モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

「経営戦略のフレームワーク」を頭に置きながら、足りないところを埋め合わすように質問する


昨日、一昨日と集中してパソコンと格闘できたので、執筆作業がだいぶ捗りました。



どうもkurogenkokuです。




いま1月の経営指導員向け研修資料(ものづくり支援人材用)を作っています。
今回はその中に「コミュニケーション力」を高める内容を盛り込むようリクエストがあったので、診断士の旧一次試験の助言理論で学んだ「傾聴」「質問」などの基本的要素も一部紹介しながらまとめました。


でもこれだけで終わってしまうと「企業支援において、これらのスキルがどう役に立つのだろうか」という疑問が必ずついて回ります。そこで考えました。「自分は経営者と日頃どんなコミュニケーションを取り方をしているのだろうか」と。


極論してしまうと、kurogenkokuの場合、「経営戦略のフレームワーク」を頭に置きながら、足りないところを埋め合わすように質問しています。



例えばある経営者がAという加工機械を導入しようか迷っています。


内部環境(経営資源)の観点から掘り下げようとするならば「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の切り口で質問ができます。
「それを導入した場合、どなたが担当されるのですか」「捜査に問題はないのですか」「技能訓練はどのように行うのですか」「加工精度や生産能力はどのくらいですか」「いままでの加工精度や生産能力はどれくらいだったのですか」「その加工のどこが難しいのですか」「導入金額はどれくらいですか」「資金調達はどうされますか」「何年で償却されますか」「導入により売り上はどれだけ増加する見込みですか」「工場内ネットワークは」「営業体制はどうされますか」などいくらでも質問は浮かびます。


また外部環境の観点から掘り下げようとするならば「顧客」「マーケット」「競合」などの切り口で質問ができます。
「どんな顧客ニーズから設備を導入されようと思ったのですか」「その技術をPRして他の顧客は狙えませんか」「その市場は有望ですか」「競合他社の技術力と比較してどうですか」「その技術を他の技術で代用されてしまうことなんてありませんか」などやはり多くの質問が浮かびます。


経営者の回答に「5W1H」で質問を繰り返していけばさらに内容は深化します。


「経営戦略のフレームワーク」に当てはめるように経営者に質問しながら、必要な情報をどんどん掴んでいくことで、設備投資の妥当性を検証していくようなイメージ。「傾聴」「質問」などのスキルはそれを円滑に進めるうえでのテクニックと位置付ければしっくりくるんじゃないかと、勝手に思ったりしました。



そんなことを盛り込んだケーススタディも作成しましたので、より一層実務的な研修になるんじゃないかと自負しています。

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