二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2015明治安田生命J2リーグ第31節 千葉vs京都

2015-09-15 | 蹴球

ジェフユナイテッド千葉△1-1△京都サンガF.C.
36'森本貴幸
(↑こぼれ←松田力)
               87'大黒将志
               (↑伊藤優汰)


[警告・退場]
・千葉
なし
・京都
68'石櫃洋祐(C1)


【全体の印象】
 序盤から京都が圧倒的に戦局を支配。千葉は守備ブロックを築き防備に専念しつつ、ロングボールから糸口をつくると、高い位置でペチュニクが圧力をかけ下畠から奪取。千葉が先制すると流れは一転し、京都はGK清水の好守などギリギリのところで耐える展開に。後半京都は大黒を投入しサイドからのクロスで千葉を攻め立てるが、なかなかブロックは崩せず。その後伊藤や駒井のポジションチェンジやリスク覚悟の3バックなど積極的に動いた京都が、ようやく千葉の右サイドを攻略して大黒の同点ゴール。その後両者最後の一撃を決めきれず、激闘はドローで幕を閉じた。


【雑感】
■押し切れず
何回も良い形を作れていました。でも、ひとつのミスで相手に先制点を許してしまったので、前半はもったいなかったな」この駒井のコメントがこのゲームを端的を物語る。京都は序盤からハイプレスで主導権を握り、印象としては9:1くらいでマイボールを保持。千葉は初めてボランチで起用した富澤とパウリーニョの連携が悪く、ここに宮吉が下りてきてはボールを受け、伊藤の機動力で攪乱し優位に立つ。すると田森・原川のところで自由にボールを動かせるようになり、面白いように中盤を制圧した。
 千葉は、両サイドバックが駆け上がってクロスを上げるシーンがほとんどなかったように、最終ラインが深く引いてブロックをセット。京都は18分にブロックを崩して有田がシュートに持ち込むも、その後はパスは繋げどブロックは崩しきれず。いい時間帯に押し切ってしまえない、畳み掛けて崩せないうちに、自分たちのミスから失点を喫して、流れを失ってしまった。

■1ランク上へ
 圧倒的にペースを握っていた京都が流れを失った要因は、「幼いゲームをしてしまったという印象」と石丸監督がコメントしている通り。ただ、内容は良かった。アバウトにボールを蹴ってしまうような安易さはなく、短いパスとサイドチェンジでボールを動かしながら人も動いて敵陣に迫る攻撃の質は、間違いなく高い。連携も中断前よりも1ランク上がった感じ。ただし最後のところでトラップが流れたり、パスが少しだけ合わなかったり。細かいミスで好機を潰していたのは、論述問題で素晴らしい回答を導き出せているのに誤字や文法ミスで満点を取れないようなもどかしさ。うーん、あと一歩だ。
 ちなみに後半は有田→大黒に交代したことで、今度は「ボールを早めに上げてしまう」サッカーにシフトチェンジ。こちらのオプションの方は、まだまだ1ランク上に精度を上げられる余地はありそう。あの手この手を尽くして1点をもぎ取れたことは、前向きに捉えたい(同時にヒリヒリするような失点のリスクも背負ったけど)。


■ラスト11
 いくら内容は良くても順位上がらないじゃないか!―「安心してください。ここから先、順位が下半分のチームとの対戦ばかりですよ」。