倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

【経過報告 2】 長野市版特別定額給付金申請書/郵送作業の進捗状況

2020-06-01 | 日記

6/1 Mon.

 

社会に多大な悪影響を及ぼしている「新型コロナウィルス」

テレビやラジオから流れる番組は「コロナに始まり コロナに終わる」というほど、引きも切らない状態になっています。

チャンネルを回せば、どの局も必ず「コロナ禍」について触れています。『緊急事態宣言』が解除された中、これから どのように社会生活を送るべきか、などが話題に上っています。

 

 

 

そんな中、私たちの時候のあいさつの言葉は、ここ数日に関しては「特別定額給付金申請書、オタクには届いた?」ではないでしょうか。

 

ご案内のとおり、新型コロナウィルス禍にあって 厳しさを増す国民生活を支援するため、国が財源を拠出し 区市町村が主体となって、国民一人ひとりに10万円を支給することとなっています。

 

 

 

 

この施策については、当初 国から示された計画が、擦(す)った揉(も)んだの末に (国の)補正予算の組み替えという異例の事態を経て現在に至っています。

 

変遷を経て 4月20日の閣議で決定し、国会審査もそこそこに4月末に一斉に自治体に通知され、予算配分と同時に 支給のための事業が(自治体)に丸投げされることとなりました。

受けて立つ自治体においては、臨時議会を招集するなどして(長野市議会は5/1に開会)即決を経たうえで「ヨーイ、ドン!」その後は 給付に向けたシステム構築などが急ピッチで行なわれ、申請書の郵送に向けた事務作業が進められました。

 

(以降、話題が〝郵便〟ですので、中央郵便局の「長野冬季五輪記念ポスト」の画像を挿入します)

 

 

その 郵送計画、でありますが、5/1の長野市臨時市議会においては「5月上旬にシステム構築を行ない、5月末までには各世帯に届けられるよう 鋭意事務作業を行ないます。」とのことであり、実際 長野市(総務部庶務課)においては、その目標期限に向け まさに必死の形相で作業に臨んだことが伝えられています。

 

そのうえでの進捗は 次のとおりであったとのことです。

5月上~中旬に給付システムを構築した後、長野市内の全世帯分(約16万2千世帯)の住所確認・受給対象者の確認・支給金額の確認などを経たうえで一軒づつ封入、それを郵便局に順次持ち込みました。

 

で、この〝順次〟が やや極端な状況になっていました。

時系列でいうと、

5月18日(月)に 約2万通を(郵便局へ)持ち込み。

次は、5月25日(月)に 約1万通を持ち込みました。

これでは まだ全然 全世帯分に届かないところでありましたが、その後 突貫で準備作業を行ない、5月末もギリギリの5月30日(金)に、残りの約13万通を 一気に郵便局へ担ぎ込み「後は頼む!」となったとのことであります。

 

 

 

 

この経過は、(従前にも触れましたが)微妙な判定を受けることになりそうであります。

確かに 長野市とすれば、5月中に発送(準備)作業を終えたことは終えました。これは評価されるべきことであります。降ってわいた16万通もの郵便物を、しかも中身が中身だけに 精査に精査を重ねての封入作業は、並大抵のことではなかったことでしょう。

しかし、大変なのは「その後」ではないか と。

 

(大変なのは)他でも無い、配達業務に臨む 郵便事業者の人たちです。

5月もあと1日を残すだけとなった日に持ち込まれた 13万通もの郵便物。

これを1日で配るのは、物理的に不可能です(しかも31日は日曜日でした)

したがって〝長野市版特別定額給付金の申請書〟の郵送は、週またぎ(月またぎ)を余儀なくされたところであり、これ以降の〝カギ〟は、郵便事業者のみなさんの手に委ねられたのであります。

 

 

 

 

この日の午後、私の立場で ざっと配達状況をリサーチしてみました。

それによると、6/1(月)午後3時時点で 電話で伺ったお宅(のエリア)に関しては、

市内川中島エリア→上氷鉋の ごく一部で配達との証言があるも、ほぼ全域で未配達

市内更北エリア→未配達

市内松代エリア→未配達

市内篠ノ井エリア→未配達

と、特に犀南エリアについては、ほぼ全域について「未配達」となっていました。

 

それらを踏まえて、郵便事業関係者の方に 配布計画と進捗状況を電話で伺いました。

それによると、先ずは 先週末に長野市から膨大な量の郵便物が持ち込まれ、(覚悟はしていたものの)仕分け作業に追われています、とのこと。

で、長野市からは「急で申し訳ありませんが、6月5日(金)を最終期限として 全世帯への郵送を完了してください。」との依頼を受けているそうです。

それに対し、私などは「そんな急に言われても 無理だ!」と返したと思いましたが、あにはからんや そこは〝プロの返事〟でした。

「6月3日(水)を目処として、配達業務に臨みます!」と〝期限〟を前倒ししての 頼もしい返事をしてくださったそうです。

 

したがって 長野市在住の方々におかれましては、6/2(火)~6/3(水)の間に 各世帯へと一斉に郵送されることになるようでありますので、暫(しば)しお待ちいただくよう お願い申し上げます。

マ、ただ いかんせんマンパワーで行なう郵送業務、途中で何が起こるか分かりません。

それら いろんなことが有るかも、を 込みで「6/5(金)」が最終期限と思ってくだされば、と存じます。

 

 

 

 

兎(と)に角(かく)にも、申請書を各戸に届ける〝最終業務〟を担われる郵便事業者各位、とりわけ配達員の方々におかれては、業務の煩雑さに追われ、事故などの不測の事態に見舞われないよう、気をつけて業務を完遂していただくことを願うばかりです。

 

 

どうやら ここ数日は「新型コロナウィルス禍」ならぬ〝特別定額給付金申請書の郵送「禍」〟となりそうであります。

 

 

 

 

・・・・・・。

こんな大騒動、誰が予想したでしょうか。で、誰のせいなのでしょうか。

 

一番の悪は、なにいう「新型コロナウィルス」そのものであります。

この野郎が蔓延したばっかりに、みんなに大迷惑がかかっている。

 

そして 残念ながら、未知なるウィルスに 国家自体が翻弄されてしまっている。打つ手は そのほとんどが後手に回り、図らずも その尻拭いを、基礎自治体や関係機関がやらされている感…その〝負の連鎖〟は、今回の「特別定額給付金騒動」が如実に示しています。

 

それでも、一番の被害者は 国民(市民)お一人おひとりでしょう。

普通に過ごしていた日常生活を、未知のウィルスによって壊され、人によっては生命の危機に立たされ、また事業や生活を脅かされた人も居る。

そんな方々のご労苦を思い、関係者は「何とか助力を」の一念で職責を果たさんと努(務)めております。

どうかみなさんにおかれましては、その中(あた)りを斟酌したうえで 温かいご理解をいただければ幸いに存ずる次第であります。

 

 

いずれにしても、あと数日で「特別定額給付金申請書」が お手元に届きます。

後は、どうかどうか間違いの無いよう 必要な事項のみに確実にご記入いただき、期限(8/18)までにご返送くださるよう 重ねてお願い申し上げます。

 

 

 

 

【追記】いわゆる「アベノマスク」について

郵便事業者さんに照会の際、蛇足ながら「アベノマスク」の状況を伺ったところ、長野東・中央郵便局には一部納品されているものの、長野南郵便局には まだ届いていないそうであります。

こっちの方は、さらに時間がかかるようです。

 

「特別定額給付金」は 一日も早く!と言われていますが「アベノマスク」については、既に店先にマスクが並ぶようになっている今日この頃「何を今さら」と言われそうな雰囲気ですね。


「共感の鐘を聴こう。」 いつまでも、心の中に

2020-06-01 | 日記

5/31 Sun.

 

世界に蔓延する「新型コロナウィルス」…その惨禍の中にあって、苦しむ人、悲しむ人、そして 自らも感染するかもしれないリスクを承知で、私たちの日常生活の維持のために 社会の最前線に立って職責を全うされている人。

新型コロナウィルスの新たな感染を憂(うれ)う中で、社会におられる全ての立場の方々に「共感」の心を胸に、被害に遭われた方々を悼(いた)み・見舞い、現場の最前線で活動される方々の存在に感謝し、励まし、共々に頑張る決意を新たにしよう。

 

そんな思いを寺社の鐘に込めて、大空に5つの「共感の鐘」を鳴らす。

その鐘の音を聴いた方々が、さらなる「共感」を抱いてもらえたら。

そんな願いを込めて始まった「共感の鐘プロジェクト」この日は、5月をもって一期(いちご)とする五鐘が全国一斉に打ち鳴らされ、ここ信州善光寺でも厳粛のうちに催行されました。

 

 

 

節目を迎えたこの日の五鐘の催行の場には、多くの市民と共に「善光寺木遣り」の方々が〝友情参加〟してくださり、鐘の音に併せて木遣りを吟じてくださいました。

 

 

 

規則正しく打たれる鐘の音と 新型コロナウィルス退散を願う木遣りの吟詠が「共感のハーモニー」となって信州善光寺の空に響きます。

※その模様は、倉野立人のFacebookでご視聴ください。

 

 

 

今回「共感の鐘プロジェクト」を企画したMさんや 塚田 元長野市長、それに善光寺W事務総長や 足を運んでくださった加藤市長(善光寺木遣り保存会会長)はじめ ご参集のみなさんが、まさに「共感」の意をいっそう強く持たれ、新型コロナウィルス禍にある全てのみなさんに思いを寄せておられました。

 

 

 

五つの鐘と木遣りが収められると、どこからともなく「共感の拍手」が湧き起こります。

その後あいさつに立った 善光寺のW事務総長は「今回、Mさんや塚田 元市長さんからお導きをいただき「共感の鐘」のお手伝いをさせていただきました。宗教者として冥利に尽きるところであります。今日は 一期(いちご)を迎えたところではありますが、新型コロナウィルスは収束したワケではありません。私どもは、今後 いついつまでも「共感の心」をもって打鐘し、祈り、人々の安寧を願ってまいりたいと思っております。」と述べておられました。

 

 

 

「共感の鐘」は 今、「共感の心」となって 新型コロナウィルス禍という甚大な社会事象を契機として、社会に現存するさまざまな課題と共々に向き合うこと、それら多くの課題を「自分事(じぶんごと)」として捉え、それぞれの立場を超えて共感し 皆で一緒になって乗り越えてゆけるよう共々に頑張る「心の連帯」を強く結ぶきっかけにもなったのでありました。

 

 

 

厳粛な五鐘の後 市内で高名なフルート奏者であるNさんが、鐘楼殿を前に「上を向いて歩こう」を奏でてくださいました。

※その模様は、倉野立人のFacebookでご視聴ください。

 

 

 

こんな世知辛いときだからこそ 心にゆとりを。そのきっかけには 芸術文化が欠かせない。

主催者のMさんの思いに応えてくださった Nさんが奏する優しい音色は、人々の心を大いに和(なご)ませてくれたのでした。

 

 

 

 

 

今回の「共感の鐘プロジェクト」は、これにて終了、ではありません。

新たに「共感の鐘ネットスクラム」として継がれることとなりました。

 

 

 

「共感の心」を一過性のものに終わらせることなく、これから さまざまに経てゆく社会の中で、ことある毎(ごと)に共感の心を再認識して、互いに理解し合える社会をつくってゆきたい。

それは例えば、残念ながら 新型コロナウィルス禍で、健康被害と共に顕著になった偏見や差別。これらについても 互いに「共感」できれば無きものにできるはず。

厳しい状況が続く今だからこそ「共感」の灯を点(とも)し続けることが求められている。

そんな心根(こころね)をもって、これからを歩んでゆきましょう。

 

 

そんな「共感の鐘ネットスクラム」船出の舞台は、善光寺北参道(桜坂)の頂(いただき)にある「アマンダンスカイ」です。

 

 

 

 

「共感の鐘」の発案者であるMさんが懇意にする「アマンダンスカイ」さんは「共感の鐘プロジェクト」の趣旨に賛同し、さらに「共感の鐘ネットスクラム」のスタートの場として 施設を快く開放してくださいました。

 

この日の企画として、アマンダンスカイのスタッフさんの全面的な協力をいただき、日没と同時に 施設の中庭に、さきの1998年長野冬季五輪大会の開会式で 小澤征爾さんのタクトで演奏された「ベートーベン第九/歓喜の歌」を流し、それに合わせて施設の館内照明を明滅させるという「音と光のペイジェント」を行なっていただきました。

※その模様は、倉野立人のFacebookでご視聴ください。

 

 

善光寺での五鐘を終えた一行の有志がアマンダンスカイに足を延ばし、日没を待ちます。

その間、鐘楼殿で演奏いただいたNさんが 引き続き「共感の鐘ネットスクラム」の船出を祝って、施設内の「プレミアムルーム SUI」でフルートを奏でてくださいました。

美しい「共感の音色」が響き、聴く者を魅了してくれました。

 

 

 

 

やがて日没となり、アマンダンスカイのスタッフさんの協力の下「音と光のペイジェント」が披露されました。

 

(倉野立人のFacebookをご視聴ください)

 

 

 

長野冬季五輪大会の感動から20余年、今は新型コロナウィルス禍をはじめ さまざまな課題が内在する社会ですが、そんなときだからこそ「共感」の心をもって、思いやりと相互理解のある社会をつくってゆく。

「共感の鐘」は、これをもって終わりではなく、これからも あまねく人々の心の中に響き続けるのです。

 

 

多くの方々の「共感」をもって催行された「共感の鐘」は、私たちが知る限りでも さまざまな方面に広がりを見せてくれました。

この日も、おそらく全国の寺社で「共感の鐘」が大空に響いたことでありましょう。

 

 

「新たな日常」が始まった今、私たちの社会生活は〝これからが本番〟と申せます。

新型コロナウィルスの存在を認識しながら、もう一度 健全な地域社会を再構築する。

そのためには「自分さえ良ければ それでイイ。」などという利己的な考えでは無く、他者を思い、他者に「共感」できる心で社会生活に臨むことが何より大切です。

 

そんな「これから」に向けた道標にもなった「共感の鐘」節目の日でありました。

 

(アマンダンスカイから眺望する 長野市の夜景)

 

 

 

【共感の鐘】

一つ 新型コロナウィルスの最前線に立つあなたへ 感謝とエールを。

二つ コロナで闘病中の患者・感染者と その家族にお見舞いと勇気を。

三つ コロナで亡くなられた すべての方へ追悼を。

四つ 不安やストレスが膨らむ心に 安らぎとやさしさを。

五つ 気が緩(ゆる)む自分を律するために「ステイホーム」を忘れない。