一ヶ月

過ぎてしまえばなんと早い事かと思ってしまうが、４月は頭っから体調ボロボロ状態で突入だったし、仕事も辞めようと真剣に悩んだりした日々だった。
それでもサクラは何時も通りに咲いて町も野も山も華やかに飾ってくれたし、足元では大地の中から沢山のパワーが湧き上がって草花が花開き、見上げれば木々も萌え始め自然界は一気に動き出した日々でもあった。
そんな季節に後押しされて、限られた時間ではあったけど許される範囲で野や山に身を置く事も出来て充分とは言えないけれど野草たちとの逢瀬も果たせた。

こうして振り返れば贅沢な時間と空間を味わった４月も今日までとなってしまった。



野焼き後は真っ黒だったお山の裾野も緑に包まれ出していました。

人気のお山は大勢の登山客で大賑わい。駐車場はマイカーで溢れ普段は無人の向かい側の有料駐車場にもかなりの車が止まっていました。観光バスからは山装備をした団体さんも何組も降りて来て、草原の登山道を行列する姿が見られました。




私達、ですか？

最近、膝の調子が悪い相方さんと何時もの裾野を散策しました。


サクラソウ【桜草】　さくらそう科

湿地の減少と乱獲で急速に姿を消しつつある野草です。
自然保護員の方も今年もまた株が減少していると嘆いておられました。
立ち入り禁止ロープも止む無しといったところでしょうか。



バイカイカリソウ【梅花碇草】　めぎ科

草丈が１０～１５センチあるかしら？
とにかく小さい。踏まないように足元に細心の注意をしつつ歩きます。
か弱い細い茎に目立たないいびつなハート型の葉っぱ、白くて小さい花は俯いて咲きます。

あらまぁ！この子は顔にススが付いたままだわ。



エヒメアヤメ【愛媛菖蒲）あやめ科

別名の『たれゆえそう』の方がピンと来るほどの愛らしさです。



何故？って地を這うキスミレと比べて下さい。
草丈が１０センチ程しかないのです。
お花は咲いても５センチあるかしら？愛らしいをもう一度。

今年は当たり年なのか労せずして沢山の開花株に逢えました。

何時までも離れ難い思いもしましたが、この日はもう一箇所行かなくちゃ。。




今度はまたまた大好きな場所、男池園地です。
ここでも沢山の花たちとデートしてきました。
一度には載せ切れませんのでとりあえずひとつだけ。






　　　　　　　　　　　　
フデリンドウ【筆竜胆】　りんどう科

園地の保護された所で気持ち良さ気に日向ぼっこしてました。
あと少ししたらイチリンソウも咲き出すのでしょうね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（４月２７日撮）