院長室から

日々の診療、子育て中のつぶやき

風疹はまず抗体価を調べることをお勧めさせていただくことにしました。

2013-06-25 13:39:40 | 診療所

昨日付けで、厚労省からファックスが届き
夏以降麻疹風疹混合ワクチンが品薄になりそうとのことです。

一歳のお誕生日を迎えた赤ちゃんや年長さんの幼児はほとんど抗体を持っていません。
必ず予防接種を受けるべきお子さんたちにワクチンが回らないことになったら
それは気の毒な話ですね。

年明け以来、風疹の流行が続き
妊婦さんとそのパートナーの方が当院にも時々予防接種に見えられます。
これまでは、接種を希望された方には、検査のことを聞かれた場合
検査もできますが、二度手間になる可能性もあるので接種してしまってもよさそうです
とお答えしていたのですが、こちらの通達を受けて、
今後、まずは抗体価を調べていただくことをお勧めすることにしました。

厚労省のホームページにもありますが、
抗体を持っていない方は20-40代の女性4%(不十分な方も含めると11%)、男性15%だそうです。
そちらをみれば、抗体を持っていない人が多いとは言っても大多数の方は”もってる”ことが分かります。抗体があれば風疹にはかからないわけで、もちろん予防接種も必要ありません。

当院では検査費用は4090円です。
これで”もってる”ことが分かれば、注射を打つ費用より安いです。
まあ、”もってない”場合はさらに接種料金10500円かかってしまうので、
人によっては、余分に費用がかかってしまうわけですが、
その確率は低いですから、ご一考くださいね。


糖尿病教室(食事編)開催しました。

2013-06-17 11:16:28 | 診療所

3回シリーズのうちの今回は2回目です。

食事療法について、お昼を食べていただきながら説明させていただきました。
普段自分が使っているご飯茶碗で、いつものご飯の量をよそっていただきましたが、
みなさん主食の量は、ご飯に関してはかなり浸透しているようで
おおむね所要量がうまく守れているようでした。
栄養士の福本は、手前みそながらいつも話が上手で
参加した皆さんからは、いろいろ質問が飛んでいました。

その中でも間食については、興味が尽きないところらしく
かなり盛り上がっていたと思います。

私のほうからは、前回、今回を通して勉強してもらった運動や食事だけでは
どうしても血糖コントロールができなくなってしまったときに使わせていただくお薬について
講義させていただきました。

あと一回ありますが、頑張って準備していきたいと思います。

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子宮頸がん予防ワクチンは、一時的に接種推奨控えることになったようです

2013-06-15 06:12:27 | 診療所
先ほどインターネットの毎日新聞の情報では、
子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に長期的な痛みやしびれを訴える人が相次いでいるため、厚生労働省は14日、一時的に接種の推奨を控える方針を決めた。接種は中止しないものの、自治体に対し、対象者に個別の案内を出さないよう勧告した。
と出ていました。

全国ではこれまで推計328万人に接種され、1968件の副作用が報告されているそうです。
当院では、接種後に気分不快が出て30分ほど横になって休んだあと帰られた方は1名(1回目と3回目でおきました、2回目のときにはあらかじめ横になっていただき接種しました)いらっしゃいましたが、副作用として喚起されていた痛みによる失神の、軽いものと考えられ、想定内のものでした。

これまでも患者さんからは不妊が心配と聞かれたことはあり、それはデマなので過度な心配はいりません。ただ、注射の中身がどうこうというよりもます筋肉注射で痛いといわれているので、怖くなって気分が悪くなったり血圧が下がったりすることがあります。少し様子を見てからお帰りください。とお伝えし、注射を勧めてきました。

ですが、今回この情報をうけて、当院としては、当面ワクチン接種は差し控えようと考えています。
接種を始めており、次の分を打つつもりでいる方にはご迷惑をおかけしますが、
子宮頸がん予防ワクチンの副反応、対処法について、引き続き詳細に検証するとのことなので、
他のワクチンに比べて特別危険なものでないと認められるまでは少し待っていただけるとありがたいです。

それにしても一時的な苦肉の策ではありましょうけど、今回の決定は中途半端だと思います。
何より患者さんが混乱しますし、現場の私たちも結局慎重にならざるを得ないです。
中止か継続かどちらに決定するにしても、出来るだけ早く検証していただきたいと思っています。

以前にはサーバリックスが突然品薄だといわれ、患者さんに予定通り打っていただけるか
薄氷を踏む思いをしたこともあり、何かと子宮頸がん予防ワクチンには振り回されるな・・・



ピロリ菌除菌について

2013-06-14 16:56:58 | 診療所

昨夜は古河赤十字病院でのピロリ菌感染症についての勉強会に参加してきました。

古河市は、開業前に私が勤めていた病院もあり、住んでいたこともあり
さらに古河日赤は、自治医大腎臓内科時代の恩師の先生方もおり、
とてもなじみの深いところです。

3月から慢性胃炎へのピロリ除菌が保険診療で行えるようになりました。
当院でもこれまで自費で行っていた方が、半年以内くらいの内視鏡検査で慢性胃炎(委縮性胃炎)の所見があれば、費用があまりかからずに除菌の一連の治療を行えるようになりました。

今回、いろいろ勉強させていただいたのですが、その中で患者さんも理解していただきたい内容をお知らせしますね。

1.除菌後も胃がんになる可能性はゼロではない。
  リスクは1/3程度になるが、除菌後10年以上たってから癌になる方もおられる。

2.除菌が二回目まで失敗してしまった人は、まだ効果的な治療内容が見つかっていないので、無理に3回目の治療をしないほうがいい(現在多施設での治療解析中)。

3.除菌判定はゆっくりやったほうがいい。一か月以降とのことだが、三か月以降が望ましい。

4.除菌後に再感染する方が、年に1~2%おられる。

私としては、これまでピロリ菌は幼少時にかかるものでおとなになって除菌したらその後はかからないとお話ししてきましたが、多少は再感染のリスクがあるようです。

また、当院では内視鏡検査を行わないので、詳細な内視鏡所見は割愛しますが、
バリウム検査で襞が太く見える人は要注意だそうです。

昨日のお話はかゆい所に手が届くというか、気になっていたことがすっきりわかってよかったです。


早くも5周年となりました。

2013-06-04 16:27:09 | 診療所

今朝、お花屋さんが配達してくれて思い出しました。

スタッフからのプレゼントです。うれしいですね。

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夏場は風邪の患者さんも少なく余裕があったので記念撮影をしました。

ちょっと私のせいでせっかくのお花が隠れてしまってますが…。

何と看護師の佐藤が今憩室炎でお休み中なのでお猿のところに名札だけ下げています。

写真をとってくれたのはなんと外国人!!太東中の英語の先生だそうです。
ありがとうございました。

あっという間に5年間が過ぎましたが、
初心を忘れずチームワークでみなさんの治療にあたっていきたいと思います。
これからもがんばります!