二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2019明治安田生命J2リーグ 第4節 雑感

2019-03-19 | 蹴球

J2は4節を終了。だいたい全日程の10分の1くらい。5節まではこの形式でレビューやって、それ以降はちょっと考え直そう…。


 今節直前、琉球は去年からの主力・中川風希がJ1横浜に強奪されたのも何の、徳島を下して開幕4連勝。先制点こそ上門知樹がラッキーボーイぶりを発揮したものだったが、この日も「球際を厳しく、奪ったら守→攻を素早く切り換え、敵陣に殺到」というサッカーが炸裂。2点目はまるで相手ゴールに矢印が向いているかのようで、どこか湘南サッカーを彷彿とさせる。徳島は最終的にヨルディバイスを前線に上げて放り込み。らしくない。
【公式】ハイライト:FC琉球vs徳島ヴォルティス 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/16


 柏も無傷の4連勝。京都との無敗対決は土壇場の93分にセットプレーから鎌田次郎が決めて勝ちきった。攻撃力にフォーカスされがちだが、GK中村航輔を中心とする守備力の高さはやはり今季のJ2No1か。京都は5バックで対策した守備面はおおむね良好で、柏を後手に回らせる時間、ボールを握る時間も多かったが、好機があっても敵陣に斬り込む人数は少なく、勇敢さと決定力を欠いた。さすがにシュート4本では勝てない。
【公式】ハイライト:京都サンガF.C.vs柏レイソル 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/17

 水戸は千葉とドローで連勝は3でストップ。千葉は通常よりもずっと守備的で堅めに勝点を取りに行っていたようで…。狙い通り先制し逃げ切りを計るも、水戸が底力を発揮して92分に志知孝明のファインゴールで同点に。長谷部監督のガッツポーズが眩しいぜ。結果を受けて千葉はフアンエスナイデル監督を解任。とにかくキャラの濃いサッカーで存在感抜群だったエスナイデル監督。その勇姿を忘れることはないだろう…(元福岡のプシュニク監督的な存在として)。
【公式】ハイライト:水戸ホーリーホックvsジェフユナイテッド千葉 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/17

 甲府はホーム開幕戦で長崎に2-0勝利。前半でウタカが2ゴールだったが、目に付いたのはむしろ長崎のミスキックや球際の甘さ。手倉森監督のコメントにも冴えがない。収穫はPKストップなどGK徳重健太の活躍か。甲府はゴールを獲ったらしっかり守ることがオーガナイズされているようで、伊藤監督はかなり手堅い。
【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsV・ファーレン長崎 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/17

 雪国・山形もいよいよホーム開幕戦となり、大宮を1-0で撃破。ジェフェルソンバイアーノが獲得したPKを自ら決めて得点。“マシンガンパフォ”でコーナーポストを抜いたことでイエローカードを頂戴したため、パフォはこれで見納めかも。中盤でのプレスや奪ってからのボール運びに戸惑いもないようで、今季は木山スタイルへの適応が順調そう。大宮はファンマ、大前にチャンスはあったものの、不発。眠れるリスはまだ起きてこない。
【公式】ハイライト:モンテディオ山形vs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/17

 もうひとつのホーム開幕戦は北陸・金沢。去年はホームでなかなか勝てなかったが、なんと町田相手に6-1の圧勝で今季初勝利を飾った。初先発の新外国人クルーニーはCKから1点目、2点目と4点目のアシスト、5得点目の基点プレーと大活躍。中央に張ってる訳ではないので周囲も動きやすそうだ。4失点目以降は町田も精神的に切れてしまったのだろうか、プレーもかなり雑になっていた。相馬監督のチームらしくない崩れ方で、ちょいと心配。
【公式】ハイライト:ツエーゲン金沢vsFC町田ゼルビア 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/17

 土曜日のデーゲームでは栃木が東京Vを下して初勝利。先制後2失点はしたものの、クロスとCKから点で合わされたもので、崩された訳ではなかった。後半からはボールも支配できるようになり、田坂監督の切ったカードも当たって逆転勝利。東京Vの守備に甘さが見えたのも確かで、ホワイト監督曰く「理由もなく最終ラインが下がることもあり、真ん中で間延びが生じてしまった」。
【公式】ハイライト:東京ヴェルディvs栃木SC 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/16

 土曜日のもう1試合は新潟が横浜FCに勝利。新潟が先制したPK獲得シーンは、後日「ジャッジリプレイ」でミスジャッジと指摘されており、横浜FCには不運だった。2失点目もクリアが敵に渡るなど勝ち運に見放された。新潟は相変わらず相手ゴールへ力強く迫ることのできるチーム。新外国人シルビーニョもパンチ力あり。
【公式】ハイライト:横浜FCvsアルビレックス新潟 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/16

 今季存在感を見せている岐阜と鹿児島の両チームは0-0決着。スコアレスながらお互いにゴールへ迫るシーンが多く、かなり見応えあり。どちらも守備よりも攻撃意識が高い同士だが、違いを見せたのは岐阜GKビクトル。3度は決定機を防いだ。大木監督は「無失点は良かったと思っています。ただ、良かったのなら得点する力をもう少しつけて行きたい」。鹿児島はあと少しで勝てたのに…という試合が続く。進んでいる道は正しい。
【公式】ハイライト:FC岐阜vs鹿児島ユナイテッドFC 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/17

 岡山が福岡を退けて10位に浮上。岡山はGK金山隼樹のビッグセーブや“魔術師”上田康太の先制直接FKなども目立つが、イヨンジェがかなり好調のようで、前線からのチェイス、ボールの引き出し、そして2得点目につながるシュートなど好機を演出した。福岡は緊急補強のヤンドンヒョンがゴールを決めたものの、まだまだ連携ミスも多い模様。ペッキア監督は「フィジカル的に負けた」「高いプレッシングを受けた」とコメントしているが、J2の戦いはそういうものですぞ。
【公式】ハイライト:ファジアーノ岡山vsアビスパ福岡 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/17

 日曜最後のゲームでは、愛媛が山口との「河野氏vs大内氏 海賊ダービー(←勝手に命名)」を制した。愛媛の奪ってからのカウンターの速度はかなりのもので、見ていて面白い。タイプ的には首位を走る琉球にも近い。このゲームではエース神谷優太が落ち着いてゴールを奪い、前節の悔しさを払拭した。山口はようやく工藤壮人が得点したものの、守備の甘さは相変わらず。ゲーム運びにも落ち着きがない。攻撃力はあるだけに、勿体ないところ。
【公式】ハイライト:愛媛FCvsレノファ山口FC 明治安田生命J2リーグ 第4節 2019/3/17