kyon's日誌

つれづれに・・・

映画25・・・

2002年04月10日 | 日記
映画19で書いた、ロミー・シュナイダーという女優さんをご存知の方は少ないかもしれない。。
ひょっとしたら、アラン・ドロンの作品にも出ていらっしゃるので、その魅力的な容姿をご記憶の方もあるかもしれない。。。(一時はアラン・ドロンと婚約までしていましたが、解消してからその魅力を開花させた感があります。。)

1938年9月28日、ウィーン生まれ。両親共俳優一家である。。。

「恋ひとすじ」「ボッカチオ70」「枢機卿」「暗殺者のメロディー」「離愁」「地獄の貴婦人」「夕なぎ」「追想」・・・など・・
演技力もさることながら、天性の女優としての気品やしなやかさを持っていて、しかも、どこかしら凛とした清さも持ち合わせている女優さんです。。

「追想」はフィリップ・ノワレという、次期ジャン・ギャバンかリノ・バンチェラかと、うならせる資質をお持ちの男優さんが、
そのおっとりした風貌から一変して、ナチス政権下末期に妻子を無残に殺された事での復讐をする話です。。

映画の中で、”ナチス”という、完全悪をベースにした作品は多いものですが、(「ルシアンの青春」とかもそうでした。。。)
分けても、”復讐”の意味に値するこの作品は何故か心に深く残っているものです。。。

”復讐”というのは、行為としては、あまり褒められるものではないような気がするのですが、こうした戦時下の異常の中では、何故か肯定されやすい材料です。。
そして、案の定、私は主人公のフィリップ・ノワレ演じる普通の外科医が、愛する家族を無残に殺したナチスに対し、淡々と復讐を果たしていく姿に、引き込まれ、圧倒されたのでした。。。
そして、尚一層、こんな時代が来てはいけないとつくづく思ったものでした。。。

けれど、時代はナチス戦時下ではなくても、やっぱり変われない状況がこの21世紀でもあるのだと・・・・時々悲しくなったりするのです・・・・(T_T)





コメント
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