要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

ポートフォリオとコングロマリット

2009-11-17 22:06:13 | 投資日記
複数の銘柄に分散投資をし、ポートフォリオを構成する。

ポートフォリオにはコングロマリットとか、総合商社といった意味合いがあるんじゃないだろうか。企業を組み合わせて箱庭的な、仮想的な事業体を形成する。それがポートフォリオの本当の意味ではないだろうか。少なくともファンダメンタル投資家にとっては。

ファンダメンタル投資家としてポートフォリオを見た場合、単に分散投資によるリスク低減だけがポートフォリオの目的ではないのは明らかだ。

投資した株にはそれぞれ一株当たりの資産、資本、売上、原価、人件費、利益、配当額等、様々な情報が付随している。

投資先の株の情報を拾い上げて、束ねてみよう。そうするとポートフォリオの意外な一面が見えてくる。

例えば100万でいくつか株を買ったとしよう。その100万に対して、企業の資産は300万で、資本は200万、売上は300万で、原価は150万、販売管理費は100万で利益は50万、税金が25万で当期利益は25万、そのうち半分が配当され12.5万が銀行に振り込まれる。残りは内部留保。言葉で言っても伝わりにくいので、イメージ図を添付する。上の図を参照してください。

従来のポートフォリオはリターンとリスクの2次元でしか捉えられなかったのに対して、この見方によれば3次元、4次元へと面が拡大する。

このポートフォリオの面白い所は現実のビジネスに直接つながっている所だ。そこには日々のビジネスの流れが存在する。これが実に面白い。マーケットとは切り離された独自の、経営者としての見識が芽生える。

実際に経営に携わる事はできないが、それでも”パーシャルオーナー”の自覚は芽生える事、必死であろう。

ファンダメンタル投資はまだまだ投資を深く、面白くすると思う。