二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2014 J2第25節 京都vs水戸

2014-08-03 | 蹴球

京都サンガF.C.△1-1△水戸ホーリーホック
55'田森大己
(assist――)
           63'吉田眞紀人

■微妙
「特に良くもない」ことを「悪い」と言わず「微妙」と表現する日本語の奥ゆかしさにむずがゆさを覚える真夏の3連戦ラストの3戦目。選手を入れ替えながら戦ってきた水戸の方がどうもお疲れだったようで、前半はボールホルダーに寄せる動きがとにかく少なく、深海魚のように動かなかった。京都の出足の良さが目立ったのも、新加入・田中英雄の機動力が無尽蔵に見えたのも、水戸が悪すぎたゆえのことだろう。連戦をほぼ同じメンバーで戦ってきた京都にしても、動きは多くはなかった。お互い低調な出来だったが、京都はあれだけ悪かった水戸を叩けのめせずハーフタイムまで生かしてしまったのがこのゲームの分かれ目だった。悪い相手を叩きのめせるしたたかさがあれば…と心から思う。
 水戸は柱谷哲二監督の檄によって後半から息を吹き返し、先制されてもゴールに向かう執念が実を結んで同点に追いついてアウェイで引き分け。京都としては、攻めあぐねて勝ちきれないというまたしても「微妙」な結果となった。

■オオグラス
 得点を奪うべく京都が打った手は以下の通り。ドウグラスの投入(…中央において基点を増やす狙い?)、福村貴幸の投入(…駒井善成を右ワイドに回す)、横谷繁の投入(…中盤の収め所増加とビルドアップ?)。ドウグラスについては福岡戦で下がり目の基点役が効いたのだが、その後大して威力を発揮できず。この試合でも布陣の頂点にいる大黒将志との関係性がどうもハッキリしなかった。ドウグラスは大黒を立てようとして気を遣って右に左に動き、さらに時々最前線まで田中が入り込んでくるもんだから、ボールの収まり所が複雑化。最後は横谷まで入れてしっちゃかめっちゃか。
 それにしても大黒+ドウグラスのユニット“オオグラス”の関係はこれがベストなのだろうか?シンプルにドウグラスが一番前で構えて、大黒が飛び出す形の方がいいのじゃないか?いや、今日程度の出来なら大黒じゃなくてあの選手とかあの選手でもいいんじゃないか?
 そんなこんなで、特に書くことないです、川勝サッカー。普通すぎて。


〈京右衛門的採点〉
オ  5.5 …後半守備機会は増えたがあまり安定せず。失点場面はコーチングできず?
石櫃 5.5 …攻め上がりから何度かいいクロス送ったが。守備は当たりに行くか裏をケアするかハッキリと。
酒井 5.5 …危険なクロスをクリアなど、集中。スリッピーなピッチに苦慮しながらも中央は締めた。
バヤリッツァ 5.5 …後半から活性化した水戸の攻撃をよく跳ね返す。良いフィードあり。
駒井 5.5 …挑む姿勢は攻撃面で光ったが、守備で鈴木隆行と当たるのは分が悪かった。
田森 5.5 …田中が自由に動くためカバー役に徹する。こぼれ球を蹴り込んで先制弾。
田中 5.5 …中盤の底から最前線まで広範囲を活動して帝王のように君臨した。そういう役目?
伊藤 4.5 …持ち前のドリブルも発揮できず、パスもシュートも精度が低く低調。
山瀬 5.5 …一番の攻め所にはなっていたものの、時間が経つごとにプレーの正確さが落ちる。
中山 5.0 …田中のためにスペースを譲る謙虚さ。サイドに張ってから存在感あったが、精度低し。
大黒 5.0 …ボールが足に付かないシーン多く、ゴール前やフィニッシュで精度を欠く。
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ドウグラス 5.0 …トップ下に入るも存在感薄。ロングボールに競る場面では迫力を見せかけたが。
福村 5.0 …いつになく果敢な上がりからクロス、シュートを放つも不正確。
横谷 5.5 …散らし役+最前線に入り込む役目だったが、大黒やドグとかぶった。
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川勝監督 5.0 …前半低調すぎた水戸を崩せず。先制しても勝ちきれず。交代策もハマらず。ラズベリーは酸っぱい。