大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

嫌な感じ

2015年11月06日 | 労働者福祉
「賃上げ 月内回答迫る」の大見出し。
「トヨタ社長 引き続き努力」の小見出し。
トヨタ労組の賃上げ要求もまだまとまっていないはずなのに何事か?
よく読んでみれば安倍首相が官民対話で、経済界・産業界に要請したという記事でした。
すご~く嫌な気分になりました。
なぜ嫌~な気分になったのかは労働組合の役員ならよくわかるはずです。
「俺たちは封建時代の奉公人じゃない!みんなで一所懸命働いて産み出された利益の中から成果配分を要求し、交渉し、時には闘って獲得するのは当然のことであり権利である」
諸々の事情からベア要求を控えていた時代がアダになってしまったのでしょうか?
安倍自民党や経営者にここまでコケにされたら、そろそろ労働界も覚悟しないといけない時代になったかもね。

「9月の全国の有効求人倍率は、1.24倍となり、1992年1月以来23年8カ月ぶりの高水準になった」の記事に喜んでいいのかどうか?
求人倍率の推移を厚労省の「一般職業紹介状況」から抜き出してみました。

求人倍率は増えているかもしれませんが、不安定な働き方が拡大しています。
「厚生労働省が4日発表した2014年の「就業形態の多様化に関する総合実態調査」で、パートや派遣などの非正社員が労働者にしめる割合が初めて4割に達した」の記事もありました。
その実態調査のなかから見えるものは…あくまで企業側の論理ばかりです。

安倍首相が経営側に求めた賃上げ要求は単なるパフォーマンスにしか過ぎません。
そんなことをするのではなく天下の悪法を正して、すべての労働者が安心して暮らせる雇用社会をつくることが政府の役割です。
こんな社会にしてしまった責任の一端は私たち世代にもあります。
労働界が本気になって「非正規労働者の拠り所」となり、労働者全体で社会を改革していく必要性を痛感します。
その時はもちろんオールド世代も立ち上がらねばなりません。

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