kurogenkokuです。
371冊目は・・・。
生きる力 心でがんに克つ
なかにし礼 著 ベスト新書
著者は陽子線治療という医療技術を使って食道ガンを克服しました。
医療の技術進歩は本当に目覚しいと思います。著者は切開することなくガンを克服しましたが、kurogenkokuの場合は切開しても、最小限の手術で済みました。
技術進歩はもちろんですが、kurogenkokuは心理面の強さというのも大切な要素ではないかと思っています。「腫瘍が見つかりました」なんて言われると、目の前が真っ暗になるものです。特に小さな子供を育てる義務をおっている身としては。
ダメだと思うか、乗り越えてやると思うか。その違いは大きいです。
kurogenkokuは入院した時、術後のリハビリ計画の一番上(目標)にこう書きました。
「1日でも早く社会復帰する」
痛いとか苦しいとか言わずに、つぶれた肺を膨らますため深呼吸や排痰を続けましたし、翌日朝から歩きました。3日後には退院して、5日後には職場復帰。当然、抜糸も住んでいない状況でしたからいま考えると恐ろしい限りです。でもいま思うと、気持ちの強さはあったのではないかと。
著者はこういっています。
「がんになったとき、私が行なってきたさまざまな闘いは、振り返ってみれば常に自ら心がけてきた自己革命であり、英知の鍛錬であった。(中略)自由、新しい生活、死よりの復活・・・、なんという素晴らしいという瞬間であろう!」
一度こういう状況に追い込まれてみれば、再起した時、人生観は変わります。
ちょっとしたことで命を絶ったり、離婚をしたり・・・。
「バカかお前ら、ふざけるな」と言ってやりたいです。
kurogenkokuの病棟には死を宣告された方がたくさんいましたが、「生」に対する目的は違えど、そこに向かって闘っています。
このブログで『守るべきものが多ければ多いほど、「生きる」という言葉は自分以外に向けられるべきなんだと強く感じました。』と書きましたが、平穏無事に人生を過ごしているとなかなか気づいていただけないものです。
【目次】
はじめに 生きる力
第一章 変身
第二章 審判
第三章 城
第四章 生還
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