写真は 先日の旅館に飾ってあった 日本画家 加山又造さんのリトグラフです。 さすが とじっくり 眺めてしまいました。 スゴイ デッサン力ですね。
もう3週間前になりますか、この映画 実録連合赤軍 を見てきた。今頃何故かというと、自分の高校時代をもう一度見直してみた方からだ。私の高校時代は 受験競争と そう日本中の大学に吹き荒れていた学生運動であった。 あさま山荘事件は、私がちょうど高校を卒業しようとした春の事件でした。その前の歳、通っていた高校の同学年の中に この学生運動に啓蒙された学生がいて、当時男子生徒は丸刈り頭が校則で決められていたのだが、これを変更しようとして全校集会が開かれて、その場で訳のわからぬいちゃもんみたいなことを声高に語っていた。そんな程度であったが 我々も 訳がわからずとも ニュースに気が向いていた。 そして翌年は 東大が入学試験を中止し、 私も機動隊に守られた中で大学受験をした覚えがある。 当時の 核丸派、中核派、などその違いは何も知らなかった。
この一連の学生運動が収束してからは、日本の大学生は政治に無関心となった。
あさま山荘事件の時、彼らは孤立無援となったが、もし、彼らを支援する為に各 地の大学その他で彼ら支援の運動が起きていたら?
しかしもうその当時は 彼らの運動は、学生や一般市民からは全く遊離してしま っており支持は無かった。 人々は、傍観者となっていた。これは、今、現在も 同じである。 人々は、政治に関して傍観者である。お茶の間テレビのコメント にただただうなずき自分の意見を持っているかのような欺瞞的錯覚をしている。
この連合赤軍のリンチ事件を見ながら、組織に加わると、その組織を守り維持す る為に、個人が犠牲になる。見せしめの生贄となる。 また 孤立すると、自分 を客観的に見られない、判断出来なくなるのだと思った。
これは 今の国会議員にもいえると思う。 一人では何も出来ない。党に入ると
党に拘束されてこれも思うようには何も出来ない。
私個人は、組織の中では働けない人間だと思っている。