二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2015明治安田生命J2リーグ第35節 群馬vs京都

2015-10-05 | 蹴球

ザスパクサツ群馬△1-1△京都サンガF.C.
27'江坂任
(↑CK松下裕樹)
            52'駒井善成
            (↑こぼれ)

[警告・退場]
・群馬
なし
・京都
38'菅沼駿哉(C2)
63'バヤリッツァ(C1)


【全体の印象】
前半風下に立った群馬はプレスが弱めで、次第に京都がボールを保持してペースを掴むも、ゴールを脅かせず。ピリッとしないまま群馬・カイケの突破から献上したCKをこの日キレキレだった江坂に決められ失点。後半、原川が配球役として機能しはじめると原川を起点に伊藤のクロス、大黒のヘッド、こぼれ球を駒井が決めて同点。以降、京都は伊藤らの前線からのチェイシングが効きはじめ攻撃を繰り出すも、エリア内で仕上げられず。互いに守備の緩さを露呈しつつ攻撃面ではプレー精度を欠くという、秋の下位対決にふさわしい、涼しげなゲーム内容だった。


【雑感】
■4-1-4-1は良い良い?
 今までの布陣を変え、アンカー田森の前に原川と山瀬を並べ、ワイドに駒井と伊藤を置く中盤。石丸監督は「しっかりとしたビルドアップから自分たちの狙いをもってやれていました」と語るが、群馬の圧力は終始弱く、ゆったりボールが持てたことも考慮しなければならない。序盤は布陣変更にしっくり来ない部分も目に付き、チャンスを作った主な攻撃ルートはやはり伊藤&駒井の単騎突破。時間が経つにつれ、原川から前を使おうと意識したボールが出てくるようになった。原川の攻撃センスを活かすという点では、インサイドハーフを置く4-1-4-1の布陣は“アリ”。ただしあまりに「使われる選手」だらけで、「使う選手」が原川くらいなのは気になるところ。永島が入ってからは「使う選手」が増え、攻撃の選択肢が増えた気もするが、4-1-4-1は決して良い良いづくしではない。守備面で後方(特にSB)への援護が遅れがちなのは気になる。
 いずれにしろこの程度の内容で「ゲームを組み立てられた」と言うのはさすがにおこがましい。よしんば組み立てられていたとしても、最後のフィニッシュは個頼み(=いい外国人FWを連れて来られるJ1ならよくあるやり方だが)。結局、このゲームも大黒がスーパーな一撃を決めきれていれば勝てていただろうし、そうでなければゴールは奪えない、みたいな。あれ?それって去年と同じじゃん…。