kyon's日誌

つれづれに・・・

映画33・・・

2002年04月23日 | 日記
三島文学を語れるほど、三島由紀夫の小説を読み込んだ訳でもないが、市谷で割腹自殺をしたリアルな瞬間は共有した・・・。
若い私には大変にショッキングな事件であったし、今でも、浅間山荘事件と共に、忘れられない出来事である。。。。

その、三島文学は意外にも、外国ではとても受け入れ易い日本文学として人気があったようで、難解と言われる三島文学が外国人の手によって映画化されたのを一つ・・・

     「午後の曳航」・・・

未亡人に、「ライアンの娘」のサラ・マイルズ 

船乗りに、「ビリー・ザ・キッド/21歳の生涯」「アリスの恋」「スター誕生」のクリス・クリストファーソン

未亡人の息子に、「クリスマス・キャロル」のアール・ローデス(当時14歳)

原作では横浜が舞台であったが、イギリスのダートマス港(歴史に名高いメイフラワー号が、アメリカへ渡る為、プリマス港を出て直ぐに修理の為に立ち寄った港として有名)が選ばれています。。

割りと原作のイメージとしては、似合っていた港の風景だったような気がします・・。

船乗りのクリスは原作のイメージとは少し違っていたようだし、未亡人役ももう少し若くてもいいのかな・・なんぞと思ったものでしたが(笑)・・・しかし、演技力がその固定観念を超えてました。。。(゜o゜)

何度か映画化の話は持ち上がったらしいのですが、(外国や日本でも)・・・
全部ボツになったのは、結局、この少年役に恵まれない事が一番の要因だったらしいですね・・・。

それほど、この物語の少年役は難しいキャラクターが要求されたのでしょう・・・。

大体、子供というのは、案外に残酷な一面を単純に持っているものですが・・・

この物語の15歳位の少年、”首領”は、一人の子供であると同時に、一人の大人である一面もあり、ある意味では純粋であり、ある意味では恐ろしい冷酷なボスでもあり・・・
頭の中も随分と観念的で、主張と沈黙、特異な思想を持ち、理想と現実がないまぜになった、複雑なキャラクターです・・・。
(難しくて、いいようがない感じ~(*^^*ゞ)

見終わった時には、少し呆然としたものでした。。ショックだったのです(笑)
原作をもう一度、読み直してみる必要があるなぁ・・・と、漠然と思ったのでしたが、結局読み直す事はしなかった・・・(*^^*ゞ
それから、、、ん十年・・・経ったのかなぁ・・・(笑)

コメント
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