長さんの築きノート

日々の小さな反省、気づいたことを記録し、なりたい自分を築くために

エドワード・サイード OUT OF PLACE 〜Memories of Edward ...

2013年09月01日 | お気に入りの映画
「エドワード・サイード OUT OF PLACE 〜Memories of Edward ...」は、2003年秋に他界したアラブを代表する知識人、エドワード・ サイードの遺志と思想の在り処を求めて、中東の国々、アメリカを訪ね歩いたロードー ムービーです。

ところで、日本にとっての中東とはどんな国なのでしょう。

日本の近代史においても中東やアラブはまったく登場しなかったし、現代史においても石油輸入先であることを除くと、イスラムの社会文化を含めて、やはり疎遠のまま。

結果、現在の中東の緊迫した状況もテレビで見るニュースの中の対岸の火事。

とはいえ、世界中で発生するテロ事件。

日本人が拉致されて身代金を要求されるなど、他人事ではありません。

日本の企業が、国内の消費に見切りをつけ、海外への販路を見出だし始めた現在。

世界情勢や、中東の緊迫した状況を知らないわけにはいきません。

話は変わって、その中で主人公が語る一文。

「人間、立場を持つと、必ず考えが曲がる」

人間は(大国の指導者でさえ)私を利する意見を、さも公益目的であるかのように装飾して言う傾向があるそうです。

昔、ギボンの『ローマ帝国衰亡史』」という本を読んだことがあります。

イタリア半島に誕生した都市国家から、地中海にまたがる巨大領域国家へと発展した歴史は、日本の平家物語に通じる物語です。

平家にあらずば人間にあらず・・・あれだけ隆盛を極めた平家も、いずれ源氏に敗れて滅亡します。

ローマ帝国も、最終的には滅びるのですが、その理由は外からの侵略ではなく、内から滅びたと言われています。

その原因が、先の「人間、立場を持つと、必ず考えが曲がる」だと言われています。

上司のいうことが変わると、その下の部下はどうしてよいのかわからなくなり、そこから疑問や不信が発生し、内から崩れていくというのです。

あのローマ帝国ですらそうなのですから、僕らの働いている環境ではもっと深刻な問題だと受け止めなければいけませんね。

部下に信頼される上司になるためには、裏表のない信念を持たなければいけませんね。





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