

クララを刈り取る。3年前に由布院から種を持ち帰り、撒いておいたものが芽吹き、自生地となったものだ。少量を刈り取り、来年の収穫文を確保する。これに由布院から送ってもらった素材をあわせて染める。
今回の参加者は山口・福岡・熊本と宮崎の各地から。にぎやかな開催となった。


「九州民俗仮面美術館」の中庭で、焚き火をして煎じる。
ここは、樹齢300年超の楠の大樹間の下なので、夏でも涼しい。




煎じている間に森を散歩し、昼食。
メニューは天然ヤマメのスープと夏野菜の煮込みカレー。


午後、まずミョウバンの先媒染でシルクストールを「黄色」に染める。これはすでに実施済み。予定通りの金色に輝く黄色だが始めての参加者からは歓声が上がる。

次に鉄媒染。布は広幅のシルクストール。
一度染液につけて煮沸した布を媒染液に漬け込むと薄い黄色が緑がかったグレイとなる。この時点で、仕上がりを予測することは難しい。


最後に元の染液に戻して煮沸すると、深い鶯色(モスグリーン)が出た。夏の日光を浴びると、微かな金色も混じっていることがわかる。愛用のカメラが壊れたので、この微妙な色が出せないのが残念だが、参加者の皆さん全員の、お気に入りの一点となった。
夏の草木染めを満喫した一日。