J3の予想はよそう、と思ってたけど、ちょっとだけ首を突っ込んでみる。
とりあえず本命的な立場にいるのはJ2からの降格組(熊本、讃岐)なんだろうけど、J3からすんなり帰還できたチームがほとんどないことを考えれば、J2とJ3はかなり土俵が違うんだろうな…と。夏場にもデーゲームあったり、交通が不便な遠征を強いられたり、J1のアンダーチームがいたり…(休み節はなくなったけど)。唯一1年で帰還できた大分すら結構苦しんだ末の昇格だった。
■昇格レースの本命と対抗は?
ということは。J3の戦いに馴れてるクラブを本命にするのがよいのでは、とひらめいた。てことで浮上するのが【カターレ富山】。昨シーズン終盤には安達監督が目指す戦い方が表現できていた気がする。GKには榎本哲也とかいるし、FW高橋駿太は地元で期すものもあるだろう。本音をいえば富山を優勝予想する人も少ないだろうから、というひねくれ精神。2番手評価は【ロアッソ熊本】。戦力的にはOUTが多いしFW皆川ら主力も抜けたけど、渋谷監督体制は継続で、実績あるFW原一樹らが加入。敏腕・織田GMのことだからJ3で戦えるチームは編成できてるんじゃないか…と。根拠はない。よほどの計算狂いがない限り昇格争いはするだろう。たぶん。
■実力ありそうだけど未知数な3チーム
評価が難しいのが【ザスパクサツ群馬】。主力を含む大量の戦力がOUTになり、ほぼまっさらな戦力で再出発。どっちに転ぶだろうか? DF渡辺広大とかそれなりの実績者もいるけど、うーん…。同じく判断しかねるチームが降格組の【カマタマーレ讃岐】。新人の上村監督の能力がまったく不明。今をときめく「サンフレ系指導者」なので意外な実力を秘めてる可能性も。専用の練習場確保というニュースを加味すれば、昇格争いまで食い込むかもしれない…監督次第で。監督が未知数といえば【ガイナーレ鳥取】も。須藤監督が辞任し、後任は京都時代大木監督の下でコーチをやってた高木理己氏。だから個人的にはすごい楽しみ。エース・レオナルドを引き抜かれたものの外国人の質は高そうだし、DF福村なんかJ2レベルだし、お、いいとこいけそうな気がするぞ…。
■ダークホース候補の2チーム
昇格ライセンス無し組ながら上位に顔を出しそうなのが【アスルクラロ沼津】。メインスポンサーの某銀行の経営面がとても心配だけど、吉田監督がいる限り選手が入れ替わってもサッカーの質は変わらないだろう。ひたむきで献身的で魅力的。今年もJ2降格圏チームに“おれたちの沼津”という希望の灯をともすか。念願のJ2ライセンスが交付された【プラウブリッツ秋田】は3年前にチームを躍進させた間瀬監督が復帰。戦力的にもFW和田ら面白そうな若手をレンタルしてきているので、追い風が吹けばダークホースに…と思いたいのだが、間瀬監督の求心力が再び発揮できるかはちと疑問符。
■不本意な成績からの再出発組
昇格を悲願としながら不本意な成績が続く【AC長野パルセイロ】はフロントも監督も一新。横山監督は栃木でJ3の戦いも熟知。ただ、大きく体制が変わる中基礎固めが優先か。戦力的には前線が火力不足な気が…。長野以上に不本意な成績だったのが、元J2勢ながら昨年最下位に沈んだ【ギラヴァンツ北九州】。こちらは小林伸二氏が監督兼スポーツダイレクターに就任。気持ちはわかるけど、強化もチームの未来も小林監督丸投げになってないか?他と比べて戦力的にも厚くはない。“昇格マスター”のお手並み拝見。この2チームには「新しいスタジアムを建てると停滞するジンクス」にそろそろ終止符を打ってほしいのだが…。
■昇格ライセンス無し組の中から曲者が?
監督含めて大幅戦力入れ替えの【SC相模原】はMF稲本や元岡山勢の千明、伊藤、末吉ら実績のある選手がいるものの、どうもクラブの方向性がわからない。新監督の三浦文丈氏も結果が残せる監督ではないし…。田坂監督を引き抜かれた【福島ユナイテッドFC】は松田岳夫氏が新監督に。湘南色も薄くなったし、今度はどんなチームカラーになるのだろう…(田村亮介が加入したので個人的には注目はしたい)。キヅールの存在感抜群の【グルージャ盛岡】は菊地監督3年目。チームがうまくまとまればリーグを掻き回す曲者になるかもしれない。だが今年の曲者候補No.1は石崎監督率いる【藤枝MYFC】。FWにデカモリシ森島、MFに谷澤や成岡、星原、養父、DFに秋本(!)らJ1J2でならしたビッグネーム揃い。クセのある面々をクセのある石崎監督が率いるのはすごく楽しみだけど、こういうのはえてして上手くいかなかったり。【Y.S.C.C.横浜】には34歳のシュタルフ悠紀リヒャルト監督が就任。噛まずに名前言うのが大変だ。いろんな意味で新風を吹かせたいが、肝心の戦力が手薄すぎる。
■初昇格の新顔と謎のアンダーチーム
JFL3位から昇格の【ヴァンラーレ八戸】は、前藤枝監督の大石監督が就任。戦力的には心もとないがJ3を熟知する大石監督が構築する組織力で対抗したい。「となりの鶴には勝ちたい」と豪語するマスコット・ヴァン太も要注目。J3リーグ全体の“謎の玉手箱”になるのがU-23のアンダーチーム勢。去年は【ガンバ大阪U-23】が6位に入ったが、監督が森下仁志氏に代わり、こちらは監督の育成まで見込んでいるのだろうか…。鳥栖や群馬での実績をみれば典型的な補佐官タイプに思えるが…。昨年7位の【セレッソ大阪U-23】は大熊(弟)監督のまま。こちらはトップとアンダーの棲み分けが確立しており、3つの中では一番上の方に行きそう。【FC東京U-23】には前岡山監督の長澤監督が就任。ここはオーバーエイジよく使うし、良くも悪くも爆弾か。よくわかんないや。
《順位予想》
【 1位予想】カターレ富山[昨J3-11位]
【 2位予想】ロアッソ熊本[昨J2-21位]
【 3位予想】ガイナーレ鳥取[昨J3-3位]
【 4位予想】カマタマーレ讃岐[昨J2-22位]
【 5位予想】セレッソ大阪U-23[昨J3-7位]
【 6位予想】アスルクラロ沼津[昨J3-4位]
【 7位予想】藤枝MYFC[昨J3-16位]
【 8位予想】ギラヴァンツ北九州[昨J3-17位]
【 9位予想】ブラウブリッツ秋田[昨J3-8位]
【10位予想】AC長野パルセイロ[昨J3-10位]
【11位予想】グルージャ盛岡[昨J3-13位]
【12位予想】ザスパクサツ群馬[昨J3-5位]
【13位予想】SC相模原[昨J3-9位]
【14位予想】FC東京U-23[昨J3-14位]
【15位予想】福島ユナイテッドFC[昨J3-12位]
【16位予想】ヴァンラーレ八戸[昨JFL-3位]
【17位予想】ガンバ大阪U-23[昨J3-6位]
【18位予想】Y.S.C.C.横浜[昨J3-15位]
※当ブログの予想はあまり当たらないことで定評があります。