月29日に感染が確認された、市内60例目の男性(60代)/H次郎さん/長野赤十字病院の院内感染者 の濃厚接触者とのことでした。
そのうえで そのH次郎さんの「経過」が 今後に警鐘を鳴らすことになっているのでした。
H次郎さんは、9月29日にコロナ陽性が判明して以来 入院加療を続けていましたが、10月6日になって症状が改善し、国(厚労省)の入院基準も下回ったことから 晴れて退院できたとのことでした。
ところが、退院後 13日になって H次郎さんに、息苦しさやふらつきなど 再び体調不良の症状が出たことから、再入院のうえ 改めて医療機関で検査を受けたところ、再び「陽性」が確認されてしまい、今は 酸素吸入が必要な「重症」になっているとのことです。
この H次郎の症状が再発した時期と N江さんの発症の時期が重なることから、おそらくは H次郎の体内に残存したコロナウィルスが再び勢いを増して、再発と他者への感染の要因となってしまったようです。
体内に残ったウィルスが再び活発化することを「再燃」と呼ぶそうです。
今回の H次郎さんの「再燃」の事例は、新型コロナウイルスに罹患し、その後症状が改善(陰性化)したとしても、それは コロナウィルスが100%無くなったというワケではなく、その後の生活環境や体調の状態によっては 再びコロナ陽性になってしまうこと、さらに言えば、一旦コロナ感染を経験すれば、次にはもう罹患しないだとか、軽症に止(とど)まるということが決して無いことを如実に示したものであり、まさにコロナウィルスが予断のならないことを私たちに教えることとなりました。
今回のH次郎さんの 退院後の動静については知る由もありませんが、せめて言えることとすれば 一度(ひとたび)コロナウィルスに罹患したときは、たとえ陰性になったとしても その後の体調管理に充分に留意し、くれぐれも コロナが「再燃」するようなことにならないように努めるべきということでしょう。
また これとは別に、長野市は 県内の医療機関に入院していた患者1人が今月12日に死亡ていたことを発表しました。
この患者は基礎疾患があったということです。
市は 患者の性別や年代・死亡した経過については遺族の意向で公表しないとしていて、死亡から5日後の公表になったことについては 遺族の心情に配慮したとしています。
今回の事例により、市内の感染者は66人・県内の感染者は326人・死者は4人になりました。
時間経過と共に、多くの人(コロナ陽性感染者)が退院できていると同時に、代えがたい生命を失う人が出てしまっていることも事実です。
どうか 全ての方々が予断無くご自愛いただき、最悪の事態にだけはならないよう 互いに努めてゆきたいと 思いを新たにした感染事例でありました。